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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
カファルジドマ大帝国編 (最終章乙)

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プール完成!水着も秒で完成!?

 テオドールの『アータル』という、口から火を吐く植物のおかげで平穏が訪れた。さすがの騎士たちもあの植物には手を焼いているようだった。


 しかも、ストレルカも魔力が回復してアクアナイトを数十再設置。

 これで防衛力がまた高まった。


 更に、アルフレッドも敵に見つからないよう外壁で素材集めをしてくれていた。木材に石材、土など必要なアイテムをそろえてくれた。おかげで拠点開発も進み、ずいぶんと立派になったな。



「――よし、監視塔を強化した」

「す、すげぇ……」



 今や監視役となっているキリアンが驚愕していた。そこにはまさに『塔』が出来ていたのだから。


「これなら身も守れるだろう」

「あ、ああ……こんなオベリスクにしてもらえるとは」


 目の前には立派な方尖柱(ほうせんちゅう)

 石材で作ったから、そう簡単には崩れない。

 そして覗き窓もあるから、安全性もバッチリだ。


 監視塔をキリアンに任せ、俺はゲイルチュールを使って更に開発を進める。


 今度はハヴァマールの要望で『屋外プール』を作る。

 我が妹の頼みとあらば、断るわけにもいかない。それに、水遊びできる場所はあってもいいと思った。

 この島の気候的にちょっと暑いし、現状では気軽に海へ泳ぎにも行けないからなぁ。


 ――というわけで、俺は良さげなスペースを“つるはし”で掘りまくった。



「わぁ、すごい。ラスティさん、この穴はいったい……」



 いつの間にかスコルが様子を見に来ていた。



「これはプールだよ。これから補強するところ」

「おー! そうなのですね!」



 現在、20メートル程度の穴が出来ていた。これであとは固めるだけだ。

 石材を使い、俺は補強していく。

 ゲイルチュールでひょいっと終わる。


 うんうん、こんなところだろう。


 壁も床面も全部、石で強化したので崩れてくる心配はない。ただ、鼠色で味気ないので水色に塗り替えた。



「よーし、完成だっ」

「凄いです。こんな広々としたプールを作ってしまうだなんて……!」

「ありがとう、スコル。あとは水だが」



 ストレルカに頼むか。


 とか、考えていると本人がひょっこり顔を出した。



「こ、これはなんですか……!?」


「お、ストレルカ。都合がいい、悪いんだが、この空間に水を張ってくれないか」

「それは構いませんが……あ、もしかしてプールですか?」

「そうだ。プールを作った。あとは水だけだ」

「なるほど! 素晴らしいお考えです。それでは水を出しますので下がってくださいまし」



 俺とスコルはプールから退避。そして、ストレルカが大精霊オケアノスを召喚。筋肉ムキムキのイケメンが手のひらを向けると、そこから大量の水が飛び出た。


 こりゃスゴイ勢いだ。まるで滝のようだぞ。


 ドババババと流れていく水。

 これなら直ぐに満たされるだろうな。



 数分後にはプールとなっていた。

 おぉ、完成だ!



「助かったよ、ストレルカ」

「いえいえ、これくらいはお安い御用です」



 ――さてと、みんなにもこのことを知らせるか。



 ◆



 家の中へ向かうと、ナハトとコルキスが見つめ合っていた。そ、そういえば二人のことをすっかり忘れていたな。……因縁があるわけではないようだが。

 どちらかといえば、仲間だったはず。


 てか、そもそもナハトやルドミラたちを連れてきたのはコルキスだ。



「…………」

「…………」



 あれから、随分と経つが話していなかったのか。



「コルキス、俺たちはシックザールを倒す」

「……うん。アイファ様も見つかったし、ナハトも。だから、ヤツを今度こそこの手で葬り去る。家族の仇だ」



 なんだ、心配して損したな。どうやら、二人とも敵対しているわけではないようだ。目標は同じ――シックザールだ。



「よう、ナハト」

「ラスティ! 見ていたのか……趣味が悪いぞ」

「偶然だ」


「そ、そうか。で、なんだ?」


「プールができたんだ。お前たちも来るか?」

「プールだと? そんなものが作れるのか」

「俺の力に不可能はないさ」

「相変わらず奇怪なスキルだな。……わかった、あとで行く」



 コルキスは「昼寝する」といって別室へ行った。


 俺はみんなを呼びいく。


 ・

 ・

 ・


 興味をもったのはルドミラとエドゥ、アイファだった。あとは元から待機していたスコルとストレルカだ。ハヴァマールも。


 みんな『水着』に着替えるという。


 そ、そういえば……水着なんて俺はもっていないぞ!?



「どうぞ、なのだ」


「え」



 そうだった。ハヴァマールは裁縫スキルが使えるのだった。布の材料さえあれば水着なんて一瞬か。


 この前、ムスペルさんにゴスロリ・ダークを作っていたしな。


 みんなの水着も秒で作っていた。



 あっという間だった。



 あとは着替えだが――。



「ラ、ラスティさん、こっち見ないでくださいっ……!」


「お、おう!! 俺はあっち行く!!」



 全速力で小屋へ向かい、避難した。……あぶねえ、女性陣の生着替えを見てしまうところだった。

 エドゥなんて遠慮なく脱いでいたしな。


 ……まったく、アイツは。


 いや、俺も着替えよう。

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