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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
カファルジドマ大帝国編 (最終章乙)

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炭酸水の水属性魔法『ソーダスプラッシュ』

 アルフレッドに材料集めを任せ、俺の方は拠点内に沸くモンスター討伐へ。

 どうやら、この島はランダムでモンスターが出現する性質のようだった。


 ゲイルチュールを抜き、俺は畑を目指す。

 やはり、モンスターの好む場所といえば、あそこしかない。


 急いで向かうと、そこにはストレルカの姿があった。



「――スプラッシュ!」



 ざっぶぅぅんと物凄い水圧が巨大クモモンスターを粉砕していた。



「ひぃっ! ラスティさん。あんなデカいクモ……無理です!」



[ブラックウィドウ]

[属性:地]

[種族:昆虫]

[詳細]

 クモ系モンスター。

 猛毒を持ち、咬まれると非常に危険。

 毒を吐くこともある。

 かなり素早いので注意。



 俺の背中に隠れるスコルは(おび)えていた。確かにデカい。単純に人間の二倍はあるだろうか。

 しかし、ストレルカが撃破してくれた。助かったぜ。



「おや、ラスティ様にスコルさんも」

「ありがとう、ストレルカ。まさか先に駆けつけてくれていたとは」


「いえ、わたくしはお花畑に水をあげていたのです。ほら、畑の隣でしたので」



 そういえば、そうだ。ストレルカの要望で俺は花畑を作った。今や、赤や黄、青などといったカラフルな花が咲いていた。


 が、さっきのクモモンスターに少し荒らされていたようで、一部被害が出ていた。



「畑を守っていたんだな」

「ええ。あんな巨大なクモが現れるとは思いませんでした……」



 青ざめながらもストレルカは、勇気を振り絞って撃退したと言った。あんなクモを前にして、よく戦えたものだ。俺でもアレはちょっと厳しい。フォルム的に。



「ストレルカさん、凄いです」

「そんなことはありませんよ、スコルさん。わたくし、今でも(ひざ)が震えていますから……」


 よく見ると、膝どころか手や腰も震えていた。がんばったんだな。



「常に警戒しなきゃなんてな」

「島国ラルゴとは、どうも違うようですね」


「ああ……。あ、そうだ!」

「……?」


「ストレルカ、島国ラルゴと同じようにアクアナイトを召喚できないか?」


「そうでした! 彼らに警備を頼めばモンスター討伐もしてくれますね」

「決まりだな」


「はい。ご助言、ありがとうございました」



 アクアナイトがいれば、勝手にモンスターを倒してくれるし、なんなら外の騎士たちも撃退してくれることだろう。


 てか、あの騎士たち……生き残れるのだろうか。



 ◆



[ソーダグリズリー]

[属性:水]

[種族:動物]

[詳細]

 炭酸水の水属性魔法ソーダスプラッシュを使うクマ。ゆるキャラ系クマ。仲間意識が高く、主人には従順。



 テオドールの(ペット)が壁の向こうの騎士たちを追い払っていた。

 水属性魔法の『ソーダスプラッシュ』は、炭酸水という珍しい魔法スキルだ。一応、飲めるとのことだ。



[ソーダスプラッシュ][Lv.5]

[スキル]

[効果]

 水属性魔法(炭酸水)を放出する。

 かなりの水圧なので、受けた者は強烈なダメージを負う。

 ただし、炭酸水は飲むと美味しい!

 体力回復効果あり!



「どうだ、私のペットは可愛くて賢いだろう!」



 えっへんと自慢をするテオドール。活躍っぷりに満足しているようだ。しかし、炭酸水を飲まれると体力を回復される難点があったが、今のところはバレていないようだ。



「わ~、あのクマさん可愛いですねっ」



 スコルは、マスコットキャラのようなクマを気に入ったらしい。確かに、見た目は人形のように可愛いけどね。


 ということで、当面はストレルカのアクアナイトと、テオドールのソーダグリズリーが拠点を守ってくれることになった。これで俺はしばらく拠点強化に集中できるわけだ。

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