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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
黄金の聖女編(最終章甲)

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金鉱山ダンジョン『アテン』

 またアルケロンの世話になるな。

 一時間なら、のんびりしていれば直ぐだ。


 小屋へ戻り、後はテオドールに移動を任せた。


「では、アルケロンに指示を出す。目指すは金鉱山ダンジョン『アテン』だ」

「頼むぜ」



 ゆっくりと歩き始めるアルケロン。あとは到着を待つのみだ。



 ◆



【金鉱山ダンジョン:アテン】



 一時間後、予定通りに金鉱山ダンジョンに到着。



「ここが……」

「みたいですね、ラスティさん。ちょっと寒いです」



 少し風が冷たい。そのせいか、スコルは小さく震えていた。マントを生成し、すぐに被せた。



「これで暖かいだろう」

「はい、ぽかぽかします。ありがとうございますっ」



 自分とハヴァマールの分も作った。テオドールも欲しいらしく製造。だが、ルドミラだけは不要と断った。どうやら、あの騎士の格好にプライドがあるようだ。ビキニアーマーで寒くないのだろうか……けど、無理強いはできない。



「無茶はするなよ、ルドミラ」

「大丈夫です。鍛えていますので」



 風邪を引かないといいのだが――今更か。


 さて、さっそく鉱山へ入る。


 目の前には巨大洞窟のような出入口があった。

 鉱山は塞がれておらず、かといって崩落している様子もない。



 さっそく中へ進入していく。



 内部は、きちんとダンジョンになっているようだ。

 ゴツゴツとした地面が続き、少し歩き辛い。

 岩と砂のニオイ。そして、僅かな臭気。カビか何かだろうか。あまり留まっていたくはないな。



「モンスターのおでましなのだ!」



 少し歩くとハヴァマールが戦闘態勢に。風属性魔法ライトニングボルトを放ち、敵に先制攻撃。


 ――しかし、敵はまったくダメージを受けていなかった。



 お、おい……ウソだろ。

 てか、あのモンスターはいったい……?



 金色のミノタウロス!?



[ゴールデンミノタウロス]

[詳細]

 工事帽子とつるはしを持つミノタウロス。黄金の影響で金色。通常のミノタウロスよりも強く、ゴールデンピックアックスの攻撃は10倍アップしている。




『――グゥゥゥゥゥ!』



 怪物の唸り声をあげるミノタウロスは、ゴールデンピックアックスをハヴァマールに向けていた。

 俺は直ぐにゲイルチュールを取り出し、敵の武器を弾いた。



「うおらッ!」



 辛うじてハヴァマールを助けだせた。



「……うおっ! 兄上、すまぬのだ……!」

「気にするな。お前はスコルと共にルドミラの後方へ」


「了解なのだ!」



 そんな間にもゴールデンミノタウロスの激しい攻撃が続く。……マジか、なんて攻撃速度!


 ガンガンと打ち付けるように攻撃を繰り返してくるミノタウロス。強引だな!



 無人島開発スキル『落石』を起こし、敵の行動を鈍化させた。この隙に更に『サンダーブレイク』を放ち、ダメージを与えた。……僅かだが。



「ラスティ! ゴールデンミノタウロスは、魔法耐性が高い。魔法は使わない方がいい!」



 と、テオドールが叫ぶ。



「マジか!」



 どうせなら早く教えて欲しかったがな。

 けど、ならば……ゲイルチュールではなく、+10覚醒ヴェラチュールの方が良さそうだ。

 形状を変化させ、槍に変更。


 ヴェラチュールなら、高火力で攻撃が可能だ。


 これで倒す!

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