表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
黄金の聖女編(最終章甲)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

487/579

幻の青い宝石タンザナイト

 まさか“青い竜巻”を目にすることになるとは。

 青の風が凄まじい勢いでこちらへ接近してくる。これをモロに受ければ肉体をバラバラにされてもおかしくない。


 それを証拠に周囲の岩や(がけ)を粗削りしていた。


 おいおい……鰹節(かつおぶし)みたいになっているじゃないか。



「最大出力でいくしかないな」

「ラスティさん、わたしの魔力も使って下さい……!」



 と、スコルは世界聖書(ウルガタ)のソウルコンバージョンで魔力を供給してくれた。ありがてえ! これなら大技を気兼ねなく放てる。


 十分すぎる魔力を戴いたところで、俺は最初から『+10覚醒ヴェラチュール』を武器召喚した。

 帯電を続ける白き槍は、魔力を増幅させていく。こりゃ、スゲェ。いつも以上の火力を出せそうだ。



 しかし、そんな間にもラピス・ラズリのブルーストームが接近。大地を破壊し、とうとうテオドールの植物すらも吹き飛ばしていた。



「私の植物たちが……!」



 大事に育てていたのだろう、テオドールはショックを受けていた。仇は討つさ!



「私が引き付けます。ラスティくん、あとはお願いします!」



 軽快な動きでルドミラは、嵐を抜けてラピス・ラズリを誘導していく。

 よし、今がチャンスだ。


 距離を取るルドミラの姿を確認し、俺は+10覚醒ヴェラチュールに最大魔力を込めてスキルを発動した。



「ライトニングボルテックス!」



 肩に負荷が掛かるくらい本気で槍をブン投げた。

 刹那で目標に到達する風属性魔法は、ブルーストームをも飲み込み蹂躙(じゅうりん)した。

 俺とスコルの魔力が圧倒し、ついに嵐は消え去った。


 ヴェラチュールは、ラピス・ラズリの胴体に突き刺さるや『ライトニングボルテックス』を激しく放出。やがて貫通して天空に激しい稲妻を散らしていった。




『ギャアアアアァァァ…………』




 胴体から塵と化していくラピス・ラズリ。つまり、俺たちの勝利だ。


 複数のアイテムを地面にまき散らし、昇天。



「おぉ。あのラピス・ラズリというモンスターは、レアアイテムを落とすのか」

「そうなのか、テオドール」


「アイテム鑑定してみたが、これは『タンザナイト』だな」



[タンザナイト]

[効果]

 幻の青い宝石。


 ①指輪にすることで以下の効果を得られる

 魔力、移動速度、火属性耐性アップ。


 ②腕輪にすることで以下の効果を得られる

 [ギンヌンガガプ]へ転移可能。


 ③ネックレスにすることで以下の効果を得られる。

 ダンジョン[ヘルインフェルノ:地下前]へ転移可能。



「こりゃ……凄い宝石だな」

「そうだろう。こんなアイテムは見たことがない」


「なんだって……?」


「恐らく、未知の世界のアイテムだろうな」



 ということは、さっきのボスモンスターも別の世界からやってきたのか。いや、そうだろうな。指輪にするとギンヌンガガプへ行けるようだし。



「他にも珍しいアイテムがたくさん……」



 謎の宝石を拾い上げるルドミラ。

 スコルも一緒になって採取していた。


 まさか数百の宝石をまき散らすとは思わなかったな。


 なるほど、ここから先は『ギンヌンガガプ』のモンスターと遭遇することが多くなりそうだ。



 アイテムを収集して、アルケロンの元へ戻った。

【お知らせ】

コミカライズ企画進行中!!

詳細は続報をお待ち下さいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ