表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
黄金の聖女編(最終章甲)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

478/579

騎士団長現る

 大賢者エドゥの言っていた通り、世界は本当に繋がってしまったらしい。


 ……なんてことだ。


 知らない世界を行き来できるようになったってことだ。けど、どういう理屈なんだ、これは。

 その答えは『エチェナグシア』へ行けば解かるのだろうか。



「マップをありがとうな、シベリウス」

「ほ、本当に行く気か……」


「ああ。そうしないと世界が大変だからな」


「……解かったよ。お前を止められた試しがないからな」



 諦めたような表情をしつつ、理解を示すシベリウス。

 ドヴォルザーク帝国のことを引き続き頼み、俺は彼を激励した。

 やる気が出たのか、任せろと胸を張っていた。


 これでマップの入手は完了だ。


 テオドールとナハトを待たないとな。



 エドゥにテレパシーを頼み、連絡を取ってもらった。二人とも、一時間以内には城に戻ってくるようだ。


 しばらくの間は各々の時間を過ごすことに。


 そして、ある時にレオポルド騎士団の騎士団長ルーシャスが現れた。



「久しぶり……ですな。陛下」

「ルーシャスじゃないか。いつ振りだろうな」



 俺の執事アルフレッドの兄であるルーシャス・スナイダー。パラディンであり、聖騎士。

 容姿・体格共にアルフレッドそのものだ。双子とはいえ、似すぎである。

 かつて、この男も世界聖書(ウルガタ)翻弄(ほんろう)された一人。



「我が騎士団は、各地で浸食しております黄金を対処しています。よって、兵力が不足しておりますゆえドヴォルザーク帝国の守りも若干の手薄になることをご容赦下さい」


 淡々と状況を説明するルーシャス。

 アルフレッドと違い、馬鹿真面目だ。

 しかしそうか、レオポルド騎士団の騎士たちも奮闘中なんだな。



「助かっているよ、ルーシャス」

「ところで陛下。元騎士団長ルドミラを借りてもよろしいでしょうか」



 視線だけをルドミラに向けるルーシャス。眼力が強いな。


 一方のルドミラは動じることなく静かに(うなず)いていた。どうやら、いいらしい。



「許可する。だが、一時間以内だ」

「承知いたしました。では」



 ルーシャスは、ルドミラと共にどこかへ。なにを話す気なんだかな。



「内容が気になるのなら、自分が盗聴スキルで聞きましょうか」

「いや……それはナシだ、エドゥ」

「解かりました」



 ルドミラなら、後で教えてくれるはずさ。

 わざわざ隠れて聞き耳を立てる必要はないだろう。



「……? 外が騒がしいですね」



 スコルが外を気にしていた。

 レオポルド騎士団の方向だな。


 スターバトマーテル城からレオポルド騎士団は近い位置にある。

 見渡せば敷地くらいは見える。


 ――む?


 なんだか人が集まっているな。

 騎士だけではない。一般人も混じっているような。



「なんだか気になるな」

「行ってみます?」

「そうだな。どのみちルドミラも連れて行かれちゃったし」



 みんなを待つ間、レオポルド騎士団の様子でも見に行ってみるか。まだ時間はあるし、情報収集も続けねば。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ