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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
黄金の聖女編(最終章甲)

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レイナルド伯爵来訪と黄金の浸食

 世界の調査を任せている間、俺はひとり庭へ。



「ラスティ様! ラスティ様!」



 無人島開発スキルで島国ラルゴの強化を進めている最中、アルフレッドが慌ててやってきた。



「どうした?」

「来客にございます」

「なんだ、来客か」



 それくらいで大袈裟(おおげさ)だなぁ。

 国を動かしていると来客など珍しくない。各国から取引を持ちかけられるし、今日もそんなところだろうと思った。


 城内へ戻り、いつもの広間へ。


 そこには珍しく帝国貴族がいた。



「お久しぶりです、陛下っ!」



 毛ひとつないピカピカの頭。ふくよかな体型。そして、ドヴォルザーク帝国の貴族である服装。

 どうしてここに貴族が……?



「すまない、誰だっけ」



 するとアルフレッドが俺に耳打ちしてきた。



「ラスティ様。彼はレイナルド伯爵です」

「レイナルド伯爵? 初耳だな」


「彼は普段、領地におりますので。しかも、沢山ございますゆえ、会う機会も少ないのでしょう」



 へえ、そんな貴族がいたとはな。

 なんでそんなヤツが俺の島国ラルゴにいるんだか。



「レイナルド伯爵、俺になんの用だ?」

「実は、我が領地が『黄金』に脅かされているんです……」


「黄金に?」


「あれは一週間前でした。北に位置するドヴォルザーク領エチェナグシアという辺境の地が突然、黄金に染まったのです」


「なんだって……?」



 詳しく聞くと、モンスターではなく領地全体が金に染まったようだ。

 建物も人間もなにもかも。


 そんなことが起きているのか……。


 黄金のモンスターなら、俺の島国ラルゴでも出現しているが、建物すらも影響が出ているなんて、これが初めてだ。



「そこで陛下にお願いが。どうか、エチェナグシアを調査していただけませんでしょうか」


「それでわざわざ」


「はい。他にもアルベニスという領地にも実害が出ております」



 複数あるのか。いずれも『北』にある領地らしい。

 ドヴォルザーク帝国ともそれほど離れていないようだし、いずれは帝国にも影響が出るかもしれないな。



「解かった。伯爵、あなたは領地にいる人たちを非難させるんだ」

「ええ、すでに多くの住人を移住させています。しかし、住める場所が減ってきまして……」


「そうか。なら、島国ラルゴに歓迎しよう。ストレルカの船を使うといい」


「おぉ! 帝領伯令嬢の……ありがとうございます」



 俺は後でストレルカに頼んでおくと約束。

 伯爵は何度も感謝して――突然、ぶっ倒れた。



「ちょ、え!?」


「……ラスティ様。彼は生きています。どうやら心身ともに疲れていたのでしょう」


「部屋を貸してやってくれ」

(うけたまわ)りです」



 アルフレッドに伯爵を任せた。


 どうやら、領地のことが気がかりすぎて伯爵はヘトヘトだったようだな。



 直後、お風呂に入っていたスコルとストレルカが戻ってきた。



「お待たせです~」

「いいお湯でした~」



 二人とも火照っていて色っぽい。


 ……って、イカン。



「ストレルカ、頼みがある」

「わたくしに、ですか?」


「ああ、実は――」



 さっきのことを俺は話した。

 ストレルカはひとつ返事で「お任せ下さい」と言ってくれた。


 よし、これでとりあえず領地の人は避難させられるな。


 しかし、世界中が黄金の被害に……?


 エドゥの結果が気になるな。

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