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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
黄金の聖女編(最終章甲)

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黄金のドラゴンブレス

 いつの間にかスコルは『モンスター分析スキル』を習得していたようで、コルキスの詳細が少しだけ判明した。



[コルキス]

[属性:聖]

[種族:ドラゴン]

[詳細]

 その全身は本物の黄金である。

 万能のアイテム『黄金の林檎(アムブロシア)』をドロップする。



「……ほとんど情報がないな」



 コルキスは“黄金のブレス”を放ってくる。

 俺はスコルを抱えたまま回避を続けた。


 あれを食らえば全身を金にされるってところだろうか。

 地面はどんどん金に染まっているし、アレって本物になったってことか――?


 だとしたらマズいな。


 状態異常なんてレベルではない。

 金の像にされたら、ひとたまりもないぞ。



『――――!』



 縦横無尽に飛び回るコルキスは、ブレス攻撃を繰り返してきた。

 俺はもちろん、ゲイルチュールを。



 ――いや、+10覚醒ヴェラチュールに切り替えた。



 この槍ならば、あの黄金のボディを貫けるはず!



「ラスティさん、わたしの支援も受けて下さい!」

「ありがとう!」



 スコルの支援スキル『キリエ』と『グローリア』によって俺の能力はパワーアップ。これならば……!



『!!』



 アルゴナウタイの(いただき)を旋回するコルキス。

 なんて動き、なんてスピードだ。


 正直、これまでのドラゴンの中で最速だろうな。


 そして、永遠と続く“黄金のブレス”は驚異的。ヤツの魔力は底なしか。




「なんだか嫌な予感が」

「スコル。俺から離れるなよ! てか、いっそ“おんぶ”する方がいいかもな!」

「お、おんぶですかっ!」


「その方が動きやすいし」

「で、でもぉ……」


 恥ずかしがるスコル。

 俺も……緊張で手元が狂うかもしれん。

 でも、そんなことを言っている場合でもない。


 俺はスコルを強制的におんぶした。

 これで動きやすい!



「悪いな」

「……いいんです! がんばってください、ラスティさん!」



 次々に放たれるブレスを回避しつつ、俺は+10覚醒ヴェラチュールを投げつけた。


 猛スピードで直進する槍は、コルキスの体に命中しそうになったがギリギリで回避された。


「……惜しいな!」


「では、わたしも! ホーリーアーク!」



 スコルは右手を(かざ)し、聖属性魔法を放つ。

 まばゆい十字の光が一瞬でコルキスに到達するが、ダメージは与えられていない。……おいおい、聖女の攻撃すら通らないのかよ。


 なんて防御力だ。


 恐らく、物理も魔法防御力もかなり高い。


 エドゥが言っていた最強たるゆえんか。



 やがてコルキスは地面に降り立ち、俺たちを(にら)むようにしていた。


 なんて迫力!



『…………』



 目の前にすると恐ろしいぞ……。

 だけど、チャンスでもある。


 ここまで距離が縮まったのなら、最大出力で大技を繰り出せば――あるいは。



 だから、こそ俺は最強の槍を召喚した。



「これで!! 聖槍グングニル!!」


『…………! マテ』



「へ…………?」



『その槍は……まさかオーディンの』



「は? シャ、シャベッタアアアアア!?」



 俺の聖槍グングニルを見るなりコルキスが喋りやがった。てか、知能あったのかよ。まさか対話が可能とは……。


 ただのボスモンスターではなかったのか。



「ど、どうなっているんでしょう……」



 スコルも困惑していた。


 そんな中、ストレルカとシオンも合流を果たした。



 ……これは、どうしたものか……?

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