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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
世界聖書編(最終章改二)

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ポーションダンジョンの秘密

 召喚武器ゲイルチュールのまま、風属性魔法スキル『サンダーボルト』を放つ。

 強烈な稲妻がリビングデッドの頭上に降り注ぎ、確かなダメージを与えた。



『ギョオオオオオオォォォ……』



 一瞬で丸焦げになった。



「お? 思ったよりはたいしたことがなかったな」



 動かなくなったところを見ると、どうやら倒したらしい。



「ありがとうございます!」

「助かりました!」



 男女のペアパーティか。どちらも若く、冒険者って感じだった。

 どうして襲われたのかと聞こうとすると――。



『ギョオオオオオオオオ!!』



 リビングデッドが再び活動を再開し、冒険者二人組に襲い掛かっていた。……ちょ! マジか! まさか、まだ生きていたとは!


 不死モンスターゆえの生命力か!



「「ぎゃああああああああ!!」」



 恐ろしい形相に襲い掛かられ、男女の冒険者は叫んだ。

 俺は直ぐに攻撃を仕掛けようとしたが、まばゆい光がリビングデッドに命中して吹き飛ばした。



「ホーリーアーク!」



 これはスコルの新スキルじゃないか!

 ナイス、おかげで助かったぜ。


 やはりというか、なんというかリビンデッドは浄化されていた。なるほどね、聖属性攻撃が“弱点”というわけね。

 今後は聖属性攻撃をした方が良さそうだな。


 となると、剣形態のシグチュールの方がいいな。

 聖属性が付与されているから。



「よくやった、スコル!」

「えへへっ。褒めてありがとうございますっ」



 頬を朱色に染めて照れるスコルは可愛かった。


 見とれていると冒険者二人組が割って入ってきた。



「あなたが神か!」

「命の恩人です!!」



 若い青年もお姉さんも涙を流し、感謝していた。俺ってか、スコルが最終的には撃破してくれたんだけどな。


「礼ならスコルに言ってくれ」



「ありがとうございます!!」

「本当に助かりました!」



 話を聞くとどうやら、二人ともドヴォルザーク帝国出身の冒険者らしく、青年の方は『ヒューゴ』、お姉さんの方は『ネリネ』というらしい。

 二人は付き合っているようでカップルパーティということだ。


 この二人はそこそこレベルが高いらしく、結婚資金を貯める為にフィールドで狩りをしていたようだった。

 しかし、一昨日(おととい)の朝、レオポルド騎士団や上級監督官の姿を発見。気になって追ってきてしまったらしい。



「君たち、危ないぞ。さっさと帰った方がいい」


 俺は呆れながらも忠告(ちゅうこく)した。



「そ、そうですね。そうします!」



 ヒューゴは帰りますと素直に答えた。

 二人ともポーションダンジョンを脱出することになった。

 ここからなら安全に帰れるだろう。



「あ、そういえば」



 ネリネが思い出したかのように、ある情報をくれた。



「ん?」


「実は、騎士団と上級監督官の他に人を見たんです!」


「え?」


「怪しい男の二人組でした。あれって多分、元老院の方だったような……」



 多分そうだとネリネは記憶をたどっていた。隣のヒューゴは「ああ、お尋ね者のクラウス議員とディミトリー議員だろ」とハッキリと言った。


 ――って、まて!



「それ本当か!?」

「はい。私、見たんです。このダンジョンの奥地で!」



 まさかこんな大穴に隠れていたとは。

 てことは待てよ……!


 シベリウスは、単に迷ったわけではなく、クラウスとディミトリーに襲われた可能性がある?


 つか、こんな未知のダンジョンに隠れ潜んでいたとはな!


 よし! このダンジョンの攻略を進めるぞ!

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