表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
世界聖書編(最終章改二)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

402/579

無人島開発スキルで即復興!!

 どうやら防衛設備や兵器が発動し、ある程度の雑魚(ざこ)モンスターは処理してくれていたようだった。

 残っていたのは強いモンスターだけで、それらが街に集結してしまったらしい。


 人的被害はなく、建物が何十棟も破壊された。だが、これなら俺の『無人島開発スキル』で修理可能だ。

 幸いにも島国ラルゴには『木材』の緊急用(きんきゅうよう)備蓄(びちく)があった。

 こういうモンスター被害があった場合に備えていた。



 城の外に設置してある倉庫から木材を取り出し、全て再建の為に当てた。



「ありがとう、ラスティ様!」「おぉ、建物が元通りだ!」「家具まで戻ってるぞ」「こりゃ、すげえ……」「奇跡かな」「瓦礫がれきの山だったのに(おどろ)きだ」「ラスティ様がいて良かったよ」



 などなど歓喜(かんき)()く住人たち。

 その感想を聞けただけで俺は満足だ。



「すっかり元通りですね!」



 完全に復元された街並みに、スコルも喜ぶ。

 なぜかクタクタになっているエドゥは、俺に()りかかってきた。疲れすぎだろう。本当に朝に弱いんだな。


 とにかく、これで呪符によって召喚されたモンスターの討伐(とうばつ)は完了した。街は安全になった。


 港へ引き返すと、重軽傷者は病院へ運ばれていたところだった。



「あ、兄上!」

「ハヴァマール、こっちの状況は?」

「残念だが死者も多数なのだ……」


 深刻(しんこく)な表情でそう状況を報告してくれた。

 島の防衛兵器では対処できなかったモンスターにやられてしまったか。『無人島開発スキル』によると、そもそもかなりの数のモンスターを呪符召喚していたようだな。

 雑魚モンスターこそ処理されていたが、やはりすり抜けた凶悪モンスターによって甚大(じんだい)な被害を(もたら)したようだな。



「そうか……」



 スコルの蘇生スキル『リザレクション』で蘇らせればいいのだが――あの奇跡は、アルフレッドの時を最後に発動していない。スコル自身も何度も試したが、今のところ使用できたことはないようだ。発動条件があるのかもしれないな。


 こうなっては、(とむら)ってやるしかない。


 教会と冒険者ギルドの力も借り、犠牲者(ぎせいしゃ)を移送した。




 港は俺のスキルで即座に元通りにした。

 今度はモンスター撃退の為の防衛兵器も設置して。かなりの数を置いた。これでもう安心だろう。それと島民の意向もあって自警団(じけいだん)の結成も決まった。

 少しは防衛力も高まった。


 それから軽症者の証言から、呪符を使ったのは“高貴な服装をした二人組”ということが判明した。

 片方は騎士っぽい雰囲気。もう片方は()せ細った怪しい男。


 特徴(とくちょう)が明らかにクラウスとディミトリーでしかない。


 決まりだ。あの二人が港で呪符を使用。モンスターを限界まであふれさせ、島国ラルゴを攻撃したのだ。



「……ヒドイですね」



 口元を押さえ、ストレルカは愕然(がくぜん)としていた。いや、スコルやハヴァマールも同じようにショックを受けていた。


 俺も今回の奇襲には参っていた。まさか島国ラルゴに被害が出るとはな。ここまでするとは!



「もう(ゆる)せん。直ぐに見つけて裁きを受けさせる」

「兄上、島民の情報によれば近くの無人島に潜伏(せんぷく)している可能性がある。ストレルカの船で向かうのだ」


「ああ、それが目的だった。今からなら出発できる。行くぞ」



 今度こそ船に乗り、無人島を捜索(そうさく)する――!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ