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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
世界聖書編(最終章改二)

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モンスター召喚と奇襲

 民が複数人倒れている。一人や二人ではない――十人以上が犠牲(ぎせい)になっていた。

 これは襲われた……?



「こ、こんなことって……。亡くなっている方がほとんどです」



 スコルがその状況を見て青ざめる。

 ハヴァマールとストレルカも信じられないと立ち尽くす。

 いったい、どうしてこんなことに。


「ラスティ様、モンスターの気配を感じます」


 何かを感じ取ったのかストレルカが周囲を見渡していた。確かに、この妙な感じはモンスターかもしれない。

 しかも一体や二体ではなさそうだぞ。


「……三十はいるかと」

「!?」


 俺の背中でぐったりしているエドゥがそうつぶやいた。



「なんだって!?」

「恐らく、なにかしらのモンスター召喚アイテムを使い、港を襲わせたのかと」

「マジか、エドゥ」

「それらしいアイテムが散乱していますからね」


 地面に視線を落とすと、そこには『お札』が落ちていた。なんだこれ。


「このアイテムは?」

「それは『召喚(しょうかん)呪符(じゅふ)』ですね」


「召喚呪符?」


「そのお札を使うとモンスターを一体だけ召喚できるんです」



 アイテムの詳細が飛んできた。



[召喚呪符]

[効果]

 これを使用するとモンスターを一体召喚する。稀にボスモンスターが召喚される場合がある。



「これを使ったというのか。危険すぎるじゃないか!」


 俺がそう憤慨(ふんがい)すると、ハヴァマールが尻尾(しっぽ)をピンと張らせていた。なにか感じ取ったのか。


「兄上、これはもしやクラウスとかいうヤツの仕業(しわざ)では?」

「まさか……!」

「その男の目的が支配なら、やりかねんのだ」


 ……ハヴァマールの言う通りだ。クラウスならやりかねん。ディミトリーと共謀(きょうぼう)して、この島国ラルゴをめちゃくちゃにしようとしているんだ。

 その第一弾がこれってわけか。



「た、大変です!」



 突然叫ぶスコルは(あせ)っていた。街の方を指さしていた。俺はそちらに視線を向けた。煙が立ち込め、只ならぬ雰囲気となっていた。


 お、おい……まさか。



「街が襲われている!?」

「ラスティさん、もしかしてモンスターが!」


「あ、ああ……まずいな。ストレルカとハヴァマールは港を頼む! 人を呼んできてくれ」


 俺はそう指示を出した。二人とも素直にうなずいてしたがってくれた。

 ストレルカは一応、治癒スキルが使えるので重傷者を優先に治療してもらうことに。ハヴァマールも軽症者を回復ポーションで対応すると向かっていく。


 エドゥを背負ったまま、スコルと共に街へ!



 ◆



 街中に入った途端、二十~三十体のモンスターの群れが建物や人々を襲っていた。……な、なんてこと!


 エドゥをおろし、俺は直ぐにゲイルチュールを召喚した。



「スコル、エドゥ、一緒に討伐を頼む!」



 二人に要請をするとスコルは「分かりました!」と少し声を震わせ、エドゥは冷静に「……了解」と答えた。



 このままでは島国ラルゴが大変なことになってしまう!

 ていうか、すでに被害が出ている。


 オークやゴブリン、コボルトやゴーレム……ドラゴンまでいやがる。様々なモンスターが暴れ放題だ。無茶苦茶(むちゃくちゃ)だ。


 建物はまだ直せばいい。

 けど、人はそうはいかない。俺の大切な民をこれ以上傷つけさせはしない。


 クラウスとディミトリーの暴力には(くっ)しないぞ……!


 魔力を込め、俺はモンスターの群れに突撃していく。全部ぶっ倒す!

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