表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
皇帝編(最終章改)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

351/579

超危険!? アルトオーボエ湖を進め!!

 ジャイアントツリーは寛大だった。

 その声は俺にしか届かず、スコルたちには聞こえないようだ。

 どうやら、俺の女神の力を通してのみジャイアントツリーと意思疎通が図れるようだ。いったいぜんたいどうなっているんだか。


 だが、おかげでジャイアントツリーに乗って移動することが叶った。



「す、凄いですラスティさん。どうやってこのジャイアントツリーさんを従えているんですか……!?」

「スコル。従えているんじゃないよ。お互い認め合ったというか……そんな感じだ」

「それでもです!」



 そう褒められると照れるというか。

 ハヴァマールやストレルカも尊敬の眼差しを向けてくるし。


「これでまずはアルトオーボエ湖を目指せる」

「やるな、ラスティ。君は不思議な力を持っているんだな」


 最終的にイズアールからも感心を向けられた。


「たまたまさ」

「そんなわけあるかっ」

「詳しく話すと長いんだ。あとで話す」

「分かったよ」


 無人島開発スキルや俺の召喚武器のことについては長くなるので、暇な時に話すことにした。



 ジャイアントツリーの枝に乗って移動できるおかげで快適に過ごせた。

 そうして移動していくこと半日。


 危険なモンスターとの戦闘をスルーでき、酷道も突破できた。これほど簡単に進めるとは。ジャイアントツリーの力がなければ、もっと掛かっていたかもしれない。



 そして、ついに『アルトオーボエ湖』に到着した。



 湖は思った以上に広く、まるで大海原のようだった。いや、これは海かと錯覚してしまうほどにデカイ。こんな湖があったとは。



「こりゃ凄いな」

「……水が透き通っていますね!」


 俺の隣でストレルカが目を輝かせていた。確かに、とんでもない透明度だ。泳いでいる魚や水草がハッキリと目視できるほどに。

 この湖は水が綺麗だという証拠だ。


 ともかく、ここまで到着できれば十分だ。



「ジャイアントツリー、助かったよ」

『――ウム。では、これにて……』



 背を向け、ジャイアントツリーは帰っていく。


 ……さて、ここからが問題だ。



「城塞都市コーラングレはどこにある……?」



 そう肝心のコーラングレの影も形もなかったのだ。スコルに視線を向けるが、彼女は動揺するだけだった。……分からないらしい。



「船が必要かもしれんな」



 ボソっとイズアールがそうつぶやく。



「かもな。ここから先は歩いてはいけないし」

「大丈夫なのだ兄上。無人島開発スキルに不可能はないのだ」

「まさか俺に船を作れと?」

「まあ、本来は無人島の為のスキルなのだが、作る力は本物なのだ」



 言われてみれば建造物だけでなく、机や椅子、棚といったものも散々作ってきた。防衛兵器だって製造できるんだ。造船だってできなくもないわけだ。



「そうだな。やってみる価値はあるな」

「その意気なのだ!」



 幸い、俺のアイテムボックスには『木材』や『石』の材料は大量にある。これらを使えば船を作ることなど容易いだろう。


 おし、やってみっか!


 船のイメージを浮かべ、俺は無人島開発スキルを発動する。


 主に木材を使用していく。


 そして、小舟が…………む!?



「お、おい……ラスティ。これは船ではないぞ!」


 そう叫ぶイズアール。

 俺は完成した船ではないものに焦った。



「し、しまった!」



 目の前に『イカダ』が出来てしまった。

 やっぱり造船スキルでないとダメか。

 そもそも俺に船の構造の知識がないわけでして……。

 だが、一応これでも湖くらいなら、なんとかなりそうではある。



「でも、乗れそうではありますよ?」



 商船の船長でもあるストレルカがそう言ってくれた。これはワンチャン乗れるかもしれないな。



「このイカダで試してみるか。俺が行く」

「気をつけてください。ラスティさん」

「ああ、スコル」



 イカダを湖に着水させた。すると浮かび上がっていた。あとは俺が飛び移るだけ。

 ジャンプしてイカダへ。


 見事に着地して飛び乗ることに成功!



『バコオオオオオオオオオオオオォォォン!!!』



 イカダの底から“なにか”現れ、イカダは呆気なく粉砕された。ちょ、せっかく作ったのに……!




「うああああああああああ!?」




 な、なんだあああああああああ!?


 湖に沈む前に俺はジャンプして陸地へ戻っていく。その時、湖の底から大型モンスターの姿が現れた。


 巨大な水飛沫を上げ、これまた大きなアリゲータータイプのモンスターが出現。


 ま、まて……こんなバカでかいワニがいるとか聞いてない!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ