表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
皇帝編(最終章改)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

348/579

幻影魔法

 椅子に座り、水晶を目の前にする。

 やっぱり占い師というだけあり……水晶はあるんだな。


「メモリアさん、城塞都市コーラングレの場所を教えてくれ」

「ええ。実はもう占っていたんです」

「……そ、そうなのか?」


「はい。わたし、一日一回は自分の運勢を占っておりまして。あなた方がここへ来ると分かったのです。それと城塞都市コーラングレのことも聞かれると」


 そういうことか。

 だから、城塞都市コーラングレのことを知っていたんだな。

 どうやら俺たちのことや事情も把握しているようだった。……これは驚いた。占い師ってそこまで分かるものなのか。


「どうしたら教えてくれる?」

「ベルリオーズ金貨を三枚いただきます」


「さ、三枚も!?」



 占い料ってことか。それにしてもベルリオーズ金貨三枚とはな。……まあいい。ここで立ち止まるわけにはいかないし。

 俺は料金を支払った。



「ありがとうございます、ラスティ様」

「俺の名前まで占いで知っていたのか」

「いいえ。あなたはボロディンの有名人ですから」

「なるほど」


 さっそく占ってもらうことに。

 メモリアさんは、水晶に視線を集中させる。そして、両手をゆっくりと動かして――水晶を輝かせた。……うぉ、光った!


 ほわほわと神秘的に輝きはじめる水晶。

 こちらには何も見えないが、メモリアさんには何か見えているのだろうか。



「見えました……! 城塞都市コーラングレは最北端のアルトオーボエ湖にあるようです。ですが、普段は幻影魔法により、その姿は隠されているようですね」


「げ、幻影魔法だって?」


「はい。都市全体を透過しているようですね。常人ではまず見つけられないでしょう」



 なるほど、ステルス状態というわけか。そりゃ見つからないわけだ。

 てか、ルドミラたちは無事に到着しているのだろうか。



「これでコーラングレへ行けますね、ラスティさん! アルトオーボエ湖なら分かります」

「マジか! よし、スコル。そこまで案内を頼む」

「はいっ」



 ようやく場所が判明した。

 メモリアさんにお礼を言って店を出ようとした――が。


 みんな立ち止まっていた。



「どうした? 特にストレルカ」

「ラ、ラスティ様。わたくし、占いに興味がありまして……」



 女の子はこういうの好きだよなぁ~。

 ハヴァマールもなんだか占って欲しい的な目線を向けてくる。

 先を急がないといけないんだけどなぁー。


 仕方ない。

 少しくらいはいいか。



「分かった。みんな占ってもらいなよ。金は俺が出すから」



「さすがラスティさんです!」


 喜ぶスコル。



「兄上、ありがとうなのだ!」


 ハヴァマールは顔を輝かせる。



「わたくしとラスティ様の運命を占ってもらいますっ」


 ニヤリと笑うストレルカ。……そういうことか!



 そして最後にイズアールは興味がないかと思ったが、そうでもなかった。



「父の所在が気になるのでな」

「ああ、そうか。イズアールは親のことを聞いた方がいいよな」

「すまんな」

「構わないよ。じゃ、俺は待ってるから」



 スコルから占いは始まった。

 女性陣は恋の占いで締めていた。

 結果は俺には教えてもらえなかった。……ですよねえ。


 あとは最後にイズアール。

 父親が無事だといいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ