表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
皇帝編(最終章改)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

336/579

レイドボス『グレートバイソン』

 小休止して、俺は家の家具を増やしていく。

 家の周辺に畑も作ってみた。

 それほど滞在する予定はないけれど、この辺境地だから自給自足も出来るようにしておかねば。

 この拠点を何かあった場合の緊急避難先にするのもアリだし、別荘にしてもいいかもしれない。


 もし帝国側から文句を言われたら誰かに使って貰うのもいい。きっと誰か喜んで使ってくれるはずさ。



「――ふぅ、こんなところか」

「露天風呂まで作っていただき、ありがとうございます」


 スコルが嬉しそうに俺の手を握る。


「やっぱり、露天風呂は外せないよな!」

「はいっ。で、でも……混浴なんですね」


 顔を赤くして気にするスコル。


「いや、そんなつもりはなかった。交代でいいかなって」

「えっ、ラスティさんも一緒がいいです!」

「なッ! だ、ダメだよ。恥ずかしいし……」

「気にしないでください!」

「気にするよォ!?」


 つい変な声が出てしまう俺。

 スコルだけでも耐えられるか怪しいのに、加えてハヴァマールとストレルカと共にするとか、倒れちゃうって。

 みんな可愛くて美人だからな。スタイルも良いし。


 最近はどんどん可愛いに磨きがかかっている気がする。なんでだろう。


「どうしたんですか?」

「あー…。いや、なんでも――」


 ない、と答えようとしたその時。


 周囲が騒がしくなった。




『ドドドドドドドドドドドドドド…………!!!』




 な、なんだこの足音のような。

 まさかモンスターの足音か!?


 急いで様子を見に行くと、草原を駆ける大きなモンスターの姿があった。



[グレートバイソン]

[属性:地]

[種族:獣人族]

[詳細]

ドヴォルザーク帝国の辺境地に棲むレイドボス。

大型ウシ属モンスター。

凶悪な為、ギルドおよびパーティ単位での攻略を推奨。

地属性魔法『アースクエイク』で壊滅的なダメージを受ける場合がある。



「え、ラスティさん……あの大きいモンスター…」

「あ、ああ。レイドボスだ。俺も始めて見た」



 通常レイドボスは、ダンジョンの奥深くだとか辺境地に棲息する。ああ、そうか。ここは“辺境地”だったな。


 いきなりヤバいモンスターが登場するとはな。


 召喚武器・ゲイルチュールを構え、俺は向かった。


 このままではこの家の方向に突っ込まれるからだ。



「ラスティ様、あれはいったい……!」



 突如、ストレルカの声がした。

 いったいどこから……?


 屋根の上だ!



「ストレルカ、なぜ屋根の上に!?」

「魔法使いは高いところを好むのですよ」


 なぜかドヤ顔で優雅に紅茶を啜るストレルカ。


「え!?」

「もっとも、わたくしは召喚士(サモナー)ですけれど」


「まあいいや。ストレルカ! レイドボスのグレートバイソンが襲ってきた!」


「お任せあれ。――さあ、わたくしの命に従い、その力を示すのです。大精霊オケアノスよ……!」


 巨大な魔法陣が地面に展開し、それから現れる海の大精霊。相変わらず無駄にイケメンの筋肉モリモリマッチョメンだ。どうやら、ストレルカのイメージがそうさせているらしい。ああいうのがタイプなのか……!?


 オケアノスは、素早く向かっていき大魔法のタイダルウェーブを放つ。

 大津波が襲うが、グレートバイソンは飛び跳ねた。


 って、あんな巨体でジャンプできるのかよ……!


「マジか!」

「え!」

「ウソッ!?」


 俺もスコルも、そしてストレルカも驚愕した。

 おいおい、二階建ての家ほどあるモンスターだぞ。あんな身軽に跳べるものなのか?


 次はどうするべきか思考していると、なにか声が聞こえた。



『……やれやれ。いきなり攻撃とはな……』



「!? グレートバイソンが喋った!?」



『やはり人間とは凶暴で醜悪なのか。ならば聖戦を止めねばならぬかもな』



 な、なぜ聖戦のことを!

 このモンスターはいったい何者なんだ……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ