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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
皇帝編(最終章改)

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大魔法使いの弟子

 妖刀だか、なんだか知らないけど止めねば。

 こちらには無人島開発スキルがある。

 このクラフト能力を駆使すれば怖いモノなんてないのだから。


 だから俺は、アイテムボックス内にある材料を使い――!



「いつまでも浮かんでいられると思うな、くらえッ!」



 俺は『石』と『木材』を使い、落石と丸太槍の雨を降らした。グランツを空から叩き落とす!



「――なッ! なぜ石と木が空から!?」



 その隙にソウルテレキシネシスの衝撃の反動を使い、俺は飛び跳ねた。



「これで終わりだあああああ!!」

「く、くそおおおおおおおおおおおお!!」



 シグチュールをブン投げてグランツ目掛けた。今度こそ!


 槍は、見事にグランツの右肩に命中した。

 しかも、落石と丸太槍が更に命中。


 ヤツをズタズタにしていく。



「観念しろ!」

「ぐはああ……馬鹿な……」



 落下していくグランツ。これで地上に落ちれば『追放』の権限が使用可能になる。さよならだ。


 あと少しでグランツが落下しかけたときだった。


 ヤツの体が急にピタリと止まり、そのまま停止した。



「なんだ!?」

「ラスティ様! この力は、自分と同じ……ソウル系の力です!」

「なに!?」


 馬鹿な。ソウル系は大賢者の力のはず。エドゥと同等の力を扱えるヤツなんているのか?



「……あぶないですねェ。グランツ様は熱くなりすぎです」



 急に声がして俺はハッとなった。

 いつの間にいやがった……!


 よく見るとグランツの“刀”からなにか出現していた。ヤツの刀に潜んでいたのか!


 それは少女で異様な魔力を感じた。


「何者だ!」

「お初……でもないんですけどね、第三皇子。私の名はテレジア。元老院の一人です」


 少女はテレジアと名乗った。

 まて、元老院の一人だと!?

 こんなエドゥと変わらない少女が?


「なるほど、賢者か」

「ええ。私はある偉大な大魔法使いの弟子です。そこの大賢者様とは違い、とても凄いんですよ」


 どうやら、エドゥの弟子ってわけでもないのか。

 一方のエドゥは至って冷静で、むしろ興味なさそうにぼうっとしていた。


「本当か、エドゥ」

「そんなところです。彼女のことは詳しく知りませんが、彼女の師匠である大魔法使いは有名ですよ」

「へえ、大魔法使いねえ」


「自分にソウル系スキルを教えてくれた方です」


「なぬッ!?」


 ちょ、まて。それって何気に凄いことだぞ。

 この大賢者であるエドゥより上位存在がいたとはな……知らなかったぞ。



「グランツは私が連れていきます」

「そうか。もう二度と来るな」

「それは保証できません。聖戦もまだ続いていますし」

「せめて帝国で会おう。それでいいだろ」

「分かりました。一応、そのようには伝えておきます。では」


 テレジアは、グランツを抱えてテレポートして消えた。

 とりあえず脅威は去ったが、元老院の動きが気になるな。やはり、もう一度帝国の様子を見に行くべきかな。


「ふぅ、これでラルゴの平和は守られたな」

「お疲れ様です、ラスティ様」


 エドゥが労ってくれるが、俺は早く行動に移さないといけないなと思った。


「みんなに相談して帝国へ向かう」

「聖戦に参加されるのですね」

「もうそれしかない。ラルゴを守るために」

「勝ってしまえば皇帝ですよ」

「……ま、まあ誰かを勝たせるさ」


 パーティやギルドを作ってはいけないという制約はない。仲間を集め、皇帝にふさわしい人物を……人物を。

 う~ん、今のところは思いつかないなぁ。


 まずはスコルに相談してみようか。

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