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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
聖者編(続々・最終章)

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無人島開発スキル防衛兵器『魔導レーザー』

 エルフたちの放つ風属性魔法・ライトニングボルトがオークマザーを倒していく。さすが高魔力を持つだけあり、ダメージも大きいらしい。


 次々にオークマザーが倒れていく。


 この間に俺はオーククィーンと矛を交えた。



「無人島開発スキル……!」

「そんなスキルごときで余を倒せると思うな」


 アックスが猛烈な勢いで迫ってくるが、俺はその前に大量の『落石』を降らせた。


「――落石ッ!!」

「な、なにもないところから岩が……ぐああああああああぁぁ……!!!」


 大きな岩が雨のように降り、オーククィーンの頭上に落ちていく。

 ヴェラチュールを持ちながら、俺はオークマザーの間を駆け抜けていった。俺に襲い掛かってこようとするオークマザーは、エルフたちが対処してくれた。ありがてぇ!


 ついに俺はオーククィーンに接近を果たした。


 目の前にするとデケェ。

 岩によって身動きが取れていないが、時間の問題だろうな。



「小僧ォ! こんなもので余を倒せると思うなよ!!」



 怒りを爆発させ、立ち上がろうとするオーククィーン。その前に倒す……!


 ヴェラチュールに『水属性』が付与された。誰か俺の武器に属性を付与してくれたらしい。オーククィーンの属性は火。つまり弱点属性だ。これなら、皮膚が特殊だろうが大ダメージを与えられる。



「くらえええええええええ!!」



 オーククィーンの左腕を叩き斬った。



「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ……!!」



 暴れて後退していくオーククィーン。同時に、俺のヴェラチュールが弱っていた。……くそっ、魔力を帯びているから影響はあるわけか。


 ヴェラチュールは休ませた方が良さそうだ。


 俺は剣を納め、今度は大量の材料を消費して――無人島開発スキルの防衛兵器『魔導レーザー』を設置。



「魔導レーザー、起動開始……!」



 異形の大砲が現れ、銃口から魔導レーザーが照射。爆発的なエネルギーがオーククィーンへ命中して更に押し返した。



「ぐおおおおおおおおおおおおおおお……!!!」



 やがてレーザーは、オーククィーンの腹を貫通。……よしっ、上手くいった!



「オーククィーン、これが俺の力だ」

「……く、くそぉ……! 人間にこのような力があるとは……」

「お前たちは、エルフたちを襲い、国さえもメチャクチャにした。その罪を贖え」

「こ、これで終わりと思うな、人間。今は終わりだとしても、ダークエルフが……トルクァートが我々をきっと復活してくれる。魔界は再び……この世に」


 オーククィーンは、力尽きた。

 これでエルフが襲われる心配は減った。


「みんな、無事か!」


 俺は生存者のエルフに状態を聞いた。



「助かったよ、少年!」

「君のおかげだ……!」

「命の恩人だよ」

「生きて帰れるんだよな……良かった」

「君の名前を知りたい!!」

「人間にこんな強い者がいたとはな」

「って、まて……あれはドヴォルザーク帝国の第三皇子ではないか?」

「な、なんだって?」

「まさか、ラスティ様か?」

「そうだよ、十年前に見たことがあるぞ!」

「ああ、ラスティ様だったのか!!」

「少し前にも来ていただろ。あの時はいろいろあったけどさ」



 どうやら俺の正体が分かったようだな。

 俺は『掲示板』のこと『トルクァート』がダークエルフでボロディンを乗っ取ろうとしていることを伝えた。



「な……あの聖者はニセモノだったのか!!」

「トルクァート!! どうりでおかしいとおもったんだよ!!!」

「詐欺師じゃねえか!!」

「許せねえ!!」

「俺たちをオークに売ったのかよ!!!」

「はあああああ!? ふざけんな!!」

「女エルフが殺されたって話だ」

「俺の彼女もやられちまったよ……」

「ボロディンを取り返すぞ!!」

「ダークエルフなんかに国を渡してなるものか!」

「そうだそうだ!!」



 みんなまだやる気マンマンだ。この百人以上の男エルフたちと共に、もう一度宮殿へユーモレスク向かう。そして、あの偽聖者のトルクァートをぶっ倒してやる。


 スコルやクリス、セインも助けないと!


 エドゥとも合流しなくちゃな――。

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