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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
幻影編(続・最終章)

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共和国で歓迎を受けた

 船旅を終え、俺たちは『グラズノフ共和国』に入った。

 港は以前と変わらず活気がある。

 いや、もっと増えたかも。

 ニールセンが破壊した建物は元に戻っていた。

 復興も進んだようだな。


「ここまでありがとう、ストレルカ」

「いえいえ、ラスティ様の為ですから」


 ここまで来たからには、一度ブレアに挨拶をしていこう。


「みんな、まずは城へ向かう」

「ブレアさんに会いにいくのですね」

「その通りだよ、スコル」


 みんなを連れ、街を歩いていく。

 すると明らかに周囲から見られていた。

 なんだろう……以前よりも目立っているような。

 視線はなぜか俺に注がれている気がする。


「あの、ラスティくん。民衆から見られているようですが」

「だな。俺ってそんな有名人だったっけ……」

「グラズノフ共和国を守ったからでは?」

「そうかな。俺はたいしたことはしていないと思うけど」


 気にせず城を目指していると、明らかに人だかりが出来ていた。……たくさんの人がついて来ている!?


 足を止めて振り向いてみると、そこには数百人がいた。うわ、いつの間にこんなに!



「ラスティ様だ!!」「おぉ、本物かぁ!」「あのニールセンから共和国を守った英雄!」「きゃ~、ラスティ様、素敵ですぅ!」「結婚してくださいッ」「どうか、この私もラルゴに移住させてください!」「ラスティ様、万歳~!」



 こんな風に歓迎されるとは思わなかった。嬉しいけど照れるな。

 そうか、みんな俺のことを覚えていてくれたんだ。



「ラスティ様なら宿屋を無料にしておくよ!」「こっちだって回復ポーション無料さ!」「いやいや、こっちなんてレストラン無料さ!!」「私は性的サービス無料よ!」「ウチはマッサージしますから」「レア装備を提供する!」「武器、防具ならタダで強化してやるぞい」



 これまた凄いことになった。

 どうやら俺はなんでも無料でサービスを受けられるようだ。いいのだろうか……。いやこの感じだと問題なさそうだな。


 気持ちは嬉しいが、今はブレアに会う方が優先だ。


「ありがとう、みんな! また街へ来るよ。ブレアに会ってくる」


 俺はそう言い残し、街の人と別れた。



 * * *



 城へ到着早々、マーカス将軍が出迎えてくれた。


「待っていたよ、ラスティくん。それに皆さんも」

「ご無沙汰、将軍。てか、俺たちが来ることを知っていたのか?」

「テテュス号が見えたからね。それに、街が騒がしかったから察しがついた」


 そういうことか。

 この城は結構な高さがあるから、街並みが一望できる。港も見えるし、俺たちが来たことは直ぐに分かったわけだ。


「ブレアに挨拶しに来た。会えるかな」

「もちろんだ。娘は広間で待っている」


 城の中へ案内され、俺たちは歩いて向かう。

 久しぶりの城内。

 それにブレアとの再会。

 元気にしているかな。

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