表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
開発編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/579

たいまつ作成スキル

 闇の中からヒューヒューと風が吹いている。奥が見えないほど深いのか。こりゃ、驚いた。無人島にこんな洞窟があるとはな。



「こんな事なら、スコルとアルフレッドを連れてこれば良かったかな」



 ぼそっとつぶやく。



「はい、なんでしょうか!?」

「うわッ!!!」



 いきなりスコルが返事をする。

 どこから生えてきた!!

 しかも、アルフレッドもいるし。



「すみません、ラスティ様。なにやら胸騒ぎがしたもので……」

「だからってなぁ。まあいいや、この怪しげな天然洞窟へ入ろうと思っていたんだよ。俺ひとりでは心もとないのでな、二人とも力になってくれ」



 スコルもアルフレッドも頷く。

 ダンジョンともなれば人手が多い方が良い。なにより回復アイテムのない状態だ。危険(リスク)しかない。スコルがいれば『ヒール』が貰え回復が容易い。



「ラスティさん、食糧なら『ラズベリー』をたくさん採っておきましたから!」



 どさっと大量のラズベリーを差し出すスコル。めっちゃ採ってるー! アルフレッドの助力もあったんだろうな。凄い数だ。



「またかよっ! まあ、甘酸っぱくて美味いけどな。一応、体力も少量回復するし」



 俺は、ラズベリーを『35個』手に入れた。その内の『5個』を食べた。……うん、美味い。瑞々しくも酸味がたまらん。なんだかんだクセになりつつあった。


 これはこれで悪くない。どうやら、ラズベリーは島の森中に自生しているようだし、たくさん採っても一日経つだけで元通りのようだった。すごい生命力というか自然のパワーは侮れないな。


 アルフレッドにも分け与え、体力を万全にして貰った。……さて、いよいよ『洞窟』へ入る。中は、イノシシモンスターの『セーフリームニル』が巣にしている可能性もあるだろうな。



 一歩ずつ確実に進んでいくが、まるで一方通行の地獄へ進んでいる気分。風が冷たいし、水滴もポタポタと頭上に落ちてくる。



「……ひゃッ!」



 スコルの頭にも命中したようで、びくっと体を震わせて悲鳴を上げた。更に、アルフレッドも――



「にょぉ!?」



 にょぉって……そんな驚き方せんでも。にしても、どんどん光が減って薄暗くなっていく。これでは視界不良。先へ進むのは困難だ。



「……そうか、たいまつ(・・・・)が必要だったな」

「ラスティ様、こんな事もあろうかと、この私が『たいまつ』を作っておきました」



 バッと立派な『たいまつ』を取り出すアルフレッド。まてまて、どこから取り出した。アイテムボックスから?



「これ、どうしたんだよ」

「実は私には『たいまつ作成スキル』がございまして……。騎士時代の名残なのです」

「マジかよ。そんなスキルがあるのか」

「ええ、帝国はあらゆる国と戦争をしておりましたので。夜間の戦いともなると灯りが必要だったわけです」



 納得。アルフレッドは戦力として重宝されていたわけだな。



 さっそく『たいまつ』に火を灯そう。

 まずは、たいまつを地面に置いた。それから、ゲイルチュールの穂先(ピック)を岩に叩きつけ、その摩擦(まさつ)で火花を散らした。それは見事成功し、発火。たいまつが燃え上がった。俺のステータスが高いおかげで楽勝だったな。



 これで視界は良好だ。

面白い・続きが読みたいと感じましたら

↓にある★★★★★を押していただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ