表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
神々の黄昏編(最終章)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

197/579

深海のSS級ボスモンスター

 朝食を済ませ、いよいよ出発。

 城を出てストレルカの船へ向かった。

 街を抜け、少しすると立派な港が見えてきた。


「ラスティ様、予定通りのメンバーでよろしいですね?」

「ああ、俺、スコル、ハヴァマール、ストレルカ、エドゥで行く」


 ハイオークの件が気になるが、きっとルドミラが排除してくれるだろう。そのことは出掛ける前に伝えておいたし。


 防衛力も十分高めておいた。


 なにかあれば、切り札(・・・)を使う手もあるだろう。



「では出発しましょう」



 船に乗り込み、少しすると出航した。目指すはグラズノフ共和国。最速で一日というところだろうか。



「……島が小さくなっていきますね」



 俺の隣で上品に髪を押さえるスコル。金髪が(なび)いて美しい。……しかし、そうだな。故郷を離れるのは久しぶり。移住者も増えたから、心配はないと思うけど。


 今はルドミラ率いる騎士団もいるし。


 信じよう、民たちを。



「寂しいか、スコル」

「はい、少し。でも、ラスティさんがお傍にいるから……不安はありません」


 そう身を寄せてくれるスコル。柔らかい体で俺を包んでくれる。


「スコル……」


 俺は思わずスコルの腰に腕を回した。頬を赤らめ、嬉しそうにしてくれて俺も顔が綻びかけた。すると、ハヴァマールとエドゥが突撃してきた。

 


「あー! スコルばかりズルいのだ。余も混ぜるのだ!」

「自分もラスティ様とイチャイチャしたいです!」



「そ、そんなには無理だ!」



 三人から押し倒され、俺は困るしかなかった。嬉しいけど!


 ワチャワチャしていると海の方から気配を感じた。それはストレルカも察していたようで叫んだ。



「ラスティ様! オケアノスによれば、深海のモンスターが現れたようです!! 皆様、ご注意ください!!」


「マジかよ」



 こんな場所に深海モンスターだって?

 ――いやだけど、この周辺はそういう海域だって以前ストレルカが言っていた。怪物が現れてもおかしくはない。



 俺は船首へ向かい、様子を伺った。



 ……なんだ、あの黒い影。

 とんでもない大きさだぞ。



「こいつは一体……」



 海面を観察していると、それは飛び上がってきた。



『――――ッ!!』



 ……ウソ、だろ。

 巨大なニョロニョロが現れた。……蛇?



「兄上、このモンスターは大変なのだ!!」

「ハヴァマール、これはなんだ?」

「コヤツは深海のボスモンスター『シーサーペント』なのだ。詳細を出す」



 [シーサーペント]

 [属性:水/闇]

 [種族:動物]

 [詳細]

  深海に棲むSS級大海蛇。全長三十メトル級。非常に高い体力(HP)を持つ。水属性攻撃『クラウドバースト』は広範囲に破壊的ダメージを与える。体力が僅かになった時、闇属性攻撃『ブラックアウト』を発動する。



「なんでこんなのがいるんだよ!」

「分からないのだ。とにかく倒すしかないのだ」


「倒すって……どうやって」

「聖槍を使うのだ」


「……まあ、それしかないよな」



 俺は身構えつつも、聖槍・グングニルを生成。魔法の槍を手にした。敵の出方を伺っていると、ストレルカが焦ってこう言った。



「ラスティ様。このまま船を攻撃されれば沈没します……どうか討伐を」

「なんだって! そりゃ一大事だ。俺に任せろ」

「お願いします。オケアノスは船の方で魔力を使っているので動かせないのです」


「それなら仕方ないさ」



 みんなを守るは俺の仕事だ。

 シーサーペント、恐ろしく禍々しい様相だが――そこを通してもらう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ