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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
開発編

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エルフの国を脱出しろ!!

 俺は、さっき大神官アルミダからボロディンを出て行くよう忠告(ちゅうこく)を受けたとテオドールに話す。


「スコルを(かば)う市民の手によって上級騎士のクロードがボコボコにやられたんだけど、それを俺がやったと勘違いしているようだ」


「なるほど、それで追い出される羽目(はめ)になったと……無茶苦茶(むちゃくちゃ)ですね」



 テオドールは(うなず)き、分かってくれた。良かった、彼は味方だ。



「このままボロディンに留まると襲われかねない。今すぐに出ていこうと思う」

「賢明ですね。居続ければ不法滞在となり、捕まるでしょう。ボロディンは、その辺りかなり五月蠅(うるさ)いので、下手すると監獄行きです」


「厳しいな」


「ええ。本来、エルフは他種族をよしとしません。なので、長きに渡り帝国と敵対関係にあったのです。ですが、近年はルドミラの活躍により、態度を軟化させていたようです。彼女がいれば安泰(あんたい)でしたからね」



 ルドミラか。

 そういえば、島に来ると言っていた。本人から聞けば何か分かるかもしれない。



「とにかく、ボロディンを出た方が良さそうだな」

「ええ、脱出をおススメしますよ」


「テオドール、一緒に来てくれるか?」


「急な話ですからね……準備も何もしていない状態。大変厳しい状況ですが――分かりました。私としてもアルミダの異常行動が気掛かりです。それに、ルドミラとエドゥに会いたい気持ちもありますから、同行しましょう」



 最初こそ険しい表情だったが、テオドールはそう笑った。良かった! これで彼を島に連れていける。いろんな知識も持っているようだし、農業も何とかなるだろう。



「となれば、ストレルカ。船を頼む」

「こんな事もあろうかと、いつでも出航できるよう、オケアノスに指示してありますから」



 さすが召喚士(サモナー)

 ストレルカが有能で助かるな。



「ハヴァマールも構わないな?」

「ああ、余と兄上は兄妹だからな。今もこれからも変わらない」


「ありがとう。後は……スコル」



 視線を向けると、スコルは少し辛そうな顔を浮かべていた。そうだろうな、祖国を裏切るようなものだ。キツイ決断を下さねばならないだろう。



「……わたしは、ラスティさんについて行くって決めたんです。ラスティさんの隣にいたいんです」


「スコル……。俺も同じ気持ちだ。島へ帰ろう」

「はい。わたしの帰るべき場所は、あの島です」



 手を取り、俺はスコルを連れていく。けれど、背後から複数の気配が向かって来る。……あれは、エルフの剣士か!


 それにテオドールが反応する。


(かんば)しくない状況ですね、ラスティ様。大神官アルミダは、早くも我々を捕らえようとしているのかもしれません」

猶予(ゆうよ)なしかよ……!」



 階段の方から降りてくる剣士たち。このままでは取り囲まれる。ならば、平和的な解決をするまでだ。そう、これはあくまで自衛の為(・・・・)。正当防衛だ。


 俺はこっそりと『木材』50個を使用。階段の下に『落とし穴(大)』を設置した。



 そうとは知らずにエルフの剣士――総勢十名は、落とし穴に見事に落ちる。



「うああああ!!」「な、なんだ!?」「地面が崩落した!」「うそぉぉぉお」「ぎゃあああ!」「ぬわぁぁ」「げええッ」「ふ、深すぎだろ!」「なぜえ!?」「そんなぁ……!」



「おぉ、さすが兄上。周囲に悟られないよう『防衛スキル』を使ったのだな」

「ハヴァマールには気づかれたか。あれなら、自然に地面が抜け落ちたとしか思えないからな。たいしたケガもないだろうし」


「うむ。今の内に逃げるのだ!」



 俺たちは港へ向かった。

 ストレルカの船は――あっ!


 あんな所にもエルフの剣士たちが……仕方ない。排除するしか……むぅ?

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