表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
開発編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/579

エルフの魔法スキルは何があるの?

 せっかく完成した湖。

 スコルにも新鮮な水を飲んで貰った。


「……おいしいです! これなら飲み水は困りませんね」

「ああ、生活用水は気にしなくていいな」


 飲み水だけでなく、料理や風呂にも使える。これは大きいぞ。てか、ここまで水が大切だとは思わなかった。帝国時代、どれだけ恵まれた環境に置かれていたのか実感した。


 とにかく次のステップへ。

 このままどんどん便利にしていくぞ。


 ……と、その前に腹が減った。


 ぐ~とお腹を鳴らすと、スコルも同時にお腹を鳴らして押さえていた。



「……お腹、空きましたね」

「そうだな、今のところラズベリーだけしか食べられていないし……モンスターとかいないのかな」


「モンスターですか?」

「ああ、イノシシ系とかいればなぁと思ったんだ。肉が食べられれば腹もかなり満たせるからね」


「そういえば、森の奥からモンスターの気配がするんですよね~」

「スコル、そういうの分かるのか」

「ええ、ある程度ですけどね」



 聖女だから? う~ん、まあでも森の奥か。探検してみるのもいいもしれない。俺はまだこの無人島を歩いて回っていないし、詳しく知っておく方が後々にも都合が良い。


「じゃあ、狩りへ行くか」

「分かりました。回復はお任せくださいっ」


 決まりだな。

 この無人島の一番大きな山の方へ向かう。そこが森の奥であり、モンスターの生息も多いようだ。


 湖から少し歩いていくと薄暗い森の中。冷たい空気が肌を撫でる。……なんだか嫌な予感がするな。



「一応聞いておくが、スコル」

「はい、なんでしょう」

「回復魔法以外は何が出来る?」


「応援……くらいなら」


「は? まて、お前、エルフで聖女なんだろ!? エルフなら攻撃魔法くらい使えるだろ!?」


「……うぐっ」


 うぐっって、オイオイ。

 なんか顔が引き()っているし、汗もダラダラ出ている。まさかコイツ……!



「おい、スコル。お前まさかヒールしか出来ないのか?」

「うあああああああああああん……!!」



 いきなり泣き出したし。



「嘘だろ? エルフなのに!?」

「ち、違うんです。……その、魔力が足りなくて使えないだけなんです」


「ヒールは使えて、他のは使えないと?」


「……はい。わたしが覚えているのは『ヒール』と大魔法が四つです。火属性『ソーラーフレア』、水属性『メイルシュトローム』、風属性『テンペスト』、地属性『アースクエイク』というヤツですけどね。あまりに消費魔力が膨大なので発動できなくて……」


 どうやら未熟すぎて、その領域に到達出来ていないらしい。もっとレベルアップしていかないとダメか。俺も人の事は言えんけど。


 なんて話していると、森の奥からモンスターの気配が……! やっべ。油断していた。



『――ブギィィィィィッ!!!』



 しまった。イノシシモンスターが突進してくる……! どうする、俺!

面白い・続きが読みたいと感じましたら

↓にある★★★★★を押していただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ