エルドラド49
皇城でエスズたちと別れたあと、手短に報告を終えた私はある場所に向かって飛んでいた。
「さすがはガルド。これじゃあ知ってないと気付かないな。」
やってきたのはヴァーナとの戦場が見渡せる山の中腹。そこに生える一本の大木が目的地だ。その大木の枝に降り立つとその上を歩いていく。すると目の前に枝が絡み合って丸い部屋を作っている場所についた。
「どうも。」
部屋の中は狭いが部屋のようになっていて木でできた椅子や机がおかれていた。そんな部屋の中で私を迎えたのはノーラだった。
「見てた?」
「当たり前です。これだけ見渡せますから。」
私とノーラのいる部屋からは戦場が端から端まで見渡せる。
「どうだった?私たちの戦い。」
そう言うと、ノーラは外を見ながら話し始めた。
「正直、私の聞いていた情報と違いすぎて理解できてません。」
「そう?」
「私は貴方の暗殺任務を受けたとき、エルドラドの人は力の使い方が上手いだけだ。と言われました。」
「なるほどねー。確かに力をあまり使わない人からするとそう受けとるかもね。実際力の使い方も上手いだろうし。」
そう言いながら浮いている氷を作ってそこに座った。
「でも、エルドラドの人が他の国の人と明らかに違うのは力を使うことが当たり前になってることだろうね。しかも、当たり前なように使っている力はその人が使える力の最大から見てみると微量だしね。むしろ使ったところから回復するだろうからほぼ無限じゃないかな?」
そう言うとノーラが諦めたように小さく笑った。
「認めるしかないですね。アイツの判断は正しかった。」
ノーラの言うアイツとは恐らくクロウのことだろう。
「まぁ、これでしばらくはゆっくりできるでしょ。どうせ建て直しにも時間かかるだろうし。」
グッと体を伸ばしているとノーラがこちらを見てきた。
「何よ。」
「いえ、そうしてるとすぐに殺せそうだなと思いまして。」
「うるさい。」
ノーラの言葉に少しムカついたので、手を伸ばしてノーラの胸の先端を強めに握る。
「んぎっ!?」
急な快楽にノーラが体を震わせる。
「・・・ごめん、我慢できない。」
ノーラを床に押し倒すと覆い被さるように上に乗る。
「ん!?」
ノーラの口を私自身の口で塞ぐ。
「ちょっと、何飲ませたのよ!?」
ノーラが押し退けるようにして私から離れる。
「何って、薬よ。」
口元を手で拭いながらノーラに答える。
「安心しな。死ぬような薬じゃないから。」
薬の効果はすぐに現れ始めた。
「一体、なんの薬飲ませたのよ!」
ノーラは震える足を止めることができないのか全身に汗を浮かべてそう聞いてきた。来ている服は大量の汗を吸って体にくっついている。
「感覚を鋭くさせる薬よ。本来はね。でも、どういうわけか変な方向に鋭くなったのよ。まぁ、本来の目的は達成してるんだけどね。」
ノーラにゆっくりと近づいていく。
「く、来るな!」
これから私が何をしようとしているのか。ノーラは一番理解しているのだろう。
「あんな反応したのはノーラよ?それで我慢できなくなっちゃったんだもん。責任はとってよね?」
一瞬でノーラに近付くとノーラの股の間に手を入れ、指を二本突き入れる。
「んぉ!?」
突然全身に駆け巡る快感にノーラが声をあげる。それと同時に股から吹き出した水が私の手を濡らす。
「ちょっと濡れたじゃないの。」
そう言ったものの、ノーラの顔を見てみると私の言葉が聞こえたいないことはすぐにわかった。
「起きなさい?」
突き入れた指を雑に動かすと、動かす度に体を震わせた。膝に力が入っていない様子なので倒れないようにノーラの体に沿わせるような氷を作って支えている。
「起きた?」
指を止めずに先程まで白目を向いていたノーラを見つめる。指を動かす度に体を大きく震わせているが意識は戻っている様子。
「とりあえず戻るよ。」
壁に留めておいた便箋を手に取ると私とノーラのいる地面が黒く染まり足元から埋まっていく。
「とうちゃーく。」
降り立ったのは私の部屋の牢屋の中。
「まだやるんですか・・・」
薬の効果で荒く息をしながらノーラがそう聞いてきた。
「当たり前じゃない。そのために飲ませたんだから。」
慣れた手付きでノーラの来ている服を脱がしていき、全裸にさせる。私の手がノーラの体に触れる度に敏感になった体を震わせる。
「それにしても、最近は随分素直になってきたじゃない。」
ノーラの胸を形に沿って撫でながらそう話す。
「ここに、んっ、いると色々聞けるんですよ。」
この部屋には私と黒騎士以外にも何人か自由に出入りできるようになっている。クロウもそのうちの一人だ。
「へー、どんなこと聞いたの?」
ノーラの胸を揉んでやると体を震わせながら話し始めた。
「皇国の姫様の本当の姿についてですよ。んあっ。かなり楽しんでるみたいですね。」
「そうね。うちの国は基本そう言うことは出来ないから。やったとしてもすぐに見つかるだろうし、その後が怖いしね。」
近くにあったコップを手に取るとそこにノーラの胸から絞った母乳をいれていく。私が強く胸を絞る度にノーラは快感に体を震わせ、声を漏らした。
「でも、その話から素直になる理由が分からないんだけど?」
この部屋に来る奴とは色々話はしているがそこまで深く話をしたことは無い。そんな奴らからの話を聞いただけでノーラがここまで素直になる理由が分からなかった。
「ええ。話を聞いただけならそうでしょうね。でも、貴方のことを話す人全員が、貴方のことをこの集会に来る人の中で一番まともで狂ってるって話したんです。」
「あはは、何それ矛盾しまくりじゃん。」
そう言って笑ったが、ノーラの目は笑っていなかった。その反応に私はノーラを触っていた手を止める。
「貴方は自分の命ですら平気で天秤にのせる狂人なのに他人の命を助けるらしいですね。」
「そう?助けてる?貴方達のお仲間は?」
「殺そうとしてきた奴には無慈悲という話しも聞きましたから。」
話していてもやはりノーラが素直になる理由が分からなかった。
「ここに来るような狂人ならそんなことする奴はいないはずと不思議がってましたよ。」
「別に不思議じゃないでしょ。全員がそんな狂人じゃないんだし。」
何てこと無い話だと笑った。
「ええ。その助けた人がこの集会に迷い混んだ普通の人でなければね。」
その言葉に一瞬思考が止まった。
「聞きましたよ。この集会、時々"偶然"迷い混んでくる人がいるとか。その人たちは多数が集会に来ている人に捕まってもとの場所に帰ることが出来ないとか。」
私の方をじっと見ながらノーラが話を続ける。
「日が浅いとはいえ知らないとは思えない。あの黒騎士がいるんだから話は聞いているだろうとのことでしたよ。」
しばらくの間部屋は静寂に包まれた。
「はぁー。最初はこいつが噂の奴かと思ったのよ。せっかくだし捕まえよーとも。でもねー、あんな顔されちゃったら皇国の姫が出てきちゃうのよ。」
ノーラから顔を背けながら早口でそう言うと、今まで見たことの無い顔をノーラがしていた。
「そうしていると、年相応に見えますね。」
「うるさい。」
すっかり興奮も覚めてしまったのでノーラに服を着せる。
「あっ、そうだ。」
ふと思い出してノーラに向けて封筒を投げ渡す。
「?何ですかこれ。」
「貴方の家族からの手紙。クロウから貰ってきた。返信書くなら書きな。中に一式入れておいたから。」
「どう、して・・・」
理解できないといった表情のノーラ。
「どうしても何も、貴方は私の物なんだから私が何しようと勝手でしょ。私たちの情報書いてもいいわよ?あの国の未来は少しも変わらないだろうしね。」
ノーラにそう言い残して私は帰り用の黒い便箋を地面に落とした。
「できたらクロウにでも渡して。」
黒い沼に沈む直前にそう言い残した。




