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ゲームに出てこないのに美形なのはなんで?  作者: 妖狐
改変した舞台
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エルドラド22エスズ

「今からの授業は〜、私たちの力の扱いを復習するそうですぅ。エスズ様は〜、どれくらい力が使えるか見るそうですよぉ。」

闘技場に向かう間にナリアさんから授業でやることについて聞いていた。

「力、ですか。」

「あとぉ、この授業は他のクラスと合同になりますぅ。確かぁ、レオ様のクラスと一緒ですわぁ。」

闘技場には既に他のクラスの子たちが集まっていた。

「あっ。」

「お前か。」

お互いのことを見つけて少し声を出す。

「はーい、じゃあ授業始めるよ。」

その後に続く言葉は先生の声に遮られた。

「まずは、旧期でやった事の復習からね。エスズ君とレオ君は後で別の事やるから待機。ナリア君とジリアス君は僕の補佐をお願い。」

「はぁい。」

「了解した。」

ナリアさんとジリアスさんはそれぞれのクラスの前に立つと、何かし始めた。その間私はすることも無いのでフラッとレオの隣に移動した。

「何か用か?」

「別に。」

「・・・そちらが素なのだな。」

「ええ。と言っても完全な素ではありませんが。」

「そうか。」

アルカディアでは王家と貴族家ということでそこそこ関係は持っていた。仲が良かったかは別として家同士の関係は良好だった。

「お前、どこまで力を使えるんだ?」

「さぁ、どう思います?」

煽るようにそう言ってやる。

「答える気は無いか。」

レオは最初から興味が無いのかそう言うと黙り込んだ。

「・・・エリィのこと、気になりますか?」

試しにそう聞いてみた。

「!」

すると、面白いほどに反応があった。

「ふふ、やはり気になりますか。」

その事が少し面白くて自然と笑いが出た。少し移動しレオの前に行く。

「おや?その腕章。」

前に移動したことでレオの腕に着けた腕章が見えた。その色は他のレオと同じクラスの子と比べると数段薄く見えた。

「腕章?それがどうした。」

レオは自分の腕章を触りながらそう聞いてきた。どうやら腕章について聞いてはいないようだった。

「あぁ、いえ。気にしないでください。それより、エリィさんについて。何か聞きました?」

「・・・いいや。何も。」

「そうですか。イテツ先生が言うには着いてくるのは難しいのではだそうです。」

そう言うとレオはこちらをジッと見つめてきた。

「本人の頑張り次第で変わるとは思いますがね。まぁ、私やミューダと違うので苦労はするでしょう。」

そこまで話したところで先生が近くにやってきた。

「お待たせ。じゃあはじめよっか。エスズ君は確か水の力だったよね。レオ君はまぁ、普通にでいいか。」

そう言うと先生はパッと手を振る。すると、どこからともなく木が生えてきた。

「これ標的にして。」

どちらが先にやるかを迷っていると、先生から先に私がやって欲しいと言われた。

「サリス先生達から共有されたテストの内容から見ると、多分エスズさんのが力使えるみたいだしね。」

標的にする木の前に立つ。

「気楽にしていいよ。最大の力を見たいわけじゃないからさ。」

小さく息を吐くと、木に向かって不可視の矢を構える。狙いを定め矢を放つと、不可視の矢は標的の木を貫通してその奥の地面に痕跡を残した。

「うん、予想通りかな。じゃあ次レオ君。」

先生がまた手を振る。今度は木に空いた穴がどんどん塞がっていく。

「ぶった斬っていいからね。」

そう言われたレオだが、私の予想では斬る事は出来ないだろう。

「お疲れ様でしたぁ、力は問題なく使えるみたいですねぇ。良かったです〜。」

補佐をしていたナリアさんとジリアスさんが近づいてきた。

「さて、あいつはどれくらい使えるのか。」

ジリアスさんはそう言ってレオをジッと見つめ始めた。レオは手に持った剣をグッと構えると木に向かって斬りかかった。

・・・

「ふむ、こっちも予想通り。いいよ、ありがとう。」

木にめり込んで止まった剣を見ながら先生がそう言った。

「さてと、必要ないかもだけど授業だしね。ナリア君、ジリアス君。最後に見るよ。」

先生はそう言って先程と同じように木を生やした。たが、今度は生やした木に手を触れる。

「さて、僕の力がどれくらい通じるか。」

木の前に並ぶナリアさんとジリアスさん。先生は2人から離れて私達生徒が待っているところに来た。

「しっかり見てるといいよ。君たちのそばにいる人がどれだけすごい人かを。」

少し笑いながら先生は2人の方をじっと見つめた。

「まずはぁ、ジリアスさんからどうぞ〜。」

ナリアさんがそう言って少し下がる。

「相変わらず最初は嫌なんだな。」

「私の力はぁ、どうしても地味ですので〜。」

「そうか?」

そんな話をしながらも、ジリアスさんは準備を進める。

「じゃあやるぞ。」

ジリアスさんがそう言った瞬間標的の木が燃え上がり、一瞬で炭となって崩れた。

「こんなとこだな。」

微動だにせず木を炭にしたジリアスさん。

「いやぁ、圧倒的だね。じゃあ次はナリアさん。」

先生がもう一本木を生やす。

「準備は?」

「いつでも〜。」

「じゃあ、はじめ!」

先生の合図にナリアさんが両手を広げる。

「よいしょ〜。」

ナリアさん広げた腕を閉じると、標的の木に無数の穴が開き粉々に砕けた。

「終わりですぅ。」

当たり前のことのようにそう言ったナリアさん。

「いやぁ、ほんとに君たち見てると自信なくすよ。これでも珍しい両方の力を使える人のはずなんだけどなー。」

「俺たちと比べるのはやはり違うだろ。」

「そうですよぉ。それに〜、近くに来られると対応が難しいですから〜。」

「君たちに近づくのにどれだけ苦労するか。」

苦笑い気味の先生。

「さてと、これで全員終わったね。みんなこれまで教わってきたことしっかり覚えてそうだし、次に進めそうだね。今日はここまでだけど今度は別のことやるって覚えておいて。じゃあ解散!」

先生の合図でみんなが教室に帰り始めた。

「ナリア君、ジリアス君、エスズ君、レオ君は少し残って。」

私も教室に帰ろうとした時先生にそう呼び止められた。

「さて、残ってもらって悪いね。すぐ終わるからさ。」

先生は片付けを進めながら話し始めた。

「まず、エスズ君。力の扱い方は問題なしだね。後はより早く安定して出来るようになるとより良くなると思うよ。ナリア君が教えてくれると思うからしっかりと聞いてね。」

「はい。わかりました。」

「それで、次はレオ君だね。正直言うと力は全く使えてない。」

レオに対して真っ直ぐとそう言った。

「言っちゃうとあれだけど、みんなレオ君と同じ感じかなと思ってたんだ。だけど、報告を見るにどうやら違うみたいだし。ということで、力に関してはかなり詳しいジリアス君から学んで欲しい。ジリアス君は教えてあげてね。」

「わかった。」

「よし、じゃあ解散していいよ。呼び止めて悪かったね。」

私はナリアさんに続いて自分の教室に戻った。

「お疲れ様でしたぁ。最初の授業は如何でしたかぁ?」

初日と同じように私のことを一切見ることなくナリアさんがそう聞いてきた。

「そう、ですね。えっと・・・」

「普通の授業、みたいでしたぁ?」

「はい。もっとすごいことをやっているのかと思いましたが。」

「この学院はぁ、生徒それぞれの力を伸ばすことに力を入れていますぅ。なのでぇ、今の授業みたいに基礎的な事も多いんですよぉ。もちろん、より特化した授業もありますがぁ。」

ナリアさんから色々話を聞きながら私は次の授業を楽しみにしつつ教室に戻った。

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