第1話 テストで決まる 青春へ
俺、井坂透は今日から吉田高校に入学する。
俺は、勉強すればそこそこ、運動はまあまあ、身長は170cm、彼女いない歴=年齢の悲しい男だ。
ただしこの吉田高校は特殊な校則がある。
吉田高校は勉強主義の学校、2週間に1回テストが行われる。
そのテストで好きな女子より、点数を取れば、強制的に交際できる校則があるのだ。
俺が好きな女子より一点点数が高い場合、その女子と交際できる。
ただし、次のテストでもその女子より上を取らないと別れるというシステムだ。
相手が交際を了承した場合はテストは関係がなくなる。
だから交際してる時は相手が了承するまで、その女子より上の点数を取らなくてはならない。
まあ、俺からしたら好きな女子とデートできる環境が作れるだけでクソ嬉しいのだが。
テスト交際にもルールがある。
1週間には1回デートをしなくてはならない。
時間は最低4時間だ。
その他にはキスなどは相手の了承が必要になることがある。
手繋ぎ、ハグは相手から申し込まれた場合は、しなくてはならない。
プレゼントはもちろんあげても良いのだ。
吉田高校は特殊な学校なのだという事がよく分かるだろう。
俺はどうしても彼女が欲しい。
全校生徒で1位になり、
彼女選び放題の人生を楽しみたいんだ。
俺は勉強さえすればいい点を取れるぐらいの頭だ。
そのため、中学は学年1位しか取った事なかった。
桜が降る頃、俺は校門を潜り、教室へ向かう。
入学式を終え、テストを行う。
このテストでまず生徒会が決まるのだとか。
俺の予測だがテストの点数上位5名が生徒会に選ばれる。
俺はこのために昨日は徹夜したぐらいだ。
俺がなんで生徒会を目指してるかって?
これは噂だが、生徒会になると、点数が少しかさ増しされるのだとか。
生徒会の人と生徒会ではない人が100点を取るとしよう。
生徒会の特権で生徒会の人間が点数が高いことになる。
生徒会も一緒で2週間ごとのテストでメンバーは一新される。
結局のところは1位は最強という事だ。
次の日、俺は学校へ向かった。
今日は土曜日だが、テストの順位を見に行かなくてはならない。
というか俺は早く見に行きたい。
生徒会になったら今日は生徒会の仕事があるらしいしな
俺は7時30分に家を出る。
外は天色の空が広がっている。
俺は学校に飛ぶ様に向かった。
学校に付き、テストの順位が貼ってある、1階の職員室に向かった。
「よしっ!」
俺は昨日の徹夜で勉強した甲斐があり、1位...ではなく2位をだった。
無事生徒会には入る事ができたものの、2位...なんでだ...
俺は1位の人の名前を確認した。
明井志織
明井 志織...
志織って言うぐらいだから女子だろう。
早速、俺は職員室の1階上の生徒会室に向かった。
吉田高校は校舎が2つ
どっちも3階建て。
生徒会室の扉の前に立つ。
この扉を開いたら新しい学校生活が始まるんだろう。
そうして、扉をそっと開いた。