ジャムパンとお母さん
最後の吸血鬼は剣を一度振って、地面を蹴った。ものすごいスピードで前列にいたアユさんに切り込んだ。
アユ「おっ…と」
素早い動きに目がなれているのか、アユさんは綺麗に避けて後ろに回った。吸血鬼がアユさんの取った距離を確認するとすぐにうーちゃんの方に剣を振った。
うーる「うぉ!?」
スピードにギリギリ対応したうーちゃんは両方の剣を相手の剣と垂直にして守ったが、遅れとパワーで若干後ろに飛ばされた。
強い前線をバラバラにされた事に気がついた。これはなな守りかな…急いでななと吸血鬼の間に飛び込んだ。え?何でるみかさんじゃないって?強そうだしあの人。←おい
反応できない速さで吸血鬼が前まで詰めていた…!剣を思いっきり振られ、左に負担がかかったので踏ん張ると、左足の痛みで力が抜けてバランスを崩した。あ、これバレてるらしい。どうしよう、てへ()
それより残像が見えなかったのが気になる…体力切れするとこの能力使えなくなるとかかもしれない。
おれがバランスを崩した事を確認すると、ガラ空きの右肩らへんに剣を握ってない方の手をかざされた。え、これ、まさか
あまだ「あ!これやべぇ!!」
なな「!」
吸血鬼の手からは青い魔法が発射された。その瞬間に二層のバリアがおれを覆った。一つのバリアは壊れて飛び散った。
すると吸血鬼の後ろに人影が現れたのが一瞬見えた。
アユさんのパンチが動きの止まった吸血鬼の腰に入る…と誰もが思ったが…
バン!!
魔法で盾を作った吸血鬼はアユさんのパンチを防ぎ、少し飛ばされる。空中で背を向けた方向からうーちゃんが切り込む。無防備な吸血鬼の周りには青いバリアができ、うーちゃんの剣撃を守ったが、吸血鬼は斜めに地面に飛んで、二回地面に当ってから体制を立て直して足をついた。
なな「私のコピーしたバリアじゃ、足りないみたいだ…!破られた!!」
るみか「とっさにバリア貼ったけど、良かったな…」
アユ「いやー、あのタイミングで弾くってすごいなぁー。盾も作れるんやな?魔法って!」
るみか「そこまでは考えてなかったなー私も」
うーる「うわーまだ五感がこのスピード感に慣れない…危なかった…」
なな「天ちゃんはもっと早く気がつけないの?残像が出るんだよね?さっきは三秒じゃなくて一、二秒くらいしかなかったから危なかったんだけど!」
あまだ「いや、それが、今回残像見えなかったんだよ!体力切れかわからないけど発動しなかったみたいで…」
アユ「あ、次来るみたいやな」
うーる「あの、るみかさん、強化魔法みたいなのかけてもらってもいいです?」
るみか「あっ!そや!うーちゃんとアユさんにかけておくな!」
るみかさんの魔法がかかる前に攻撃を試し見る吸血鬼だが、すでに強化魔法の効果は出ていて、剣撃では吹っ飛ばなくなったうーちゃんが吸血鬼を押さえつける。ななが何か変なものを手に具現化させていた。物に何か書いてある。
【国語辞典】
何でそんなもの生み出した!?
おれにとても需要の有りそうなそれを、力強く吸血鬼の方に投げつけたなな。すると吸血鬼は得体のしれないものにとても驚いたのか、焦ったようにうーちゃんから距離を取る。そしてその場の全員の視線が国語辞典に集まる。何も起こらない。まあ、それはそうだわな!?でも意外と役に立っている事件。
あまだ「おいこれなんだ!?」
なな「いや、何具現化しよーかなーって思ったらつい国語辞典が!」
あまだ「ただの本じゃないか!!?」ズコースッテンコロリン
吸血鬼「何だただの本か!?ふっざけんなぁぁぁあ!!!」
………
るみか「え!?お前喋んの!!!??」
なな「それだよ!!このバトルで一番驚いたよ!?」
うーる「心臓止まるかと思ったよ…」
いや、それもそうなんだけど…
アユ「声高くない!!??」
あまだ「それ!!間違ってジャムパン落としたときのうちのお母さんの声なみに高い!!!」
るみか「いや、例えわかりにくくないかそれ??」
吸血鬼「う、うるせぇ!!だから喋らなかったんだよ!っていうか何なのお前ら?強すぎないか!?こんな化物五人もどうやって相手すればいいの一人で!?戦鬼持ちもいるし!?」
なな「いや、めっちゃ喋るじゃん…というか何でずっと偉そうに立ってたし。」
吸血鬼「かっこいいと思ってよ!ほら、ラスボスみたいにさ!他は中級吸血鬼だったし!まさか戦鬼使い現れるとは思わなかったし!そこの小僧が逃げた時には勝ったと思ったのに…!」
あまだ「もうこいつ殺っちゃおうぜ??お母さんがジャムパン落としたときの声のままベラベラ喋ってるのを聞いてる感覚がすごく不快なんだけど??」
うーる「あまだんの言ってる事はさておき、武器回収しても転送されないってことは倒さないと進まないようですし…」
吸血鬼「ちょっとまって話ししようy…」
ドカァーン!!
るみかさんが放った火炎魔法が吸血鬼に激突した。ギリギリ魔法をガードした…?わけではないみたいだな、ボロボロで焦げていた吸血鬼がそこにいた。
吸血鬼「最後まで話しをきk…」
あまだ「意外としぶといな、もう一発行くか」
吸血鬼「はぁ!?ちょっとまっ…」
ドッカァーン!!
吸血鬼「だからちょったぁ!!??」
寂しい吸血鬼は一生懸命語りかけようとしているが、爆発が終わった直後にアユさんがパンチを入れる。うーちゃんは後から攻撃をする姿勢を見せていた。吸血鬼は剣でうーちゃん、盾でアユさんを受け止める状況に追い込まれ、アユさんのパンチを食らっていた。強化魔法で攻撃力が上がっている打撃を受け止めきれず、バランスを崩した吸血鬼は、うーちゃんに背を向けてしまっていた。
吸血鬼「おろ!!??まずいあいつの攻撃を食らったら終わりか!!」
焦って回転してアユさんに背を向け、左手から青い光線をうーちゃんの方向へ放った。
るみかさんはうーちゃんにバリアをはると、アユさんの二回目のパンチが吸血鬼の身体をぶち破る。
うっそ!?あれ身体突き抜けるの!?こっわ!!
復活していく吸血鬼の身体にどんどん穴を開け、復活させるすきを無くす。
吸血鬼「ちぃっ、おれでも一応それは痛いんだぜ!?」
距離を取る吸血鬼。
吸血鬼にも体力と限界があるみたいだな…アユさんと戦っていた中級?吸血鬼もへばっていたし、目の前にいるジャムパン落としお母さん吸血鬼も、身体に開く穴が塞がるスピードが段々と遅くなっていた。
吸血鬼はるみかさんの氷魔法を守ったが、顔に疲れが出ている。
するとななはまた変なことをしていた。国語辞典を吸血鬼になげていたのである。
吸血鬼「またそれか!今度は騙されねぇぞ!!」
ただ、前回と違ってこの国語辞典はびっくりするくらいの爆発をみせた。
そして半分身体が消し飛んだ吸血鬼の回復スピードは完全に鈍っていた。少しフラグというものがわかった気がする。
吸血鬼「ちぃ……血が足りねぇ……」
るみか「よし、終わらそうかぁ…!」
なな「回避は流石にもうできなそうだな!」
うーる「行きますね!!」
うーちゃんが最後に剣で切り込む。魔法で作っていた盾を突き破り、剣は吸血鬼の身体に貫通した。
吸血鬼「はぁぁあん♡」
倒れるときにとっっっっつても不快な音を出しながら、吸血鬼は消えていった。
ふぅ…終わった…すると、身体が徐々に消えていく。あぁ、久しぶりに感じる、この感覚………!!!最後に叫んだ
あまだ「お疲れぇぇえええ!!!」
今回は早め(?)に!皆のキャラを活かしきれるほど書くのが上手くないから最近悔しみ…後、お母さんこの話読んでいませんように……!!ではまた次回…!今回はこれで寝ますε-(´∀`*)ホッ