私にとっては異世界よ!
遊人が女の子に理由など色々聞いている途中、急にドアの開く音がし、母さんが帰ってきてしまった!!このままでは言い訳できないと、女の子と自分の部屋に逃げ、バレはしなかったものの、これからどうしよう...なんてことになってしまい...!
女の子の秘密が明らかに!
君にとっては異世界か!第2話!!
第2話 私にとっては異世界よ!
「それで、どうして俺の家の玄関に?」
今はリビングでこの女の子に理由など色々聞き込み中...
「はい、城の廊下で自分の部屋に向かおうと歩いていると急に頭を殴られて....気がついたらここに。」
...ん?いま城の廊下で殴られるってどんな生活してるの!?
「き、君はどこかのお金持ちのお嬢様とかなの?」
「あ、はい。申し遅れました。私はガルディア王国第1王女、ガルデル・アリスと申します。」
「王女!?」
なんか...…すげぇ!
「はい。貴方もこのような立派な家にお住みということは貴族か何かで?」
「い、いやいや!ここはそのガルディア?の国じゃない。ここは日本という国でこの家は一般的だ。」
「日本?聞いたことありませんね...やはりここはガルディアではないのですか...」
・・・
「ではガルディアにはどのように帰ればよいでしょうか?」
こいつ、ガルディアって国があると思ってるのか?
「聞いてくれ。いま俺たちがいるこの世界にガルディアなんて国は存在しない。考えられるのは君が異世界から来たということだ。」
「異世界?そんなもの存在するのですか!」
「いや、だってガルディアなんて知らんし....」
「では私は全く別の世界からやってきた可能性が...」
俺たちがそんな会話をしている時、
「「ガチャッ 」」ドアが開く音がした
「たっだいまー!!」
「ヤバい!母さん帰って来た!隠れるぞ!!」
俺たちは俺の部屋に隠れた....
「遊人ー?自分の部屋にいるの?」
「う、うん勉強中だから入らないでね!」
「わかってるわよー」
タッタッタッ.....
「ふー、行ったな...」
「なぜ隠れるのです?お母様に挨拶しなきゃ!」
「おいおいおいおい!やめろ!俺が女の子を勝手に連れ込んだみたいになったらこれまでの平和な日々が...」
「...勝手な事言ってごめんなさい」
「いや、大丈夫だよ。そういやお前のことなんて呼べばいいんだ?」
「「アリス」と呼んでくれて結構ですよ?私も貴方の名前を聞きそびれていました。教えてくださいますか?」
アリスか...そういや俺って桜以外の女の子を下の名前で呼ぶの初めてだな///
アリス...良い響きだ。
あ、教えなきゃ
「俺の名前は日条遊人。この家に住んでいて母さんと妹の3人暮らしをしてる。呼び方はなんでも良いぞ!」
「良い名前ですね!それではゆうとくんと呼ばせていただきます。」
いかにも育ちの良い話し方のアリスと俺は自己紹介を済ませた後、母さんにどう説明(言い訳)するかを考えた・・・