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【番外編】光虫の羽化する朝

まだ番外編は考えていないと、ついこの前書いたばかりですが、第2部に完結マークをつけてからこの1週間、またランキングの端っこの方をチョロチョロさせて頂いておりました。

これも読みに来て下さった皆様、ブクマ・評価を下さった皆様のお陰です。

本当にありがとうございました!


嬉しくなったので、ふたりがいちゃいちゃしてる話を書いてみました。


ただただ、二人がラブラブしてるだけの話です。

そういうの苦手な方は、どうかご注意下さいませ。


前回の森のシーン直後です。

「そろそろ帰ろうか? もう、羽化のピークは過ぎたと思う」

「え!? あ、そうなの?」


そうだった。光虫の羽化を見に来てたんだった。

クローの言葉でハッと今の状況を思いだし、彼の背に回していた手を解いた。

でも身体を離そうとしても、クローの腕は私の背中から外れない。

「クロー?」

ギュッと抱きしめられたまま見上げると、クローは切なげに目を細め、私を見つめていた。




クローはすごくきれいな顔立ちをしてるけど、私は正直どこにでもいそうな平々凡々な女だ。

辛うじて「お肌がキレイ」と誉められることはあるが、それは多分亡くなった母譲りの丈夫な肌質と、面倒で滅多に化粧をしなかった生活態度からきていると思われる。


いや、ちゃんと化粧してた頃もあったんだけどさ。

終電で帰宅してうっかり化粧を落とさないまま爆睡しちゃったりしてね。翌朝シャワーしようと鏡を見て青ざめるも、やっちまったもんはしょうがねぇ……と化粧を落としたまま、もう一度化粧をする気力がなくて口紅だけで出社したら、なんと誰も気づかなかったのだ。

それが数回に及ぶ頃には、もう私の中の化粧への情熱は失われていた。


だって朝は眠いし、私の顔なんてどうせ誰も見てないしさ。化粧する分の時間、寝ときたいじゃん。

そうして最低限の基礎化粧と、あとは眉整えて口紅を塗るだけの生活が始まってはや幾年。

チャラくてそーゆーのに煩そうな篠先輩でさえ、「お前の肌、赤ん坊みたいだな」という評しか寄越さなかった。

ま、きっと興味もなかったんだろうけどな。


ともあれ、そんな状況に甘えたまま化粧のケの字も忘れていた私は、こちらの世界に来てからもやっぱり似たようなことしかしていないのである。

しかも今は真夜中で、それすら落としている。見事なまでの素っぴんだった。

クローにはこっちへ来たほぼ初っぱなからお披露目済みの素っぴんではあるけれど、こうしてマジマジと見つめるのは勘弁していただきたい。私の顔は決して鑑賞向きではないのだ。



いたたまれなくなって目を逸らすと、クローが腰を屈めて近づいてきた。

あ……、と思う間もなく頬に唇が触れる。

思わず目を閉じたら、彼の柔らかい唇が私のそれを覆った。背中の右手がいつの間にか頭の後ろに添えられてて、身動きとれないまま催促するようにチロリと唇を舐められる。


ここ、外っ! なんですけどっ。

確かに以前、こっちの世界に戻ってきたばかりのあの時は、森の中でせがまれるままキスしてしまったけど、あれはいわば勢いってやつだ。気持ちも盛り上がっていた。

だけど日本人の私に外で、しかもそんな深いキスをする趣味はないんである。


私の唇を覆うクローのそれは、上唇を舐め、下唇を柔く喰んであけろと促してくる。

私は必死に歯を食い縛った。


頑なな抵抗にようやく諦めたクローは、最後に私の口の端をペロリと舐め不満げに離れていく。そんな彼の唇から一瞬覗いた舌先がやけに艶めいて見えて、私はなぜだかどうしてもそこから目が離せなかった。

呼吸をととのえながら視線でその唇を追っていると、クローはハアとため息をつく。

「またそんな目で……、僕を煽ってる?」


はい?

私なんかより、そのいつもより少し掠れた声も、額にかかる前髪をかきあげる仕草にも、色気がだだ漏れているのはクローのほうだ。

「……そんな目って言われても」

「そんな潤んだ目で見つめられたら、もう我慢できなくなる」

いやいや、涙目なのは息苦しかったせいだからっ!

内心突っ込みつつ、再び伸ばされたクローの手を華麗に躱したつもりが、呆気なく捕獲された。


「僕の傍にいたい、って言ってくれたよね」

「それとこれとは話が違うっ」

そう言いながらもジタバタする私の膝裏に腕を回し、ヒョイと抱えあげるクロー。

身体が宙に浮き慌てて彼の首にかじりつくと、急接近した唇がまた寄せられ、耳朶を甘噛みされた。同時に右の手が 不埒な動きを始める。

「ちょっと待ってっ! 本気でストップ!!」

我ながら色気の欠片もない嫁で申しわけない。でもそれとこれとは話が別なのだ。


「嫌?」

しょんぼりしたクローのあざと可愛さに歯噛みしつつ、結局私は逆らえない。

「……や、じゃない。でもここじゃ嫌だ」

そう、コレだけは主張しておきたい。なにしろここは外! なのだ。大事なことだから何回でも言う。たとえ真夜中で、回りに誰もいないのが分かっていようが、抵抗があるものはしょうがないじゃないか。


「うん、わかった。じゃあ家に帰ろう」

あまりの頑固さに呆れるかと思いきや、クローは至極あっさりと頷き、私を抱えたままスタスタと歩き出した。

「ねぇ! 自分で歩くよ」

「このほうが早い」

降ろしてと騒ぐ私を適当にいなしながら、足元を魔法の灯りで照らし危なげなく進むクロー。


足どりはゆっくりなのに、歩幅が大きいせいか歩くスピードが全く違う。私なら小走りになるんじゃないか、と思える速さで後ろに流れていく木々を見ながらふと思った。

私を抱えてこれは、いくらなんでも速すぎやしないか?


「……クロー、ズルしてるでしょ」

「バレた?」

私の指摘に、クローは悪びれもせず笑う。恐らくクローは私を宙に浮かせて運んでいるのだ。きっとそう。


でも、クローの腕にかかる自分の体重の感覚は私にもちゃんとわかるから、空気みたいにしてるんじゃなくて、少し軽くしてる程度だと思う。

それがクローにとって手間のかかる魔法なのか、簡単な魔法なのかはわからないけど、とりあえず一言突っ込んだ。

「そこまでして抱えて帰りたい?」

「もちろん。それに、本当はエミカ一人くらい魔法を使わなくても全然平気だけど、少しでも早く帰りたいから」

待ちきれない、と言わんばかりに返ってきた答えに、敢えなく撃沈された私なのだった。




さて、私は未だかつて一人で森の奥を歩いたことがない。

この森に危険な動物はいないと聞いているし、生えている木の種類によるものか、そんなに鬱蒼としている気もしない。夜はともかく、昼間なら歩くのに灯りなんて必要ないくらいだ。

前の持ち主は年に数回程度人を雇って手入れをしていたらしく、そのためか獣道レベルではあるが道のようなものもある。また方向を見失ったときのために、随所に目印もつけてある。

ただし、当たり前だけどどっちを向いても似たような景色だ。もし私が今ここで放り出されたら、間違いなく道に迷う自信がある。

迷ったとしても一時間も歩けば抜けられる程度の森だけど、反対側に出ちゃったらそれはそれでまた面倒そうだし、試してみたいとも思わない。ようするに、私はもう既に家の方向を見失っている。


だけどクローは淀みない足取りで躊躇いなく歩き続け、恐らく最短距離と思われる時間で家にたどり着いてしまった。

しかもこんな真夜中で、見慣れた昼間とは全く違う様相を呈しているというのに。


「クローって、もう森の中覚えてるの?」

彼の首にかじりついたまま問うと、「念のため目印も見るけど、家の近くの木の特徴はもう覚えた」と返ってくる。

うーん、私には全部同じに見えるんだけどな。

唸っているうちに玄関でポイポイッと靴を脱がされ、瞬く間に寝室へ連行されていた。



クローは、私には過ぎる程に優しい。

言葉も、それから触れる手も。


初めて会った頃は素っ気なくて、でもその態度の端々には思いやりが滲んでいた。

こっちの世界の常識を何も知らなかった私は、心配をかけることも多かったのだと思う。

クローが初めて私の魔石を田舎町に売りに行ってくれたあのときも、きっとそうだった。いつもより帰りが遅い彼を待ちわびて家の前でウロウロしてたら、ようやく戻ってきたクローは、何かあったのかと慌てて走ってきてくれたんだよ。


クローのそういう反応がどれ程レアなことなのか。それを私が知ったのはつい最近の話だ。

自分にも他人にもあまり興味がなく、醒めた目で世間を見ていたクローが、慌てたり怒ったり戸惑ったりと感情を顕にするのは私に関することだけだ……なんて、ずっと二人きりで暮らしてたから、クラウスに言われるまで気づかなかった。

そうか、そこまで周囲に徹底的に関心がなかったのか。


私のなにが、クローをそんなふうにするのかなんてわからない。

私は生まれたての雛鳥のように彼のあとをついて回り、煩く疑問をぶつけ、教えられたことをこなそうと必死になっていただけ。



「──エミカ、考えごと? まだ余裕ありそうだね」

うっすらと汗ばんだクローは、唇で弧を描く。

たった今までクローに翻弄されていた私は、荒い呼吸を紡ぐのに精一杯で余裕なんてあるはずがない。

「クローのっ、こと、しか考えてなっ……」

「……僕のこと?」

クローは私の腰に手を回し、揶揄うような口調で言った。

「本当に、僕だけ?」

「……当たり前、でしょ」

少し呆れ気味に答えると、クローは嬉しそうにクツリと笑みをこぼし、耳の裏に舌を這わせる。

ピクッと身体を震わせる私を抱く腕に力がこもり、さらなる蜜の時間が私たちの上を過ぎていった。



ベッドでクローと身体を寄せあって眠るのは、私にとって至福のひとときだ。

クローにクリーンの魔法をかけてもらい時計を見ると、もうほとんど朝といってもいい時間となっていた。道理でシーツにくるまった瞬間から、私は激しい睡魔に襲われている。


会社勤めじゃないのはこんなとき本当に有難い。

眠くなったときにすぐ寝てもいい状態って、なんとも幸せだよねぇ、とうっとり目を閉じかけ、ふといつもの光景が目にとまった。

あごの先を擽る、ちょっと乱れたクローの黒髪。


そう。彼はやっぱり定位置で、幸せそうに私の胸に顔を埋めているのである。

クローの一日って、もしや胸に始まり胸に終わるといってもいいレベルなのではないか?


私はこのとき恐らく、多分、きっと相当に眠かった。

だから、いつも頭を掠めていた疑問が、ポロリと正直にこぼれ落ちてしまったのかもしれない。


「……ねえクローってさ、胸が好きなの?」


いくら眠いからって、我ながら身も蓋もない聞き方だった。

案の定クローは頭を上げ、目を瞬かせる。

「急になに?」

「だから胸! 好きだよね?」

眠いあまり半ば目を閉じ、欠伸を噛みころしながら訊く私。訊くというより、もはや強制的な確認に近い。


そんな私を見つめ少し考えたクローは、次に彼の鼻先にある小さな胸に目を落とし、コクリと頷いた。

おおっ! 認めたっ!

ちょっと目が覚めたよ。


「じゃ、じゃあさー、それって胸ならなんでもいい感じ? ……こんな形が好きとか、それとも大きいのが好きとか、小さいのが好きとか、あったりする?」

気持ちだけ若干前のめりになって問うと、クローはキョトンとする。

「それは重要なこと?」


私にしてみたら最初の質問は前振りに過ぎない。そして形よりなによりサイズ! これこそが本題なのだ。

据わった目でうんうんと首を振ると、クローは首を傾げ、少し考える素振りをみせた。

そして答えを待つ私に、「僕の好みは『エミカの胸』だって知らなかったの? 形やサイズなんて関係ない」と、キリッと告げて下さったのだった。


そうか。サイズの問題じゃないんだ。

ふふん、サイズは関係ないない。

その言葉を聞いてすっかり嬉しくなった私は、カモーンと手招きする睡眠の衝動に身を任せ、クローの頭を胸に抱え込んで幸せな微睡みの世界に旅立つ。いや、旅立とうとした。


だけど。


あれ?

今のやり取り、前にもどこかでしなかった?

確かにどこかで記憶があるんだけど、でも誰かと胸のサイズについて語り合った記憶はない。漫画か小説で読んだんだっけ? それとも夢で見たとか?

これがいわゆるデジャブってやつ?


眠りかけた途端、急に目を擦って考え始めた私は、ブツブツと思考を垂れ流していたらしい。私の胸に頬を擦り寄せ、目を瞑っていたクローがたまりかねたように吹き出した。

「エミカ面白い。覚えてないの? エミカが言ったんだよ」

「え!? 私、何を言ったの?」

目を剥きガバリと身体を起こすと、クローも一緒に起き上がった。

「エミカがこっちに戻ってきてくれたとき、年齢の話をしたよね」


それは向こうでの二カ月がこっちの六年だったと知った時のことだ。

見た目変わらなく見えたクローが、いつの間にか年上になっていてびっくりしたんだった。

そしてあのとき、クローは年上になってしまったことをなぜか気にしていて、私は言ったんである。

年齢なんて関係な……。


「ああっ!」

「思い出した?」

叫ぶ私を、クローは楽しそうに見る。

クローにこんなお茶目心があったとは。あのときの私の言葉を丸パクリじゃないか。


唖然としていると、クローは私を引き寄せ膝の上に乗せた。

向かい合わせにそっと抱きしめられ、ゼロ距離で彼が囁く。

「前にも言ったよね。エミカの全部が好き。エミカがエミカならそれでいいんだ。体型なんて関係ないし、例えエミカが僕の二倍に太ったとしても好きだよ」


その言葉は嬉しい。嬉しいけど、ただでさえ見劣りしてるのに、この上まだクローより太るとか絶対お断りだ。

だけど彼にもたれ掛かり、ゆったりとしたリズムで身体を揺すられているうちにどんどん眠気がさしてきて、辛うじて「それはいや!」の一言を残した私は、そのままコテンと眠ってしまったのだった。


「それはいや!」だけで果たしてクローに意図が通じたのかは疑問だけど、彼はクツリと笑っていたような気がする。

でもそのあと彼が優しい口付けと共に囁いた、「……エミカ、愛してる」って言葉が本当だったのか夢だったのかは、あとからいくら考えても分からなかった。




そして、ほんの数時間だけ眠った翌朝のこと。

ふと目が覚めると隣にクローがいなかった。

珍しいこともあるもんだ、とぼんやり寝そべったまま周囲の様子を窺っていると、廊下から食器の音がカチャカチャ聞こえてきて、すぐにクローが顔を出した。

私はゆるゆるとベッドの上に身体を起こす。


「おはよう、エミカ。まだ眠いでしょ? ゆっくり寝てていいのに」

「おはよう。どうしたの? それ」

クローの持つトレーには、一人分の軽食が乗せられていた。

「クラウスのところに魔石を届けてくる。早く行かないとお昼に帰って来られないから。これは朝ごはんのつもりだけど、お腹がすいたときに食べて」


この時間に家を出るなら、お昼に帰るにはまだ充分余裕だと思うけどな。

時計を見、カーテンの隙間から覗く太陽の位置を見て首を傾げると、クローはニコリと笑った。

「ついでに買い物もしてくる。食料の他に、何か足りないものはない?」


あ、これは危険信号だ。

私の中でピコピコと何かの警報が鳴った。


「……ねぇクロー、ちょっとそこのクローゼット開けてみて」

「うん?」

私が指差した扉をクローは素直に開ける。


そこは壁一面に三対の扉がついた大きなクローゼットだ。中に吊るされた衣装の八割以上が私のもの。そして不本意ながら、隅っこに申し訳なさそうに追いやられているのがクローのものである。

「ほら、その切り替えのワンピース。私がすごく気に入ってるの知ってるよね。それからこっちの、この前買ってきてくれたレースのボレロも」

「うん、その組み合わせはエミカにとてもよく似合ってる」と、嬉しそうに笑うクロー。

「それと、そっちのサマードレスとその横の花柄のポンチョも、その隣の白いのもね! すごく気に入ってるのが本当にたくさんあるの。それから引き出しの中にも色々入ってるでしょ」


だからね、と私はクローに言った。

「もう充分だから、これ以上は本当に服は要らないからね! それとっ!」

不満そうに眉間にシワを寄せるクローを無視し、私は続ける。

「その上段の棚に乗ってるのは全部帽子! 麦わら帽子もお出掛け用も、カジュアルなのも可愛いのも各種取り揃っております。更にっ! こっちの棚に並べてるバッグは全部でいったいいくつあると思う?」

目を逸らすクローに畳み掛けるように言った。


「お洋服も、帽子もバッグも、ついでに靴も玄関にたっくさんあるんだから、絶っっ対に買ってきたらダメだからねっ!」


昨夜の余韻はいったいどこへいったのか。

私だって、かなり厳しい言葉を投げつけているって自覚はある。

だけどクローが一人で買い物に出たが最後、びっくりする程の量の私の服やなんかばかり買ってくるのが、ここ最近の恒例となりつつあるのだ。しかもその量は増える一方ときている。


ほんの数カ月前までは、クローに不満なんてない! と言い切っていたのに、まさかこんなことになろうとは思いもしなかった。

でもこのまま放っておけばいずれ部屋ひとつが服で埋まるのは確実で、ここらでどうにかしておかないと、近い将来とんでもないことになるかもしれない。

口でやんわり伝えるより、実際に見せて訴えた方がインパクトがあるだろう、と思っての行動だった。

が、しかし。

これだけ言っておけば大丈夫、と思っていた私はクローを甘く見ていた……としか言いようがない。




その日のお昼、ご機嫌に帰ってきたクローは私の前に、四次元袋から取りだした大小いくつもの包みを並べ始めた。


「……これは?」

おそるおそる問う私に、クローは満面の笑みで包みをほどく。

「エミカ、そのうち旅行に行きたいって言ってたよね。だから旅行鞄。それと、これからは冬物のコートもいるし、あと手袋。こっちは温かい素材の──」


──そうか、旅行用品と季節物か。……盲点だったな。

でも、確かにこの旅行鞄は可愛いけど、そもそも旅行鞄なんてクローの四次元袋があれば必要ないと思うんだよね。冬物だってまだ出始めたばかりじゃないのか? まだそんなに寒くもないもの。


嬉々として私にコートを宛がってくるクローを見、満杯のクローゼットの扉を眺め……。

私は小さくため息をついたのだった。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


本当に( ´ω`))´ω` )してるだけの話ですが、でもきっと皆様、いちゃいちゃ好きですよね?少なくとも私は好きです(笑)


そう言えば、キャラに「愛してる」って言わせたのもこの作品が初めてなのでした。

色々と新しい試みをさせてもらえて有難いキャラ達ではあります。


それでは、また次の番外編もしくは別の作品でお会いできましたら嬉しいです。ありがとうございました!

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