大好きだよ。
大っきい背中。
つんつん、てしたくなる。
ねぇ、ねぇってば。
「はいはい、後でね。」
ちょっとはあたしにもかまってよ。
カチカチ…
ピコピコ…
お仕事お疲れ様。
いいなぁ、パソコンは。
朝からずーっと一緒…。
いや、きのうの夜からだ。
「もう少しだから、我慢してて。」
もう、ずーっと我慢してるもん。
後ろから抱きつきたい。
そんなことしたら、怒られるかな。
でも…
抱きつきたい。
愛しい。
大きくて、広〜いの。
大好き。
愛しい、愛しい君の背中。
いま、世界中で、この愛おしい背中を独り占めしているのは私だけ。
つん、つーん。
おーい。
君の仕事が終わって、振り向いてくれたときには、私はすっかり夢の中…
「寝ちゃったの?おーい…」
君の愛しい声にも気づかない。
私は深〜い眠りの中に…
幸せな夢を見た。
温かくて、大きい背中に、
思いっきり抱きついて…
「ん?あれ…」
目覚めたときには、また背中。
まだ仕事中?
いや…
今度はもう、背中じゃない。
いま、この愛おしい寝顔も、独り占めしているのは、この世界で私だけだ。
「可愛い…」
君の可愛らしい寝顔を見つめながら、私はこんな風に思ったの。
「大好きだよ。」