#4
俺はぽっとん。
漢のトイレへとジョブチェンジしたトイレです。
この前はステータスプレートにボロクソに言われて気づいてませんでした……。
しかし、タイミングが悪すぎる。
男の菊にウォシュレットぶっ刺したら、ジョブチェンジって、DTじゃなくなるって……。
悪い予感もする。
だが、コレはきっとステータスプレートからの俺への試練なのだろう。
だってアイツ、俺の精神ゴリゴリ情け容赦無く削りまくってくるからな!
そう思った方が俺の精神衛生上、有益だ。うん。
あぁ、そうそう。
前回装備したうんこ本のおかげで、T−ポイントが307ポイント溜まった。8割方それだな。
というわけで、満を持してT−ポイントをぉ!
投入ッ!!
ずがぁんっ!
ククク。
俺の……時代だ……。
◆◆◆◆◆◆
名前:ぽっとん 性別:男 種族:bathroom 職業:変態型女子トイレ
設備
女子トイレと男子トイレがある。
しかし、脱臭どころか消臭機能すらないトイレ。
臭くて臭くて女どころか男も寄り付かないだろうな。
いくら水洗式だからと言っても、うんこ本のせいでイカ臭さがハンパじゃねぇんだわ。
だって、掃除してねぇしな。
どうして汚ねぇトイレのくせにトイレとか自信を持って言えるのか全く以って疑問。
やっぱコイツトイレの才能ないなw。
お前の時代?
来ねぇよ(΄◉◞౪◟◉`)
◆◆◆◆◆◆
コイツ……!
とうとう顔文字まで……!
クソ野郎だな。
悉く俺を否定しやがって……!
あとで謝っても俺でトイレさせてやんねぇからな。
そこらへんで野糞しとけよな!
ふぅ。
しかしまぁ、ステータスプレートの言うことも正論っちゃ正論なんだよな。
悔しいことに、憎たらしいことにな。
あっ、来た来た……?
あ……れ……?
う……ん……?
俺の……見間違いか……?
目を擦る。
間違いじゃ……ない……!
アレは……!
オカマ!!
来るなぁ!
来るなぁッッッッッッッ!!
俺は無意識のうちにウォシュレットを突き出していた。
オカマの菊にウォシュレットがゾブリと突き刺さる。
前より飛躍的に飛距離が伸びている。
ここに来て能力が覚醒したのか?
深く、突き刺さっている。
「おぁあんッ!?
うぉおんッ!?」
あっ、ヤっちまった。
ついついヤっちゃった。
……後悔は、結構割とマジでしてる。
トイレたるものいつでも顧客にトイレたれ。
それができて3流トイレ。
来るもの拒まず、去る者追わず。
それができて2流トイレ。
大きな心で、全てを受け入れる。
それこそが1流トイレたる資格。
超1流は自分で考えろ。
コレが俺の作るトイレ王国の憲法なのだが、作った俺が破ってしまった……!
こんなんじゃ俺は、成り上がりの建国なんてできやしない。
コレは反省案件だ。
次からは、本能ではなく、理性で動く。
俺はそう決めた。
よしよし。反省出来る俺はいいトイレ。
素晴らしいトイレだ。
自己進化するトイレ。
目指すは擬人化。
溜め続けるのはT−ポイント。
よし、落ち着いた。
イける。
俺はイける。
アレ?
女子トイレになったのに
どっちにしろ男の菊じゃね?