表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/273

シニアの戯れ79

あのひひひと言う笑い声がカンに障るのだよなと、私は言った。

私は女房に相談を持ち掛けた。





「うーん、泣き落とすのも駄目だ。どうする?」





女房がひとしきり瞬きを繰り返してから言った。





「どこか、落とし所があればいいのよね?」





私は歎いた。





「半分ボケている老人に落とし所なんかあるのか?」





女房が頷いた。





「それは絶対あるわよ。ボケていたって、正気の部分もあるのだから、一人暮らししているのだし」





「あのひひひと言う笑い声がカンに障るんだよな。実際の話し」





女房が一声笑い言った。





「それは仕方ないわよ」





私はため息をつき告げる。





「しかし、早くしないと、ついてくれるあの子の気持ちも心変わりしてしまうぞ」



女房が頷き答えた。





「他の客つけて、ごまかすしかないじゃない?」





「他の客つけて、納得するかな、あの子?」





「中高年には変わりないのだし、納得するわよ。金無いからやるのでしょう?」





私は頷いた。





「まあ、それはそうだよな。分かった。段取りするわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ