シニアの戯れ67
福島じいさんがボケたらどうしようかと、戸惑いつつ私は家路についた。(*_*)
福島じいさん宅を訪れたが、何度呼び鈴を押しても、福島じいさんは出ない。
鄙びた木造のアパート。キッチン付きの六畳一間の中には豆電球が点されている。
それが曇り硝子を通してぼんやりと見える。
じいさんは携帯電話は持っていないので、電話を掛けても、部屋の中の電話の留守電に繋がるだけだ。
それを承知で私は留守電にメッセージを入れた。
「じいさん、来たけど留守だから帰る。連絡頼むわ」
そう入れて、私はそそくさと車に引き返した。
車に引き返し、私はじいさんが帰って来るのをじっと待ったが、一向に帰る気配は無いので、エンジンをかけ車を発車させた。
脳梗塞は痴呆を呼び込むという話は知っているが、もしかすると福島じいさんの症状はボケ発症なのかもしれないが、真偽は分からないので私はやきもきするだけだ。(*_*)
ウーん(*_*)
この状況を例えれば、脳みそ宇宙の漂うゼリーの裏表、丁半博打は出来るかの、計り知れない脳梗塞の痴呆深淵への落下(笑)なので、私は戸惑うばかりか。(*_*)
福島じいさんがボケたらどうしようかと、引き取って面倒見るか、いやそれは女房が嫌がるだろうし、どうする?どうする?の自問自答を繰り返しながら、私は家路についた。
困ったものだ(*_*)




