表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/273

シニアの戯れ34

寂しくなんかあるものかと、福島のじいさんは言った。

タリラリラン(^0^)/





パチンコ依存症という病気がある。




私も以前パチンコに狂った経験があるから、分かるのだが、これって祭感覚なのだ。





まず老人は仲間に会えて、寂しさから解放される。




つまり共に戦う仲間に毎日会えるわけだ。




ホールの中にはスピーディーな音楽が流れ、射幸心を煽る演出がなされている。





そして当たれば忽ちヒーローになるわけだ。(^0^)/




寂しさから解放されるから当然孤独な老人は嵌まるわけだ。(*_*)





そして自己破産の憂き目か?(*_*)





以前からパチンコは遠隔操作がなされていると言われて久しいが、これ演出する側から言わせれば、当然の事と言えよう。




最初当たりを演出し、射幸心を煽り嵌める効果があるからだ。




村の夏祭りが毎日ある演出に皆陶酔してしまう。





福島のじいさんもよくパチンコには通っていた。





勿論負け組だが、通っていた。





ある日私は福島のじいさんに尋ねた。





「親父、パチンコ勝っているのかよ?」





福島のじいさんが答えた。





「たまに勝つがな、トータルでは負けておるよ」





私は尋ね返した。




「負けているのに、何故行くんだ?」





「負けを取り戻しに行くのさ」





私は福島のじいさんをからかうように尋ねた。





「じいさん、寂しいから行くんじゃねえのか?」





じいさんが答えた。





「寂しくなんかあるものか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ