表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/273

シニアの戯れ33

どんなに貧しく苦労に満ちた時代でも、人情味溢れる助け合いの、熱き時代こそがユートピアなのだと私は思うが、どうだろう?(^0^)/

私は親兄弟に縁が無い、祖母曰く可哀相な子?なのだが、私程に深い人との絆に恵まれた人間もいないだろう。





皆底辺でうごめくように生きている人々だが、その分人の痛みが分かる情け深い人達でもあるのだ。





そんな中に福島のじいさんもいて、だから福島のじいさんは私が祖母を介護していたのを知っていたわけだ。





私はピンサロ時代店に歩けない祖母を連れて出勤していた。





だから車に乗っている祖母のおむつ替えを、店の中で行う事が出来ず、近所の駐車場等を借りてしていた経験がある。





その時も近所のおばちゃんは、汚くするなよと注意する位で、快く駐車場のスペースを貸してくれたりしたわけだが。





これも素晴らしい人情味溢れるエピソードだと思うが、どうだろう?




雨の日も雪の日も私は、苛立ちつつ(笑)愚痴りながら、祖母のおむつ替えをしていたわけだ。





そんな様子を福島のじいさんはじっと見ていたが、じいさんは気難しい老人なので(笑)祖母と口をきいた事は無かった。





そして祖母が死に私もやんごとない理由で店を辞し、ヘルスを運営し始めた時、福島のじいさんと再会し、私は再び福島のじいさんとの絆を深める結果になったのだ。




私はそんな情け深い人々の人情に触れながら、それに抱かれるように生きて来たわけだ。




人と人の間には飾らない情けだけが美しい絆を作ると私は思う。





その絆の再確認こそが、私の小説書きそのものであり、言わば私を支えてくれた人情の集大成が私の小説なのだと思う。




だからこそ、その心温まる心象風景の蓄積を、逆なでし、丸ごと台なしにする現況の狂った差別偏見の構造意識は絶対に許せないのだ。





アナクロニズムと言われようが、古臭いと言われようが、私は構わない。





貧しく苦労に満ちていても、人情味溢れる人々の熱く助け合う時代こそが、ユートピアだと私は断じたい。





それが失せる現況を私は心底憂いているわけだ。





物が溢れ、どんなに便利でも、人と人が騙し合い、思いやりを欠いた世間は単なる沼、地獄の類でしか無いと私は思う。





だから福島のじいさんは、私にしてみれば、死んだ祖母の生まれ変わりであり、郷愁を感じるよりよき親父であるわけだ。





しかし、私は相も変わらず福島の親父に世話ばかり掛けている道楽息子だが(笑)(^0^)/




諸兄よどう思う?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ