シニアの戯れ255
地獄の季節を抜けて来た彼女の心は情緒と哀愁を湛えていて美しく(^0^)/
今日取材の子を紹介しよう。
ランボーの詩に地獄の季節というのがあるのは衆知の通りで。
人生の季節にも春夏秋冬があり、その中に散りばめられたように嵐のごとく地獄の季節もあるようで。
母の過干渉が彼女の精神を破壊。
中学生だった彼女は脅迫神経症のごとく、鬱病を病み、リストカットして、ヤンチャ非行に走り、家出、援助交際や芸能界絡みのレイプ事件に遭遇、ドラッグ?にも手を染め、心がぼろ雑巾のようになってしまった過去を持つわけで。
不倫絡みの家庭不和に泣き。
人を苦しめ、しっぺ返しの応酬戦が続く、悪魔に心を乗っ取られた地獄の季節。
心は破壊されたまま、逆差別の非道悪魔性が新たなる悪魔を呼ぶ無間地獄。
心を秒速の悪魔鞭が容赦なく打ち付ける、いつ果てる事の無い地獄の苦しみ。
己が被害者でもあり、加害者でもあることが、ひっくり返って心を破壊し続ける地獄の連鎖。
通り魔に遭遇、間一髪で彼氏に助けられ、捻れて一度覚めた恋愛が再燃する心模様は、傷付いた心にオアシスをもたらす束の間の癒しなのか?
「彼氏の一番好きなところは?」
の私の質問に彼女はこう答えた。
「被害者ばかりではなく、加害者になって相手を蔑み哄笑した後、罪悪感に自己卑下し、自暴自棄の私の救いようのない醜くボロボロの懺悔たらけの心を、癒してくれる、一番安心、落ち着ける存在かな」
の答え。
略奪され、略奪し返した腐れ縁的恋愛は、その喧騒を抜けば涅槃のごとく、静謐に辿り着くのか。
心模様の透明度は底無し沼の深さに比例する?
それも真理ならば、この子は命懸けで、悪魔魑魅魍魎跋扈する無間地獄を抜けて来たから、心美しいわけで(^0^)/
底無し沼を命懸けで、心を洗い続ける試練こそが、彼女の心を落ち着かせ、静謐を獲得した由ならば、それは賞賛に価する事だと私は思う次第で。
悪魔との争奪戦を勝ち抜き、命長らえた、そのしたたかさは、そのまま意気地ある至高の心の美となるのか?
「思いやりと愛がない、世の中を私なりに精一杯良くしたい。だから私は福祉を選択し、困った人や孤独と不安に震えている人達の手助けをしたいのです」
そんな風に呟く彼女は、嵐を抜けた気高さがあり、それが気品を形作り、人を寄せ付けない蘊蓄の唯々をそこはかとなく滲ませている、肌が抜けるように白い細面の美人さんで。
その横顔は同年代の娘さん達に疎外されて、寂しげに憂いを湛えている分、悲しげで。
懸命に己の心の病と闘っている、その気高さは、哀愁を湛えていて、美しく、情緒をも湛えていると、私は思った次第で。
かしこ。
と言った感じか(^0^)/




