シニアの戯れ194
じいさん、じいさん、じいさん、じいさんよと私は嗚咽し、泣きじゃくった(*_*)
大盤振る舞い。
居酒屋に移動して、私達家族はじいさんに確認を入れた。
「本当に何頼んでもいいのか?」
じいさんが答えた。
「おお、いいぞ。どんどん頼め」
私達は遠慮する事(笑)もなく、あつかましくオーダーを繰り返し、カラオケで歌を唄い始めた。
そして宴は子供達のあれ食べたい、これもの我が儘を加速させ、盛り上がりを見せて行く。
私は自前の大声で持ち歌を披露して家族のうるさい、耳塞ぎを招き(笑)顰蹙を買う(笑)
この辺りからじいさんの口が段々重くなって行った。
私はじいさんに歌を唄えばと奨めるが、じいさんはいいよ、いいよの一点張り(*_*)
そしてじいさんの目つきが、まるで死んだ魚のようになり、生気を失っていくのを見て、私は目頭が熱くなり、泣き始めじいさんに言った。
「じいさん、何だお別れに来たのか?」
私が泣きながら訴えてもじいさんは何も答えず、じっと私達家族を魚の腐った目で見つめているだけ。
私は何も話さないじいさんに焦れて、泣きじゃくった。
「おい、じいさん、死ぬつめりなのか?」
じいさんは無反応。何も答えない。
その様子を見ていた妻がじいさんに言った。
「おじいちゃん、そんな目で見ないでよ?」
じいさんは無反応、何も語ろうとしない。
「じいさん、もうこれで終わりなのか、じいさん、行っちまうのか?」
じいさんが答えないのを見て、私は嗚咽し、唸った。
「じいさん、じいさん、じいさん、じいさんよ?」
 




