表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
194/273

シニアの戯れ194

じいさん、じいさん、じいさん、じいさんよと私は嗚咽し、泣きじゃくった(*_*)

大盤振る舞い。





居酒屋に移動して、私達家族はじいさんに確認を入れた。





「本当に何頼んでもいいのか?」





じいさんが答えた。





「おお、いいぞ。どんどん頼め」





私達は遠慮する事(笑)もなく、あつかましくオーダーを繰り返し、カラオケで歌を唄い始めた。




そして宴は子供達のあれ食べたい、これもの我が儘を加速させ、盛り上がりを見せて行く。




私は自前の大声で持ち歌を披露して家族のうるさい、耳塞ぎを招き(笑)顰蹙を買う(笑)





この辺りからじいさんの口が段々重くなって行った。




私はじいさんに歌を唄えばと奨めるが、じいさんはいいよ、いいよの一点張り(*_*)





そしてじいさんの目つきが、まるで死んだ魚のようになり、生気を失っていくのを見て、私は目頭が熱くなり、泣き始めじいさんに言った。





「じいさん、何だお別れに来たのか?」




私が泣きながら訴えてもじいさんは何も答えず、じっと私達家族を魚の腐った目で見つめているだけ。





私は何も話さないじいさんに焦れて、泣きじゃくった。





「おい、じいさん、死ぬつめりなのか?」





じいさんは無反応。何も答えない。




その様子を見ていた妻がじいさんに言った。





「おじいちゃん、そんな目で見ないでよ?」





じいさんは無反応、何も語ろうとしない。





「じいさん、もうこれで終わりなのか、じいさん、行っちまうのか?」





じいさんが答えないのを見て、私は嗚咽し、唸った。




「じいさん、じいさん、じいさん、じいさんよ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ