表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/273

シニアの戯れ113

だから皆独り暮らしの老人だと思って馬鹿にしているのさと、じいさんは言った(*_*)

ネズミが出るというのを聞いたので、私はじいさんの部屋には入らず、立ち話を続ける。




「しかし今回のネズミ騒動は、こんな劣悪な住環境に住まわした福祉にも責任の所在はあるのだから、じいさんが担当の選択肢を持ってもいいんじゃないか?」





「いや、福祉側はこのアパートにネズミが出る事を知らなかったのだから、責任は無いじゃろうな。その責任があるとするならば、不動産の方じゃろうな」





「不動産にその旨は伝えたのか?」





じいさんが頷いた。





「当然伝えたさ。だがネズミが出る事実など知らぬ存ぜぬだったわい」





「シラ切られたら、どうする事も出来ないものな。実際問題?」





じいさんが憤る。




「老人の独り暮らしだと思って嘗めてやがるんだよ。だから、きっちりと敷金は返却して貰ったわ!」





私は笑い言った。




「でもそれは当然福祉に吸収されたのだろう?」





「そりゃそうだ。出したのは福祉だからな。福祉に返すのが筋じゃしの」





「何だか面倒臭い話だな?」





怒り顔でじいさんが言った。





「だから皆独り暮らしの老人だと思って馬鹿にしているのさ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ