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シニアの戯れ108
そんなの一々気にしていられるか、馬鹿野郎とじいさんは息巻いた。(*_*)
「引っ越し取りやめるわけには行かないのかよ?」
じいさんが答えた。
「いや、それは駄目だな。ネズミのお陰で夜も眠れないし、薬飲めば、ネズ公野郎の顔思い出して吐き気がするし。わしの立場に立ってみろよ?」
私は頷き言った。
「そりゃ分かるけれどもな。しかし引っ越しした後、又同じような状況ならば、意味ねえじゃねえか、じいさん?」
「うーん、しかし後戻りは出来ないしな」
「引っ越す部屋には鼠はいないのか?」
じいさんが断言した。
「いない」
「近所はどうなんだ。問題無いのか?」
じいさんが不機嫌そうに言った。
「うるさい。そんなの気にしていられんわい、馬鹿野郎!」




