某です
私の名前は某です。特に意味はありません。
日課は特にありません。学校に行って帰ってを繰り返します。部活は入っていません。
友達はほどほどにいます。学校で会えば話すし、家に帰ってからも連絡をとったり。
恋人は……いません。嗚呼、悲し――悲しいのでしょうか? わかりません。
趣味は読書です。しかも雑食です。なんでも面白ければ万事おーけーです。
家事は一通りできます。面倒ですが。料理は得意かもしれません。しかし、お菓子は作れません。
学力は平均的です。可もなく不可もなく。
運動も平均的です。また可もなく不可もなく。
顔は……言及しません。好んで言いたいとは思いません。
劇でいうならあの役です。有名な木の役A。
最後にもう一度、私はそんな某です。
そんな私ですが、何故かある人に告白されました。クラスで、というか学校でも有名なある人です。
なぜこんな私に告白したのでしょう? 私は某なのに。
ある人曰く「メガネを取った時のギャップにやられた」と。
私は思いました。ちょろい、と思いました。そして言いました「ちょろいね」と。
またある人曰く「ちょろくていい」と。
言い切られる私。……恥ずかしい。
恥ずかしいままお付き合い。……ちょろいのは私の方ではないですか。
某プロフィールの項目が一つ変わりました。そして一つ増えました。
恋人はいます。嗚呼、めでた――めでたいものです。
ある人とお付き合いしています。毎日ベッタリ……かもしれません。
私はそんな某です。
ほのぼの某さん。
ゆったりしたいものです……
テストさえなければ……!
ちなみにこの『某』は全部なにがし、とよむ設定です。一応。実際なんでもいいのですが。