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到着、ソダート村

これからは前回のような説明回は無い・・・かもしれません、はい。


今回は短めです

あのスキル習得の後俺は気を失っていたらしく、目が覚めたのは一晩明けた次の日の朝だった


身体の心配をしてくれるリデラによると、普通は法典を読んでスキル習得等をしても気を失う事など無いらしい。そのため瞑想しているように見えた俺がいきなり倒れて相当気を揉んだらしい


その後何も心配無いと伝えた後<重族イノシシ>をすでに倒した事を告げ、その死体の場所まで案内すると大変驚かれた


そして今は討伐の証拠品であるイノシシの頭部を切断し、魔袋に入れた後に早くも帰還の路についていた



「まさか一人で倒してしまうとはな、前衛がいなければ苦労したであろう」

「やっぱり多少は手間取ったけど、これがあるからね」


山道を歩いている最中にこんな会話をしながらアーティファクト("光練成"と名付けた)、でM249を出した時は


リデラが「あ、アーティファクトが二つ目、あぁぁぁぁ・・・」と言っていきなり倒れ込んだのには驚いた


どうやらアーティファクトは一つの姿しか現さないらしい

それもそうだ、何にでも姿を変えられるなら一つあるだけで何でも出来てしまうだろう。

リデラによると鎧のものや盾、剣や槍と言ったものが国宝として国に保管されているらしい



これは迂闊に武器を出す訳にはいかなくなったと感じ、M9だけはかさ張らないのでさっそく"FPSスキル"を使い腰にガンホルダーを出してそこに収納しておいた




そんなこんなで山を下り、森を抜ける事ができ、第一の町にたどり着くことができた

リデラによると町では無く、厳密に言うと村らしいのだが二日もあればたどり着く事が出来る場所にリデラの故郷の"ローツバーグ王国"があるらしく、他の村と違いこの"ソダート村"は活気に溢れる良い村らしい



「それじゃあな、ここまで世話になった。ありがとう」

「気にするな、元はと言えば私が助けられた事への恩返しでした事だ。こちらこそありがとう」


お互いに謙虚な振る舞いにどちらとも無く笑いが漏れる


ここまで親しくなれたのに別れるのは残念だが、リデラは王国での仕事と重族イノシシの討伐報告をするためにこの村で物資を補給した後すぐに王国に向かうらしい。

つまりはここでお別れって事になる、別についていってもいいのだが、どうせ王国に着いたら別れるだろうし、ローツバーグ王国は広いと言うので、現地で右往左往するくらいならばこの村で人々の暮らしなんかを勉強する方がいいと感じた



「困った事があればこの村の宿屋の主を頼るといい、名前はコローリさんというご夫人が経営されてるところだ、リデラの紹介と言えばきっと仕事の一つや二つ紹介してくれるはずだ」


そう言ってリデラは町について一時間と経たずに村を去ってしまった



(どうにも恩返しが過ぎてる気がするし、いつか会った時にこの世話になった分は返さないとな)



リデラとの再会を胸にしまい、一先ずは生活のためにも宿屋に向かう事にした



「すいません、コローリさんはいらっしゃいますか?」


宿屋に入るとそこは酒場でした    酒くせえ!


宿屋は村の中にある他の建物と同じ木造らしく、丸テーブルやらカウンターの奥に見える大量の酒、そして店の奥で昼間なのに酒盛りをして騒いでいるおっちゃん達のせいでカウボーイが出てきそうな場所のように思える


とても宿屋とは思えない場所だがよく見ると階段があり、そこを上がると宿泊用の部屋があるらしい


「あいよ、ぼっちゃん何か用かい?」

「リデラ・ノーツンさんの紹介で来ました、実は無一文でして、何か仕事を紹介したいただければなーと。それとこれでも一応二十歳ですからね」


カウンターに腰掛けて奥に呼び掛ける、するとから出てきたのはトロー・・・、いや、恰幅のいいおばちゃんだった


そういえばリデラにも子供呼ばわりされた気がするけど、リデラはいくつだったんだろう。見た感じ20代前半、もしくは20歳近くだとは思うんだけど



「あら、驚いた。リデラちゃんと一緒かいあんた、随分と若く見えるわねぇ。若さの秘訣とかあるなら是非聞きたいもんだね!そうさねぇ、仕事と言っても薪は蓄えがあるしねぇ・・・。皿洗いなんかの雑用でいいかい?賃金は安くなるけど、その代わり上にある部屋に泊らせてあげるし朝昼晩もしっかり出すよ!」



これは思わぬ高待遇、衣食住のうち早くも二つ解決したぞ・・・。リデラのネームバリュー恐るべし・・・



「本当にいいんですか?かなり高待遇な気がしますけど」


「あっはっは、二十歳とはいえまだまだ私にとっちゃ子供さね、気兼ねしないで子供は大人しく世話になってな!それにリデラちゃんの紹介なのに無碍に扱うなんてとてもじゃないけど出来ないよ、今日は山の方から来たんだろ?仕事は明日からでいいから今日はゆっくりしときな!」



一気に捲し立てられてお礼も言う前にとっとと二階の部屋に押し込められてしまった、確かに慣れないサバイバル生活で肉体的には問題は無いのだけど疲れたし、久しぶりにベッドで休む事にしよう


ふらふらと吸い寄せられるようにベッドに倒れ込み気付けば寝てしまっていた



山でのサバイバル生活の時はリデラと交代でテントで休みつつ火の番をしていました

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