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ゲリラ戦法

はっはー!馬がいくら速くても偏差射撃ならお手のもんだぜー!

「バルザー隊長、本当に我らドーニエ騎兵部隊の内二百騎も必要だったのですか」


全員が黒を基調とした生地に赤色で十字架を描かれたマントを被り、身の丈よりも長い真っ赤に塗装されたランスを構えたコンボラ帝国の精鋭、ドーニエ騎兵部隊が闇夜に紛れ森林地帯を疾走していた


「無駄口を叩くなアードイク、ローツバーグと戦い初めてからオッコン帝国がきな臭い動きを見せているらしい。早急にローツバーグを制圧してコンボラ帝国に帰還せよとの事だ」

「ひゃー!さっすがコンボラ閣下、ローツバーグ王国とオッコン帝国に挟撃されそうになっても攻めの姿勢を緩めるどころかさっさと片方潰してしまえなんて勢いありすぎだろ!」

「はぁ……、うるさいぞホーテン。ここはもう敵陣近くだ、不用意に騒ぐと敵の注意を引く……」


ぞ、と言いかけた言葉を騎兵部隊の中隊長と思わしき人物が飲み込んだ


「ホーテン!くそっ、敵はどこからだ!」


突然の攻撃に仲間がやられ、騎兵部隊の動きが止まる


「アードイク、これは弓矢の攻撃じゃないぞ。もしかすると暗殺部隊がいるのかも知れん、注意深く行動しろ」


他の仲間にも知らせようと後ろを振り返ったその時、火炎魔法でも中級程の爆発が立て続けに起こり後方にいた騎兵部隊が全滅した


「何が起こっている!総員、魔法防護の呪文を使って小隊単位に別れろ!散会しなければまとめてやられるぞ!」


この精鋭が一瞬で半数近くを失った、10や20では無く100近くもだ。


「冗談じゃないぞ……」


バルザーと呼ばれていた中隊長は今まで体験したことの無い隠密攻撃のかけらも感知させない攻撃に恐怖を覚えた




――――――――――――――――――――――――――――――


「よしっ、上手くかかってくれたな。これで何ポイントだ?ってもう100ポイントも溜まってる!?上手く散開されたけどこれだけポイントがあれば殲滅は時間の問題だな」


あまりの成果に思わず声に出して喜んでしまう

精鋭と呼ばれる騎兵部隊に仕掛けた攻撃は極々単純な事だった


まずは対人地雷(一個につき1ポイントを消費)を余っていた4ポイントを全て使い一定間隔で騎兵部隊が通ると伝令兵の人に聞いた場所に設置、そして次に狙撃の二つだ


今回はある期待を込めて『戦場2』のM24を召喚してみたのだが、その期待通りにM24が現れた瞬間に俺の服に変化が現れた


そう、ギリースーツだ


他のゲームでのスナイパーや、兵科には衣服が変わる効果は無かったがFPSキャラクターの特徴が出てくるんだ、ここまで特徴のあるものは無いだろうという事でやってみたら当たりだった


森林で草木が多いこの場所ではいくらでも姿の隠しようがある、これと合わせて今獲得した102ポイントを使えば森林地帯を抜ける前に騎兵を殲滅できるはずだ


「よし、まずは散開した敵を見つけるか」


目を閉じて瞑想状態に入り、法典を頭の中に取り出してスキルを選択する

ここで選択したスキルは勿論「UAV発動」だ、30分と短時間だがたったの5ポイントで敵の居場所がわかる


視界の端にあるミニマップに残りの敵がちゃんと表示されているのを確認した後、もう一つのスキルを30ポイントを消費しスーツを装着する


流石にこのスーツは登場するゲームの銃を装備しても装備されなかった。能力があるからだろう。



さて、改めてこのこのスーツに見合った武器である少し外見が近未来的な物になったSCARを装備する

後はここら一帯の敵を圧倒的強さで蹂躙するだけだ


これも一度は誰もが使ってみたい物だろう


「行くぞ侵略者共、ムァキシマムスピード!」



……少しスーツの能力発動時の声が特徴的すぎるかな

オッコン帝国はオッコンメラー!から来てるなんて言えない



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