到着、ローツバーグ王国
近日中に改善しようとは思っているのですが、思いの外忙しく更新が不安定になっています…。申し訳ありません…。
ソダート村を出発して一日と半分くらいだろうか
時計が無いから詳しい事はわからないけども村を昼頃に出発して、今は一晩過ごしてからまた夜になっているから合っているだろう。
二度の盗賊による襲撃を受けたが全て返り討ちにし、食事も旅用の携帯食料のお陰で時間を取られる事も無かったので道中になる小さな村を通り過ぎひたすら走り続けていたら本当に二日もかからず着いてしまった
まあ普通は村から大きく移動する時は馬車等の移動手段を使うため、徒歩で移動するとなるとその倍かかるのだが、チート能力の前では常識等通用しないのだ
閑話休題、そうこうして特に旅らしい旅と感じる事も無く遠足気分で到着した巨大な壁に囲まれた都市、リデラのいるローツバーグ王国なのだが
「wtf」
その巨大な壁に見合うだけの大きな門は閉ざされて居て、その前には行商人と思われる荷馬車の集団がテントを張り野宿をしていた
「あのー、ここの門はいつ開くんですか?」
「うん?なんだ坊主、随分と軽装だけど旅人か。ここらは初めて来るのか?」
「ええ、まあ」
とりあえず情報を聞こうと行商人に近づき話しかけると驚いた顔をされた、馬無しで一人だから当然か。それに軽装と思われるのも普段武器を出していないし仕方ない
「坊主が来た南の方には徒歩で二日くらいの場所に村が無かったか?」
「実は急いでいたので通りすぎて来たんですよ」
実際は寄る必要が無かっただけだったんだが
「そりゃお気の毒様としか言えないなぁ……。丁度昨日の昼頃かな、どうも北西にあるコンボラ共和国が兵を起こしたらしくてな、王国の北側にある要塞で戦争を始めたのさ。裏手に位置するこっちの門は大丈夫だとは思うが兵が回りこんできて挟撃されないように暫く門が開けれんそうだ。俺らキャラバンもついさっき着いたところでな、今日のところは野宿して明日にでも南の方にある村にいく予定なんだ」
コンボラ共和国……、コンボラ……!?
いや、違う。突っ込むところはそこじゃない、なんでこんな時に限って戦争なんて起こしてるんだよ!
「坊主も明日には引き返して村に暫く滞在した方がいいぞ、コンボラ共和国が盗賊達を雇ってローツバーグ王国周辺の村や街を襲撃させたらしくてな、盗賊達の鎮圧は終わったらしいが被害が少なく無いとかで傭兵やら警備兵を派遣することになって王国の警備が弱くなってるらしい。王国が落ちるのも時間の問題だし関わらんほうがいいだろ」
折角王国で値上がってるって聞いてた香辛料を大量に運んできたのになー、と呑気に愚痴をこぼしながら行商人のオジさんは自分のテントに入ってしまった
戦争なんて珍しくもなんとも無いのだろう、余りにもあっさりしたように見える行商人のオジさんの反応に面くらったものの、戦争があったら避難するオジさんとは違いゲームで戦争をし続けてきた俺は門に向かって走りながら『仲間フォートレス2』のソルジャー装備、ロケットランチャーを召喚する
(実際の戦争をした事ないから甘く見てるってのはわかってる、いつ死ぬかもわからないってのも村で山賊を相手にした時に感じたからわかってる。でもリデラを、すぐ傍で困ってるかも知れない隣人を見捨てるなんて事俺には出来無い!)
「おい貴様、何をしている!門に近づくな!」
門番の静止を振り切り、門に向かって跳躍しロケットジャンプを行い空を飛ぶようにして俺は城壁を突破した
まだ主人公は20歳ですからね、青臭い部分もあるってもんです
まだ更新予定