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短期間雇用、傭兵契約

『読者からの感想を発見!』  『『駄目だ!』』


駄目じゃないよ!すっごく嬉しいです!ありがとうございます!

「爺さんがそんな事を言っても、村人にはどう説明するんだよ」

「何、問題あるまいて、ワシが直接会話を交わらせたんじゃ、真偽測定のスキルを持つワシから説明すれば皆も納得してくれるわい」


……おい待てこのジジィ今何て言った


「真偽測定のスキルだって……?」

「ほ、言っておらんかったかのう、相手の目を見ながら会話をすると嘘をついているかどうかが多少わかるのじゃよ」


こ、このジジィ最初からそんなズルしてたのかよ……


「むほほほほ!そう怖い顔をしなさんな、村を救ってくれたのは本当の事だしの、あくまでワシからの説明なんぞきっかけになるだけでお前さんの事を疎ましく思う奴はおらんはずじゃよ。ただ、解放された時も近寄りがたい雰囲気をしておったからの、皆も礼を言いたくとも近づきづらかったんじゃろ」

「……そんな雰囲気なんて出してるように見えたか?」

「何を言うておるんじゃお前さんは、そこにいるものを雑魚としか思っていないような目つきをしておったではないか、お前さんを呼ばせた娘っ子がおったじゃろ、あの娘っ子に呼んで来いと言った時は山賊に脅されていた時よりも顔をゆがめて泣きそうになっておったぞ」


あの女の人が部屋まで案内した後さっさと行っちゃったのはそのせいか



「村人と打ち解けるのはそう時間がかかる事も無いじゃろ、それでどうじゃ、傭兵の話しを受けてはくれんか。勿論多額の報酬を出す事を約束するぞ、腕も立つようだしのう」


ほっほっほとまた小気味よく笑うジジィを余所に俺は考え込む


確かに嬉しい申し出ではあるけど今は困るぞ、多額の報酬と言われても今思えばこの世界の通貨なんて知らないから高いのか安いのかも区別がつかない


それにいずれはどこかに定住をしたいとは思ってはいるけど、まだこの世界に来て最初で最後に訪れた人里に居座る事は全く考えてなかった


「ふむ、考えておるようじゃのう。ワシがお前さんを欲しがるのにはちゃんと訳があるのじゃぞ?」

「訳ってなんだよ」

「それを今から説明するんじゃて。そうさな、最初の理由としては山賊の襲撃で村におった傭兵が皆やられてしまったのじゃ、倒された山賊はこの近くの山を縄張りにしとったから他の山賊が襲撃に来ることは無いとは思うが、知っての通りこの村近くの山は魔物が出る。じゃから王国から傭兵か警備兵が送られてくるまでそう日にちはかかるとは思えんが多少なりとも出来る隙を突かれたくないのじゃよ」


村長としてこれ以上村人達を危険に晒せたく無いのでなといい、続ける


「次の理由が一番重要ではあるが簡単わかりやすい物じゃ、お前さんが強いとわかっていて村の防衛を任せれるだけの信用をもう持っておるからじゃの。前の傭兵と警備兵の奴らは昼間っから飲んだくれてたやつだったからのう……、突然の出来事だったのは事実じゃから、ちと辛口にはなるが今回の襲撃でも王国に救援を求むように向かわせた者以外を守る事が出来なかったからの」


「成る程ね……」


確かに今言った事はどれも事実だ、留守の間家に鍵をかけない人はいないだろう。そしてその鍵が壊れかけだと言うなら当然ちゃんとした別の鍵を用意する必要があると


「納得はできるけど、俺はこの村に落ち着くつもりは無い」

「ふむ……、そうか残念じゃ……」


気落ちする村長、だがこの答えはあくまでこの村にずっといる場合だ


「ただ王国から来るっていう傭兵やら警備兵が到着するまでなら、その間傭兵として雇われてもいい」

「本当か!それでいいそれでいいぞ!」


あれ、もっと食い下がられるかと思ったんだけどな

まあいいか


「報酬についてはどうするかの、傭兵としての短期間雇用となるとキャラバン護衛と同じくらいと考えてよいか?」

「あー……、そこは爺さんに任せるよ、少なくない程度に頼む」


キャラバンの護衛と同じくらいと言われても相場なんて知らん


「……お前さんを疑ってかかり続けたワシに任せるのかの」

「俺は爺さんを疑う必要が無いと思ったからね、信じるよ」


信じる信じない依然に何も知らないのだ、ここはこの爺さんに任せる

それに例え少なくとも収入があるのには変わらない、願ってもない話しだ


「……わかった、しかと任されたぞ」



話しはここまでで終わりらしい、あまり寝た気がしないのにたたき起こされたせいで今になって眠気がやってきた、さっさと宿屋に戻って寝よう


爺さんに宿屋に戻ると伝え席を立つ、その時ふと思い出したかのように爺さんが質問をしてきた


「そういえばコローリの知り合いが恩人と言っていたのう、この村から出たことのないコローリにそんな人物がいた記憶が無いのじゃが、その恩人の名前良ければ聞かせて貰えぬか」

「ああ、リデラっていう人だよ。リデラ・ノーツン」


リデラの名前を出した途端爺さんの表情を固まった、有名人なのかなと思いつつ黙っていると振り絞ったかのように爺さんが口を開いた


「リデラ姫様じゃと!?」



リデラ姫……?あいつ騎士とか言って無かったか……?




コローリさん割と大物と知り合いみたいです

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