monstre
封印されていた魔力を取り戻したと時、いつかは言われるのではないかと思っていた。
できるなら、聞きたくない一言。
決して言われたくない言葉だった。
《monstre》
「化け物っ!」
その一言が叫ばれた時、流れていた時間が止まった気がした。それは、その場にいた誰もが感じたことだっただろう。
ようやく時の流れを感じるようになったが、その場の空気は冷たかった。
「ちょっと!! 助けてもらっといてその言い様は何よっ! お礼も言えないの!?」
アヤの友達であるユキが怒り出す。近くにいるハルル先生がユキを宥めるが、一向に怒りは治まらないようだ。ユキの気持ちも判らない訳ではないから、自然と落ち着いてくれるのを待つことに決めた。
ユキはアヤを親友だと思っている。アヤの方は少し違うようだが。というのも、アヤが何か抱えこんだ時に、それをユキに隠すからだ。本音を言い合える心友というよりは、単に長い付き合いからの親友であるようだった。それでも、二人は仲が良くて。だから、ユキが怒るのも無理はないと思った。
危ないところを助けてもらっておきながら、アヤの強大な魔術を目の当たりにして、アヤを化け物呼ばわりした人と、その人と一緒にいた人達。アヤを傷つけた人に対して怒り続けるユキ。そして、そのユキを宥めているハルル先生。そして……。
「アヤ……」
タクトは、みんなから少し離れたところで立ち尽くすアヤの隣に行き、名前を呼んだ。しかし、アヤからは何の反応も返ってこなかった。予想していたことではあったが、心配になる。
「アヤ」
もう一度呼びかけると、ぴくりと反応があった。
「大丈夫だよ」
弱々しい声だった。そっと触れた肩から、アヤの身体が震えていることを知る。
何が「大丈夫だよ」だ。全然大丈夫そうには見えない。
いつまでもこの場所にいるのも良くない。そう判断して、先に城に戻ることにした。
「アヤ、先に戻ってよう? 疲れてるでしょう?」
そう問いかければ、アヤは小さく首を縦に振った。アヤを歩かせる気にはならず、ハルル先生に先に戻ることを伝え、魔術で移動した。
城に戻ると、いつもお茶の時に使う部屋でアヤを休ませた。
ソファーに座ったアヤは、具合が悪そうだった。先程よりも顔色が青白くなっているのも、気のせいではないはずだ。きっと、ようやく安心できたからこその変化だろう。
外よりも城の中の方が安心できるのはもちろんのこと。すぐ傍にいるのが、心を許しているタクトであるということも大きかったようだ。
「大丈夫?」
タクトが優しい声で尋ねると、アヤは泣きそうな顔で笑った。それを見たタクトは、何も言うことができなかった。
タクトがいろいろと考え事をしていると、近くから苦しそうな呼吸が聞こえた。あの場所にいたユキとハルルはまだ戻っていない。すぐに、ソファーに座っているアヤを見た。
アヤは、眠っていた。大きな魔術を使った後だったから、無理もない。ただ、いつもと違って苦しそうにしているのが心配だった。
アヤが苦しそうにする原因は、なんとなく予想がついた。
『化け物っ!』
あの時、叫ばれた言葉。言ったのは、アヤが助けた人達のうちの一人だった。
言われた人は、必ずといっていい程傷つく一言。その言葉は、疲れているアヤに放たれた。
「―――っ」
先程よりも苦しそうな呼吸が聞こえてきて、慌ててアヤの傍に寄った。そして、そっとアヤの手を握った。
「アヤ……」
眠っているアヤに、自分がやってあげられることは少ない。だから、せめて悪い夢を見ないように、そう願って手を握る。自分には、それくらいしかできないから。
アヤの手を握って少しすると、穏やかな寝息が聞こえ始めた。大分落ち着いてきたようだ。そのことに安心していると、背後から人の気配を感じた。顔だけ後ろに向けると、ユキとハルル先生が立っていた。
「アヤちゃんは?」
「今は眠ってます」
「そっか」
短い返答をしたハルルは、フッと目を伏せた。そして、眠るアヤを優しい目で見つめたのだった。
眠ってしまったアヤは起きる気配が全くなく、ユキとハルルは家に帰った。
広間に残されたタクトは、ソファーに座ったまま寝ているアヤを部屋まで運ぶことにした。
アヤをベッドに寝せ、様子を見る。城に戻ってきたばかりの時よりも落ち着いていて、ほっと胸を撫で下ろした。
翌日、授業に出なくてもいいという条件で、アヤはハルルに連れられて登校した。
教室には行かず、アヤはハルルと共に古代文字資料室へ向かった。
古代文字教師の中で、古代文字資料室を使う人は少ない。しかし、ハルルは例外だった。頻繁に利用していたハルルは、少しずつ手を加えて、ついに自分が居心地の好い空間をつくり上げてしまった。今では、ハルルだけの部屋になってしまっているような気がする。そして、ハルルと親しくなったアヤも、よくこの部屋でくつろぐようにもなった。
「一人でいるよりはましでしょう?」
部屋に入り、二人分の紅茶を用意しながらハルルは言った。
紅茶とケーキが用意され、少し早いティータイムが始まる。朝から大人しいアヤは、あまり口を開かなかった。
「一人でいたいって気持ちは判らないでもないけどさ……」
ハルルはアヤの向かい側の椅子に座りながら言った。
「アヤちゃんの場合は、心配なんだよ。だって、いつも一人で抱え込んじゃうでしょう? 今回みたいな時は特に、ね」
ハルルが言っていることは、本当のことで否定できない。ゆっくり紅茶を飲み、アヤはハルルの話を聞いていた。
「でも、今日は学校に来たくなかったんだよね」
問いかけではない、確信に満ちた言葉。アヤは小さく首を縦に振って、肯定した。
ハルルはアヤのことを判ってくれている。いつもはニコニコと笑顔を浮かべているが、こういう時は真剣で、鋭い。アヤは、ハルルのそういった部分が気に入っていた。
「教室にいたら、みんなが心配して声をかけてくるからね。今は、静かにしていたいんだよね」
優しく言うハルルの言葉は、アヤの本心そのものだった。
「一人になりたかったら移動しても構わないから、必要以上に一人にならないようにしてね? 特に、今は」
一人になりたいと思う反面、ずっと一人でいたくないと思っていた。だから、学校を休むと決めた後、後悔もした。
自室で落ちこんでいたらハルルが迎えに来て、嬉しかった。驚かなかったのは、自分のことを心配して来るだろうと予想していたからだ。ハルルに連れられて登校し、ようやく安心感が訪れた。
「……うん。あのさ、ありがと、ね」
アヤがお礼を言うと、ハルルはふわりと微笑んだ。
放課後、アヤは一人になりたくなり、裏庭に来ていた。裏庭といっても、時折人が通ることがあるため、奥の方にある開けた場所だった。そこは、アヤが学校内で一人になりたくなった時によく訪れるところだった。
封印されていた魔力を取り戻した時、いつか言われるのではないかと思っていた。そして、その言葉を言われた時、自分がひどく傷つくことも判っていた。
予感はしていた。だから、その後のことを予測することもできた。しかし、それらは予想でしかなく。
『化け物っ!』
いつか言われるのでは、と恐れていた言葉。予想はしていた。自分がひどく傷つくと。判っていた。判っていた、だけ。ただ、判っていただけで、心は別にあった。
あの言葉が叫ばれた瞬間、目の前が真っ白になった。何もない、白い空間に一人だけ立っているような感じがした。何も見えなくなって、一人になって、怖かった。そして、気持ちが悪かった。
少ししてから、すぐ傍にタクトの気配を感じた。名前を呼ぶ声がして、ようやく救われた気がした。
ぼうっと考え事をしていると、背後から人の気配を感じた。すぐにセシリアのものだと判り、安心する。他の人だったら、気付かれないように自分の気配を消していただろう。
「久しぶりだね」
声がかけられ、顔だけを向ける。目が合うと、セシリアは優しく笑った。そして、ゆっくりとアヤのそばに来て、隣に腰を下ろした。
セシリアは、小学部の教師で、ハルルの友達である。おっとりとした性格の持ち主で、ハルルとは長い付き合いをしている。アヤもセシリアのことは気に入っていて、普通の人よりは心を開いている相手であった。
「元気、ないね。大丈夫?」
「…………」
アヤは、何も答えなかった。しかし、セシリアは怒りもせずに、ただ静かにしているだけだった。
アヤは、セシリアのそういうところが好きだった。答えたくないことを、無理に聞こうとしないところ。それは、何かを抱え込んだ時のアヤには、一番ありがたい態度だった。
「あの、セシリア先生……」
ずっと黙っていたアヤが口を開いた。
「なあに?」
「変なこと聞いてもいいですか?」
「いいけど、うまく答えられないかもしれないよ?」
「セシリア先生の考えが、聞きたいんです」
「判った」
セシリアが頷くと、アヤは一度間を置いた。そして、
「セシリア先生。私は、人、ですよね……?」
そう尋ねるアヤの声は、小さかった。
あやの問いを聞いたセシリアは、驚いた。そして、困った。何と答えるのが一番良いのか、判らなかった。元気のない、何かに悩んでいる様子のアヤに、彼女を傷つけないことを答えてあげたいと思った。けれど、すぐに少し前の会話を思い出し、自分が思っていることを素直に話すことにした。彼女が、アヤが、それを望んでいると思ったからだった。
「アヤちゃんは、ちゃんと人だよ」
「たとえ私が、周りの人よりも強すぎる魔力を持っていたとしても、ですか?」
セシリアは、アヤが何に悩んでいるのか、なんとなく判った気がした。
ハルルから、アヤの元気がないということは聞いていた。きっと何か抱え込んでしまったのだろうと、すぐに予想できた。もしアヤに会った時に何かしてあげられればと思って、いつものようにハルルから原因を聞こうとした。けれど、ハルルは何も話さなかった。ただ、曖昧に笑っていただけだった。その時、思った。今回は、いつもと違う、と。そして、今まで以上に深刻なんだと。
「周りの人が、私を恐れて避ける程だったとしても、ですか?」
「それでも、アヤちゃんは人だよ」
「私の持つ魔力が、他の人と違っても、ですか?」
「うん。魔力だって、その人の一部。アヤちゃんの強い魔力は、今ここにいるアヤちゃんの一部にすぎない。魔力の知識が豊富なこととか、優しい性格とか。そういうのを全部合わせて、アヤちゃんという存在がある、私はそう思ってるけど?」
アヤは、静かにセシリアの話を聞いていた。
セシリアはハルルの親友であるから、アヤが望んでいることに気付いただろう。しれをふまえて答えてくれたのは、用意に予測できた。しかし、それでもまだ不安だった。
「……そう思っていたとしても、実際に体験したら、違ってきますよね」
頭の中で考えていること、思っていること。それは、実際に経験したあとも同じであるとは限らない。自分の目で見たか、そうでないか。たったそれだけのことだが、大きな違いがある。
「そうだね。私も、アヤちゃんの力を見たら、落ち着いていられないかもしれない。もしかしたら、怖がることもある気がする」
セシリアが言うことは間違っていない。普通は、恐れる。下手に否定されるよりは、本当のことを言われた方がましだった。
「でもね、アヤちゃんの魔力がとても強いのは、何か意味があるんじゃないかな」
何度かそう考えることがあった。けれど、その度になぜ自分なのか、などと考えてしまい、苦しくなることがほとんどだった。
アヤは、何も言わずに俯いた。
「ごめん、失言だったね」
「……いいえ。変なこと聞いたのに、真剣に答えてくれたので、感謝しています。ただ、さっきの言葉は、少し、辛くて……」
「うん」
沈黙が下りる。けれど、それほど長くは続かなかった。
セシリアが、独り言のようにアヤに語りかけてきたからだった。
「さっきも答えたけどね、アヤちゃんは人だよ。辛いことを言われたんだろうけど、それでも、ちゃんとした人に見えるよ」
そういうセシリアの声は、柔らかかった。アヤは、俯いたままセシリアの言葉に耳を傾けた。
「確かに、アヤちゃんの魔力は強いよ。私が想像している以上に強いと思う。それに、魔術に関する知識も豊富だよね。逆に、私が教えられちゃうくらいに。うらやましがる人も、妬む人も、憧れる人もいるんじゃないかな」
セシリアには見えなかったが、アヤは一瞬だけ表情を歪めた。
うらやんだり、妬んだり、憧れるのだって、その人の自由で、そのことに関して何か言うつもりはない。ただ、その人の勝手な思いこみとかで放たれた言葉に、傷ついたことがあっただけ。無邪気に言われる言葉ほど、傷つくことがあった。
「話が逸れちゃったね。どんなに強い魔力を持っていたとしても、アヤちゃんは人だよ。私が私でしかないように、アヤちゃんはアヤちゃんだからね。それに、アヤちゃんはとても優しい。そんなに優しいのに人じゃないなんて、そんなのおかしいでしょう?」
アヤは顔を上げてセシリアを見た。目が合うと、セシリアはにっこりと笑った。
「ありがとう、ございます」
「どういたしまして。っていっても、うまく答えられた気がしないんだけどね」
「十分です。セシリア先生の本心が聞けて、よかったです」
「そう言ってもらえると嬉しいな。お迎えが来たみたいだよ」
セシリアが後ろを向いて言う。アヤもそれにならって後ろを見ると、タクトの姿が会った。
「お話し中、だったかな?」
「今、終わったところよ。あとは、タクト君に任せるわね」
セシリアはそう言うと、アヤに別れを告げて、タクトと入れ替わるようにしてその場を去った。そして、タクトはアヤの隣に立って言った。
「良い答え、もらえた?」
アヤが人気のない場所でセシリアと一緒にいるのを見て、何をしていたのかを悟ったのだろう。
「うん」
「それはよかった」
アヤが頷くと、タクトは安心したのか、微笑みを浮かべた。
タクトは、何故アヤがハルルや自分でなく、セシリアに話をしたのかを理解している。それと同時に、不安でもあった。今以上に傷ついてしまうのではないかと。その心配も、杞憂にすぎなかったが。
アヤは迎えに来てくれたタクトと共に城に帰った。
夜中、タクトはアヤのことが気がかりで眠れずにいた。
夜になって雨が降り出したため、バルコニーや屋上には行けない。だから、少しだけ城の中を回ることにした。何もなければ、大人しく眠ることにして。
アヤとタクトが居間として使っている部屋の前に来たとき、中に誰かいることに気付いた。
そっと扉を開けて中に入る。真っ暗な部屋に、ぼんやりと一つの明かりがあった。左側にある丸いテーブルの上に置かれたランプの火は、弱めにしてあるのか、小さくて消えてしまいそうな気がした。ランプが置かれているテーブルの近くには誰もいなかった。丸いテーブルに背を向けるようにして置かれているソファーに、アヤが座っていた。
「まだ寝てなかったの?」
「いや、一回横になったんだけどね、眠れなくて。自分の部屋にいたくなかったから」
この部屋に来た、と。
「もう少し起きてるの?」
「……うん」
「そっか。じゃあ、ちょっと待ってて」
何か言われると思っていたアヤは、拓人の予想外な返答に驚いた。タクトは優しく笑うと、部屋を出て行った。
少しすると、タクトは二人分の飲み物を持って戻ってきた。
タクトは、丸テーブルにティーカップを置き、アヤを呼んだ。
「アヤ、こっちおいでよ」
アヤは静かに頷き、丸テーブルへ移動した。
アヤがテーブルの近くに来ると、タクトは椅子を引き、アヤを座らせた。そして、アヤの左側の席に腰を下ろして、アヤの前にティーカップを置いた。
「ありがと」
アヤはお礼を言うと、カップを手に取り一口啜った。
ティーカップの中は、温かいミルクティーが入っていた。ほどよい甘さが広がり、アヤはほっと一息吐く。
「おいしい」
「それはよかった」
小さく呟かれた感想に、タクトは嬉しそうに笑った。
特に話をするのでもなく、二人はずっと黙ったままだった。ただ、ゆっくりとミルクティーを飲むだけ。
沈黙は苦しいものではなく、アヤにとっては心地好いものだった。
「あの、さ……」
しばらくしてから、アヤが口を開いた。
「ごめんね。明日も学校あるのに」
「平気だよ。アヤの方が大切だし、夜更しには慣れてるから。カップ、片付けてくるから、またちょっと待ってて?」
タクトは自分とアヤのティーカップを手に取り、部屋を出た。
言葉通り、少しするとタクトが戻ってきた。
丸テーブルの椅子に座っていたアヤは、初めと同じくソファーに座っていた。タクトは、アヤの隣に腰を下ろした。
ミルクティーを飲んでいた時と同じように、二人は何も話さなかった。
少しすると、タクトは右肩が重くなったのに気付いた。横目で様子を見る。すると、アヤが目を閉じて寝息を立てていた。
ふっと口元が緩む。
顔色はまだ良くないが、安心して眠っている。
「無理、しすぎだよ……」
小さな呟きは、暗い部屋の中へと消えていく。
隣には、昨日よりも落ち着いた様子で眠るアヤがいる。
昼間、学校に来ていたから、あまりゆっくりできなかったのだろう。それに、昨日だって、目が覚めてしまって、その後はなかなか眠れなかったはずだ。
体力的にも、精神的にも疲れたはず。それを相手に悟られないように振る舞っていたのだから、何も言えない。
アヤが今眠っているのは、ようやく安心できたからだろう。
本人も気付いてはいるだろうが、タクトの傍だと、無意識に警戒心がなくなる。
それでいい。
そうでなければ、こちらが安心できない。
「一人でいたくないなら、いつだって僕の所に来ていいのに……」
いつでも、甘えてくれればいいのに。
そう言ったところで、アヤがすぐに甘えてこないのは判っている。
人の迷惑になることを嫌うアヤは、あまり人に甘えようとしない。
「まったく、さ……」
自分が弱ってる時くらい、素直に甘えてくればいいのに。
今日だって、タクトの迷惑にならないようにと考えて、この部屋にいたのだろうから。
一人で何とかしようとするのは構わないし、偉いと思う。でも、こういう時くらいは。苦しい時くらい、誰かに手を伸ばしてもいいのに。
まぁ、そんなアヤだから、自分は惹かれたのだが。
「……おやすみ」
良い夢を、とまではいかないだろうから、せめて。
安らかな眠りを。
Fin.
ひとやすみ
随分とかかってしまった上に、シリアス。。。
ほのぼのや甘々よりもシリアスな話が出来上がってしまうのは、私の習性でしかない気がしてきてしまいます。シリアスな話は、まぁ、哀しいのですが、結構好きなんですよね。読むのも、書くのも。そのせいかもしれませんね。
この話は、いつかは書きたいと思っていた話の一つです。
「化け物」と言われて傷つくアヤ。それを慰めようとする周りの人たち。
いろいろと語りたいことはあるのですが、ひとやすみという名のあとがきがあまり長すぎても仕方ないので。
あ、タイトルの「monstre」ですが、実はフランス語です。英語ではないので、スペルミスではありません。フランス語で、モンストル。日本語にすると「化け物」になります。英語のmonsterにしなかったのは、単にモンスターという響きがあまり気に入らなかっただけです。もし、英語でタイトルをつけたなら、「phantom」にしていたでしょうねw
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
初出:H24 11/13 夜音沙月