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side story  作者: 夜音沙月
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迷い猫

 姿が見えなくて、城の裏庭まで探しにでてみる。

 案の定、そこに探していた人物がいた。かがんで「おいでー」と手を伸ばし、何かを呼んでいる。そっと近付いて見てみると、一匹の猫がいた。手を伸ばして呼ぶアヤに、おそるおそるといった感じで寄っていく。そして、アヤの手に頭をすりよせた。アヤはよしよしと言いながら、猫をなでる。猫の方も気持ち良さそうに目を細めている。気がすむまで撫でたのか、ひょいと猫を抱きかかえおもむろに振り返った。


「どこに行ったのかと思えば、こんなところにいたんだね」

「ごめんごめん」


 あまり悪いと思っていない謝り方にはもう慣れてしまった。それに、アヤが不意に姿を消すのはいつものこと。それより、今は気になっていることがあった。


「その猫、どうしたの?」

「んー? なんか城に迷いこんじゃったみたい」


 質問に答えると、腕に抱えた猫に「ねー」と話しかけている。猫の方もアヤを気に入ったのか、ニャーと鳴いた。


「お別れは淋しいけど……」


 そう言ってアヤは歩き出す。

 そして街に出ると、ずっと抱きかかえていた猫を放した。


「もう迷いこんじゃダメだよ?」

「ニャー」


 猫は一度だけ鳴くと、走って街の中に消えていった。


「よかったね」

「そうだね。あ、外に出たついでにさ、お出かけしてこうよ!」


 急に振り返って、嬉しそうな笑顔を浮かべて言う。すぐに帰ろうとしないあたりがアヤらしいと思いながら頷く。


「どこに行く?」


 軽く服の袖を引かれながら、猫が消えた街の方へと歩き出した。



Fin.

久しぶりに思い付きで執筆しました(笑)

猫の日ということで、Twitterの方で呟いた小話をこちらに載せました。

城に迷いこんだ猫をアヤが拾うという話を書いてみたかったことがきっかけでした。

最近、更新はしていませんでしたが暗い話ばかり浮かんでいたので、ほのぼのになってよかったですww


H26 2/22

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