【8】光の柱~そびえ立つ
「アラン君は天才ね!」と言われて舞い上がっていたら何やらイベントが!?
ブランシュ先生が来てから3日後のこと。
「なんだあれは!」
「いったいぜんたいどうなってんですかい?」
先生との授業中に何やら屋敷の外が騒がしい。窓から外を見てみると執事のジョゼフと庭師のシルヴァンが上を見上げながら遠くを指さしている。僕もその方向に目をやる。
遠くの森の向こうの方に細く明るい光の柱が空から地上へと降りてきているように見える。何事だろう。距離は相当に遠そうだ。でもこの世界なら江戸から富士山が見えていた時代の日本と変わらないくらいの見通し距離はありそうだけど。
「ブランシュ先生、ちょっと外を見てください。」
「どうしましたアラン君…まあ!」
「先生はあのような光の柱を見たことがありますか?」
「いいえ、初めてよ。不思議なこともあるものね。」
「雲の切れ間から射す光に似ていますが、空に雲はないし垂直に立っていますよね?何か天変地異の前触れでしょうか?それとも宗教的な現象?」
「不思議な光よね。こんな現象を歴史の本では読んだことがないわ。もしかして神殿になら何かヒントがあるかもしれないけれど。」
この世界特有の不思議な現象かとも思ったが、先生も知らなくて歴史上にもなかったとすると皆目見当がつかない。もちろん僕が読んだ本の中にも同様の現象について書かれてはいなかった。内容はすべて記憶しているので確かだ。
超常現象の類だとしたら伝説とか言い伝えにならあるかもしれない。これは異世界の大きな出来事が起こるフラグが立ったのか?強い光の柱だから何らかのエネルギーが関係していると思われる。そうこうするうちに光の柱がみるみる弱くなって下から上へとかき消すようになくなってしまった。
雷ではないし、大きな隕石が光球となったものでもない。光り方があきらかに違うし、あの光の強さだったら大気圏突入時に衝撃波が出て大きな音とあちらこちらに被害が出るはずだ。もっと静的な印象だった。
ここの領だけでなく隣領や領都でもあの光は見えたのではないだろうか。多くの人が目撃すれば、その内何かわかるかも知れない。そしてあの光の下にいた人たちが何が起きたかを語り、やがてそれが伝わってくるに違いない。爆発のようなことが起こったのではなさそうなのが救いだ。
しかし僕はこの時はまだ知らなかった。5年前にも同じ現象が起こったことを。
まさか某有名小説の魔力災害じゃないよね!?この現象が解明されることはあるのか?
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アランの日常ばかりでは異世界冒険譚としては弱いので、イベントを起こしてみました。この後どう展開させるのか、なんとなくは考えているのですが、いざ書き始めたら変わってしまうかも。
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