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虚言介護士の憂鬱  作者: 加藤貴宏
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初めまして

 さて、何から話そうか。

 とりあえず自己紹介でもしとくかな。

 僕は加藤貴宏(かとうたかひろ)、今年で36歳になる。高校を卒業して神奈川に約3年工場で働き、その後地元北海道に帰ってきてなんやかんやあって今は介護福祉士として働いている。

『3K労働』なんて言われてる職業のひとつですね。今では何か「新3K」や「6K」なんてのもあるみたいですね。まぁ意味は各自で調べてください。

 まぁでも、僕自身もそう思ってるし、大体2年周期で転職している。ちなみに今の職場で5個目なので、万が一今の職場を辞めてまた転職するとなると、いよいよ履歴書の職歴の欄が足りなくなってくる。色々疲れるので正直もう転職はしたくない。

 しかし、その転職への労力も(いと)わないと思えるほど介護の仕事は大変だーーと感じることもある。

 そう。

 つまり100%介護の仕事が大変だから辞めたいと言うわけではない。

 数ある施設や病院の中でブラックと表現するには甘過ぎるほど劣悪な職場がたくさんあるが故に辞めたくなるのだ。まぁこれは介護職に限らずそうなんだけど。

 人間関係がどーたらこーたら、給料がどーたらこーたら、残業がどーたらこーたらとありふれた理由だ。

 加えて介護職はオムツ交換やトイレ誘導、入浴介助などあまり綺麗なイメージの仕事がないし、車椅子からベッドへ移したりとかストレッチャーへ移したりするから腰痛などにも悩まされる。何より職員が少ない中で多くの入居者の介助を行わなければならないから大変である。

 ちなみに僕はヘルニアです。

 あとは認知症の入居者の対応だったり、終末期ケアだったりと人によっては『介護職のやりがい』と言うものを感じることはあるけれど、これはめちゃくちゃ難しい。だからしっかり出来る人とそうでない人との明確な差が出て、統一したケアが出来ない。

 仕事の技量から人間関係の(こじ)れが生じて少しずつ溝が深まっていくケースもある。

 まぁ、テキストやネットに書かれた知識と現実は違うし、そんなセオリー通りにことが進むのなら誰だって苦労はしない。

 ちなみに僕が辞める大体の理由は『人間関係』。


 えー、「人見知り」「口下手」「自己肯定感が低い」「不器用」「要領が悪い」その他諸々のスキルを持った方々、本当に日々を生きていて素晴らしいと思います。

『前を向いて歩こう』と後ろ向きの人間が頑張って前を向いても次の瞬間には、他人の目や少しの態度の変化、また他の職員同士の小言などが全て自分に向けられているものと思い込み、下を向いて後ろ向きに歩くのです。

 そうやって自意識過剰になり1人で落ち込んで、勝手に人間関係を拗らせるーーそれが僕です。

 誰かに愚痴の1つでも溢そ(こぼ)うもんなら「口下手」スキルを発揮してしまい、伝えたいことの半分伝わらない為またストレスを溜める。

 見事なる悪循環。

 この溜まるものがストレスじゃなくてお金だったら僕は今頃YouTuberの年収より貰ってる。

 

 さて、そんな【人付き合い】のパラメータが赤ちゃんの小指と同じくらいの長さしかない僕が『人と関わる仕事』の集大成みたいな職業である介護福祉士としての憂鬱を過去を遡り、順を追ってここに記したいと思います。

 介護の世界の本当の話、嘘な話、そして本当のようで嘘な話、かと思いきやリアルな話などたくさんあるので暇つぶし程度にお付き合いください。

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