表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
騎士と王冠<The Knight and the Crown>Ⅰ  作者: けもこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/30

28:エピローグ

学院の門前に、帝国の紋様が(きら)めく馬車が静かに佇んでいる。


フロレンティアが、マギーとともに姿を現した。彼女は名残惜しげに学院の建物を見つめ、心に刻むようにその光景を目に焼き付ける。そして、レオノーラと目を合わせる。レオノーラは優しく微笑み、安心させるように静かに頷いた。それに応えるようにフロレンティアも微かに頷き、馬車へと乗り込んでいく。


学院の建物の近くでは、アビエルとサイモンが何かを話し込んでいる。おそらくこれからのことについての打ち合わせだろう。


レオノーラは、学院で過ごした日々を心の中で辿(たど)り始めた。


ここに来た当初は、この贅沢な毎日が自分にとっていかに贅沢であるかを恐れ、そしてそれに戸惑った。しかし、やがて多くの仲間に囲まれ、豊かな学びを得ることで、その素晴らしさを感じた。この地で出会ったかけがえのない友情と、深い愛情の存在は自分の一生の宝となるだろう。


帝都に戻れば、今のようにアビエルと二人で笑い合うことは難しいかもしれない。それでも、大丈夫だ。変わらぬ胸の内さえ知っていれば、それを信じて毎日を生きていける。


「では、出発しよう 」


アビエルが静かに皆に声をかける。レオノーラは、遠くに見えるサイモンに軽く頭を下げ、アルフレッド、ガウェインとともに馬車の横に馬でついた。


門から続く木立の間を、連なって進む馬車と馬たち。夏の風が彼らを優しく撫でるように吹き抜けていき、その風が過ぎた後には、残された思い出が静かに揺れていた。

もし、このお話を好きだ!と思ったらイイねやブックマークを!

気になる、気に入ったと思ったらコメントや評価☆☆☆☆☆,をお願いします。大変喜びます♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ