第8話 俺の恋愛に対する気持ち
みなさんこんにちは!アオです!
まだ初回投稿日から二日目なのにもう8話というのは作者の僕自信も驚きです。
まあもっと早くから投稿していればこんなことにはならなかったのですが。
それでは「第8話 俺の恋愛に対する気持ち」
そして時は流れていき終業式まで残り一週間という日。
その日、放送担当の人が休みということで放送委員の当番が急遽回ってきた。
「千賀。いきなりで悪いんだが放送委員の当番をやってくれないか。」
「えっ?確か当番って今日じゃないでしょ?どうして?」
俺はさっき先生から聞いたことをそのまま伝えた。
「わかった。配分は前と同じで良い?」
「うん。俺が昼の方やるからよろしく。」
俺たちはそう言って放送室へ向かって行った。前と違い放送開始時間まで
余裕があった。俺は千賀に原稿を渡した。
そして放送時間になり千賀は放送開始のボタンを押して
「皆さん、おはようございます。放送委員の千賀です。本日は7月14日。
今日の占いです。1位ふたご座、小さな幸せがたくさんやってきそう!
2位はしし座。周りの人が間一髪のところで助けてくれる!
3位はいて座。敬う気持ちを大切にすると後で自分に返ってくるかも!?
そして今日の最下位はみずがめ座。人間関係でちぐはぐになるかも?
でもそんなときでも相手ときちんと話し合えば分かり合えるはず!
先生からの連絡はとくにありません。これで放送を終わります。」
そして千賀はもう一度放送開始のボタンを押して
「二回目になるともう慣れてきた」
と自身満々に俺に言ってきた。ああそうだなと同情していた。
放送を終えた俺たちは急いで教室へと向かった。
そしてその日の給食の時間。また俺たちは放送室に行った。
「放送室暑い~。クーラー入れていいかな?」
「いいんじゃないかな?さすがに暑すぎるね。」
朝はものの数分だったのでなんとか我慢できたが昼は給食も食べるため
そうとはいかない。耐えきれずクーラーのスイッチを押した。
そして放送開始時間になったことを確認した俺はボタンを押して
「皆さん、こんにちは。放送委員の直太です。お昼の放送です。
今日ご紹介する一曲は、「愛におぼれて」です。
それではお聞きください。」
またボタンを押した。流れた曲は有名なラブソングだ。
「この曲いいよね。めちゃくちゃ現実に近い華やかすぎない恋愛の
曲を歌っている感じで私は好きだよ。」
「確かにね。アニメとかだと華やかすぎるからね。」
「そうそう!」
千賀がいきなり静かになった後口調を変えて
「私はいるけど、直君は好きな人とかいないの?」
なんとなく聞かれるだろうなと予測していた通りの言葉が出てきた。
「恋愛って言ってもな......いつの間にか好きになっているって聞いたことが
あるから俺が知らないだけで誰かを好きになっているのかもしれないな。
でも今の俺は誰かを意識して好きだと思ったことはない。」
「そうなんだ。でも好きな人がいるだけで世界は変わるよ。
少なくとも私はその一人だった。好きな人がいるから頑張れる
好きな人がいるから楽しめるとか色々な感情がわくよ。」
「そっか。まあ恋愛感情は同じなように見えて人それぞれだからな。」
「うん。直君はモテたいっていう感情なさそう。」
「失礼だな。中二だからそれくらいの感情は持つよ。
まあでも俺を好きって思ってくれる人自体いないと思うが......」
自分で言っておきながらかなり悲しくなっていた。
それにこんなことを言えるのは千賀の前だけだろう。
「ふぅ~ん。そっか......」
千賀はその一言だけを言って給食を食べ始めた。俺もそれに続くように
食べ始めた。そして給食終了五分前に俺は放送開始のボタンを押して
「今日の放送はこれで終了します。ありがとうございました。」
そう言って俺は再度ボタンを押した。
この放送室に来るたび会話は自然と恋愛関係の話になるのはなぜか。
ふと隣を見ると千賀はいつも通りなはずなのに大人びていて
昔馬鹿みたいにはしゃぎ合っていたのが懐かしいように感じた。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。ただちょっとだけ......」
俺はそう歯切れの悪いように会話を終わらせた。
教室へ戻り自分の食器を戻して席に着く。たったそれだけだ。
そして昼休みの時間。俺はすることがなくボーっとしていると
「直太先輩!」
と呼ぶ声がした。この呼び方は一人しかいないなと思いながら廊下に目をやる。
「先輩、今ちょっといいですか?」
そういわれたので少し重いこしを持ち上げて俺は廊下に向かった。
「暇していたところだからいいけど、どうした?」
「実は、なっ......夏休みにある大会の応援に来てほしいんです!」
「夏休みのいつかわからないが空いている日ならいいぞ。」
「本当ですか!ありがとうございます!また詳細がわかりましたら伝えますね。」
「でもなんでわざわざ俺を誘ったんだ?別に他に友達がいるだろう。」
「確かにそうですが、前先輩が話していたオーラ?みたいなことを
言ってくださったおかげで頑張るぞ!っていう気持ちになれて。
それで当日、先輩が勇気づけてくれたらなって思って。」
そういうことか。どうせ夏休みは暇だ。誰かの助けになるならやろうと思い
「わかった。大会の応援行くから頑張って!」
「はい!まずはこの市総体を上位で飾ることですね!」
そう言った彼女は目は自信に満ち溢れていた。俺をそれをうらやましく思った。
「では、また予定がわかりましたら言いますね!」
そう言って彼女は教室へと戻っていった。俺をそれを見送り教室に入った。
また一部始終を見ていたであろう壮太が俺のところにやってきて
「前、否定していたけどワンチャンあるんじゃないか?」
「......ワンチャンも何も彼女はただ勇気づけてほしいだけだ。
それに俺が言うのもなんだが彼女は一年でレギュラーだ。
それに対して俺は全然......部活動なんかも入っていないからな。」
「確かにそうかもしれないがお前にはお前でいいところはあるぞ。」
「壮太にしてはいいこと言うじゃないか。」
「"にしては"は余計だ。まあどうであれ頑張りな。」
その応援がどういう意味なのかはわからないがそれでも頑張る気分になった。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!