表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/40

第6話 告白に対する千賀の気持ち

みなさんこんにちは!アオです!

作者の方の話にはなってしまいますが、テストが終わってやった~!の状況です!

わざわざ小説の前書きでそんなこと書くなと言われそうなのでここら辺で!

それでは「第6話 告白に対する千賀の気持ち」をどうぞ!

俺たちは給食を食べ終わった。放送終了までは少し時間があった。

少し嫌な気持ちにさせるかもと思いつつも俺は話を切り出した。

「昨日さ、俺みっ......見ちゃったんだよね。」

千賀は一瞬何のこと?とでも言いたげな顔だったがすぐに察して

「ああ~。見てたんだ。えっ?趣味悪くない?」

「ごっ......ごめん。見る気は全くなくて玄関の方行ったらなんだか

 引くにも引けない状況になっていたから。」

「まあそうだよね。私、告白をされたのは初めてじゃないから

 そこまでびっくりはしていなかった。」

サラッとすごいことを言っていたが俺はスルーして

「ああ、うらやましいかぎりだよ。」

「直君って告白されなさそう。」

そう言って千賀は笑っていた。俺は少しムカつきながら

「そうですよ。告白なんて生まれてこの方されたことないから!」

「フフッ。何ムキになっているの?」

俺は素直にだるいという感情しかわかなかった。

「冗談だよ。冗談。でも私、好きな人がいるから。」

俺は予想外の言葉に目を見開いた。そのパターンだったかと。

「そうだったんだ。だからか。」

「そうだよ。まあ告白をされて悪い気はしないけど、断るたび相手を

 傷つけているのが私は嫌なんだよね......」

それは間違いなく千賀の本音だった。

「確かにそうだろうな。相手はどれだけ勇気を振り絞って告白したかわからない。

 だからこそどうやって傷つけないように断ればよいのか。」

「そうなんだよ。だから告白されるたび心が傷つくんだよ......」

何も状況を知らない人から聞いたらただの嫌味にしか聞こえないが理由を知った今

そんなことをいうことはなかった。そして同時に竜馬のことを考えた。

もし千賀が竜馬のことを好きなら全然大丈夫だ。しかしもし違っていたら

竜馬はもちろんつらいが千賀も誰かを傷つけたくないという気持ちがある。

そういった負の循環に陥ってしまっていた。

なんだか少し気まずい空気が流れながらも俺たちは給食を食べた。

そして給食終了5分前に俺は放送開始のボタンを押して

「今日の放送はこれで終了します。ありがとうございました。」

そう言ってまた放送開始のボタンを再度押した。

「ごめんね、なんか変な話を聞いてもらって。」

「全然、むしろ俺から聞いただけだから。俺からもごめん。」

「でもなんだか直君がこうやって真剣な話をするのって初めてかも。」

確かに前にあったときは小学生の低学年の時でそんなに真剣な話をすることは

なかったと思う。と言っても少し失礼な気がしていたが。

「まあ、なんかあったら言ってくれれば出来る事ならやってあげるから。」

「直君やっぱり頼もしいね。じゃあそのときはよろしく。」

当たり前だ。どれだけ千賀のことを見てきたと思っているんだ。

そう思いながら教室へ入っていった。その日の昼休みの時間

「直太、千賀さんとの関係は順調か?」

そう言ってきたのは誰でもない壮太だ。俺はお節介だなと思いながら

「だから前にも言ったけど俺と千賀はそういう関係じゃないから。」

「でも結構いい感じだぞ。それにお前が相手なら誰もが

 千賀さんに恋をしようとしても無理な気がするが。」

そうなのか?と疑問を持った。しかし俺はすぐに

「も~。本当にそういうのじゃないから!」

と少し強気で言った。確かに千賀には他の友達と違う感情を抱いているが

それは幼馴染なだけで恋愛感情とかは一切ないのだ。

「つまんないな~。まあそういうことになったら相談しろよ。」

壮太の言葉にそんなことないよと俺は思った。

そしてジメジメとしていた季節から暑いとしか思えない季節になった。

「ねえ、直君。めちゃくちゃ暑くなってきたね。」

「そうだな。もう扇風機だけでは耐えられない季節になってきたよ。」

そう俺たちが話をしているとタイミングを見計らったようにして

「直太、この本ありがとうな。」

と竜馬が俺に本を渡してきた。まあ貸していたというよりも

千賀と話すための口実に近い感じなのだが。

「おう。ちょっと俺席外すわ。」

そう言って俺はトイレに行くふりをして廊下に出た。

廊下から二人の様子を見ているとなんだかんだで楽しそうに話していた。

そろそろ次のステップに行っていいのではないかと俺は感じた。

まあそろそろ夏祭りが多く開催される時期だ。それに誘えば完璧かと。

俺がそのまま廊下で待機をしていると移動教室であろう一年生の姿があった。

その中から「先輩!」と聞こえたのは幻聴だろう。

「先輩!」

いや前言撤回だ。幻聴ではない。俺は声の主を探そうと周りを見てると

手を挙げている人がいた。俺はその人に近づくと

「やっと気がついてくれたんですね。」

そういったのはさっきの声の主であった。俺はその人の顔を見た途端思い出した。

「えっ?君って始業式に遅刻しそうになっていた子?」

「そうですよ!先輩覚えていてくださったんですね!」

「ああ、あの時は助かったありがとう。」

「いえ、そんなお礼を言われるようなことはしていませんが。」

それは絶対ないと俺は否定をしつつ

「でも本当に助かったよ。ありがとう。」

「先輩、初めてあったときとだいぶ私の中での印象が変わりました。」

「えっ?そうなのか?」

彼女の中で俺がどう思われていたかは知らないが変わったんだ。

「はい。あんなにあきらめていたのにこうやってお礼を言ってくださったので。」

「あ~。そういうこと。」

「恵美~。早く~!」

遠くからおそらく彼女を呼ぶ声が聞こえた。

「今行く~!それでは、先輩。また会いましょう。」

そう言って恵美と呼ばれた彼女は去っていった。

俺が教室へ入ると千賀と竜馬はすでにわかれていた。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ