第39話 クリスマス
みなさんこんにちは!アオです!
ついにクリスマスへ突入です!現実にはこんな恋愛はないわけですが
想像の場所、小説くらいは夢を見させてほしいという思いで作りました!
それでは「第39話 クリスマス」をどうぞ!
(ちなみに次回で最終回です)
数分後、アパートから千賀が来るのが見えた。俺は立ち上がりアパートの
方角へ向かう。にしても冷えるなぁ~。そんなことを思っていると
「ごめんね。よしっ!寒いから早く行こうか!」
と千賀が言って歩き出した。それにつられて歩き出す。
「直君はクリスマス以外に何か予定ある?」
「とくにないな。正月だと親戚に新年のあいさつへ行くくらいだよ。」
「そうなんだ。じゃあさ一緒に初詣に行こうよ。いつも親としか
行ったことないからさ。それに親も良いって言ってくれたし。」
神様も千賀の両親にも頭が上がらない。
「いいよ。初詣か最近は行かなくなったな。」
「そうなんだ。私が向こうにいた時も毎年初詣は欠かさなかったよ。」
今年はいっぱい神様に感謝したからな。来年も良いことが起きますように。
そんなことを話しているとすぐに大型商業施設が見えてくる。
そういえば忘れていたが"あの出来事"があった場所だ。
なんだか複雑な気持ちになりつつ中に入る。店内はクリスマスの装飾が
施されていた。この時間はお母さんたちがたくさんいた。
「えっとこれもいるし、あっこれも必要だな。」
彼女はどれだけすごい装飾を行うんだとツッコミたくなるほどたくさん買う。
しかしその装飾を選ぶ彼女の姿は一段ときらきらして見えた。
一通り買い物を済ませて自販機で飲み物を買って一息つく。
近くに見えるのはカフェだった。嫌な思いがよぎったが忘れることにした。
「帰ったら直君も飾り付け手伝ってね。」
「えっ?千賀一人で飾り付けるものだと思っていた。」
「この量を女の子一人でやらせる気でいたの?もう少し気を使ったらどうよ?」
なぜか千賀にそう怒られながら俺たちは店を後にする。
もと来た道を戻りながら雑談をする。
「今日の教頭先生の髪の毛見た?」
「見てないけど。ってなんで教頭先生?」
「いいからいいから。その髪の毛寝ぐせでやばいことになっていたの。」
「いや、始業式だぞ。」
「そういうところがまじめすぎなんだよ。
で、私は笑いをこらえるのに必死だったのよ。もちろん周りの人も。」
「へぇ~。そうなんだ。」
暇だからと言っていちいち教頭先生の方を見るか普通?なんて感想を抱きながら
アパートの目の前まで帰ってくる。彼女は鍵を開けた。それに続いて俺も入る。
前に一度来たのであまり緊張はしなかった。
「お母さんは5時くらいになったら帰ってくるからそれまでに終わらせよう!」
彼女の言葉で部屋中の飾りつけが開始した。
「あれ?これってどうやってつけるの?」
「貸して。これはね、こうしてこうして......あれ?どうやるんだ?」
当の本人も困っている様子だった。俺は袋に入っていた紙を見る。
「これこうやってつけるらしいよ。」
俺はそう言いながら千賀に紙を見せる。
「あ~、こうやってこうすればできた~!」
そのリアクションに少しドキドキしながらさらに飾りつけに取りかかる。
装飾を行うこと一時間ちょっと。なんとか買ってきた全ての飾りをつける
ことができた。ふぅ~、疲れた。
「ありがとね。一旦休憩しよっか。」
彼女はそう言ってキッチンの方へ向かう。手際よくものを取ってものの数秒で
こちらへ戻ってくる。お盆に乗っていたのは小皿と様々なお菓子。
「いや、こんなには悪いよ。」
俺は遠慮がちにそう言う。しかしその気遣いも千賀には通用しない。
「大丈夫だって。これさっき百均で買ってきたものだから。」
「えっ?そうなの?」
「うん、これだけの量飾り付けると疲れるかなと思って。」
こういった気遣いも千賀のすごいところだ。
「でもこの部屋めちゃくちゃ見ちがえたよね。」
「そうだな。百均ってやっぱりすごいな。」
「それだけじゃなくてアイデアを出した私を褒めてくれてもいいんだよ。」
「お~、千賀さすがだよ~。」
「ありがとう。それじゃあ一戦トランプでもやりますか!」
彼女は立ち上がって向こう側からトランプを取り出してくる。よし前の
リベンジ戦だな。次こそは勝ってやると気合いを入れながらいざジャンケン。
「勝った~!」
そう声をあげたのは千賀だ。まだジャンケンで勝敗が決まったわけじゃない。
「とりあえずこれとこれっ。って本当に当たった!」
まさかの最初でペア成立だ。千賀の運恐るべしだな。ここからが怖い。
「もう一度!これとこれかな。よしっ!当たった!」
ほら、怖いと予想をしていたことが起きてしまった。まさかの二連続だ。
しかもまだ始めたばっかりだぞ。本当に千賀の運気どうだっているんだ。
俺の番だがもちろんペアになることはなかった。これが普通なのだ。
その後もつくづく千賀の運を思い知らされながら勝負が進む。
途中からは千賀の運勝負へと変わっていった。そしてそんなに
白熱することもなくあっけなく全てのカードがなくなった。
手に入れたカードを見ながら俺は思う。今回も負けだなと。
案の定、大差で負けた。もう神経衰弱で千賀と勝負することはあきらめよう。
時計を見るとすでに時刻は4時半を回ろうとしていた。
「そろそろ時間だから俺は帰るね。」
「わかった。じゃあまたクリスマスね~。」
と言って俺は家へ帰る。本当にクリスマスが楽しみで仕方がない。
そして数日後、ついに待ち望んでいたクリスマス当日だ。
今日は朝から雪が降っており俗に言う"ホワイトクリスマス"となった。
かなり運が良いのかわからないがうれしく感じる。
完全な防寒具を着た俺は千賀の家というかアパートへ向かう。
雪が降っているだけあってかなり寒い。鼻は真っ赤っかだ。
アパートのインターホンを押そうとするとガチャりという音とともに
千賀がひょっこりと顔だけを出す。「寒いから早く入って!」そう言っている
ようだ。俺はその気遣いに感謝しながら急いで入り扉を閉める。
ふぅ~、やっぱり建物の中は温かい。
「寒いのにごめんね。ココア飲む?」
彼女はそう言いながら俺の返事を聞かずにココアを作り始める。
温かい物が飲めれればなんでも良い。そう思いながら俺は防寒具を脱ぐ。
そしてココアを準備している間に彼女はなにかあさっている様子だ。
「ジャーン!ボードゲームたくさん用意したからこれで遊ぼう!」
雪が降っていなかったら外に行くのも手だったがこんな天気だ。
今日は家で落ち着てい遊ぼう。というかボードゲームってことはまた運に
左右されるため千賀が有利なのではないだろうか?
そんなこと思いながら千賀からココアを受け取る。寒かった体にしみて
温かい。胸のところからジーンっとするような感覚だ。
「はい!これ直君のコマね。」
そう言って俺のコマをボードの上に置く。もうやり始めるのかい。
そんなツッコミを内心しながら俺は千賀と向い合せになるように座る。
運だけの勝負になるかなと思っていたが全然そんなことはなかった。
かなり戦略が大切で短時間で考えることが苦手な千賀は長考しながら
コマを進めていく。そしていざ運の番となったときもなぜだか千賀は
ついていない様子だった。これまで運が良かったからだろう。
そんなこんなで一戦目のボードゲームは俺の勝利に終わった。
「悔し~。次はこのボードゲームで勝負だよっ!」
彼女はやる気満々で次のボードゲームを出してきた。望むところだ。
一戦目に勝利してそこから調子がついてきた気がした俺は受けてたった。
しかし一度千賀の運が上振れるとずっと上振れ状態になっていった。
そのおかげで二戦目は大差をつけられて負けてしまった。
今度は俺が悔しがる番だった。そんな感じで昼ご飯まで俺たちの
ボードゲーム勝負は続いていった。そしてお昼。
さすがにこの天気の中買いにいくなんてことはできないのであらかじめ
買っておいたピザを温めてもらい食べる。
「ピザはいつ食べてもおいしいね。」
本当にその通りだ。というか昔幼馴染でこんなに距離が近かったっけ?
俺は多分気のせいだろうと自分に言い聞かせてピザにかじりつく。
その後も二人でテレビを見たりまたボードゲームをしたり雑談をしたり
して過ごした。おそらく生きてきた中で一番楽しいクリスマスでは
ないだろうか。そんな時間もあっという間にすぎていき時刻は七時手前。
最後に夜ご飯を食べてひと段落したら帰るという日程だ。
読んでいただきありがとうございました!
ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!
前書きでも書きましたがとうとう次回で最終回となります!
ここまで読んでくださっている読者の皆様のおかげでくることが
できました。本当にありがとうございます!
それでは最後まで二人の恋物語をどうぞ見守ってあげてください!
それでは最終回お会いしましょう!アオでした~!




