第30話 体育祭5
みなさんこんにちは!アオです!
この話で長かっ体育祭の話も終わりです。体育祭での恋愛の
駆け引きも描いて行きましたがどうでしたか?
それでは「第30話 体育祭5」をどうぞ!
【続いては三年生による二人三脚です。それではお願いします。】
二人三脚かぁ~......あれかなり難しんだよな。でも三年生の人たちだからこそ
できる競技ではないだろうか。期待が膨らむ中いよいよスタートだ。
見てみるとクラスによってかなり作戦が違うことがわかる。
掛け声を合わせてリズムよく走っているところもあればそれこそスピード
重視で進んでいるところもあるし、転ばないように慎重に小走りでコースを
駆け抜けるところもある。かなり参考になるな。
とそのとき、周りの雰囲気が一気に変化する。トラック中央を見ると
さっきまで最下位だったクラスがいきなり走り出して次々と上のクラスを
抜いていく。みんなその姿に心奪われている様子だった。
あっという間にそのクラスは2位まで浮上する。クラスを上位に上げた人
たちが終わると周りからは拍手が鳴り響いた。さすが三年生だわ。
そんな"すごさ"を見せつけられた二人三脚は無事終了。結果発表が行われ
最後の競技の前に休憩時間となった。休憩時間でも先ほどの三年生の活躍の
話で持ち切りだ。それだけ与えられたものが大きかった。
「直君お疲れ~。ごめんね、急に一緒に向かわせて。」
「いや、全然。というかそういう競技だってことはわかっていたから。」
「なら良かった。それにしてもさっきの三年生の人たちすごかったよね。」
「だな。最下位から巻き返したもんな。俺たちもああいう逆転劇してみたいな。」
「確かに逆転劇ってあこがれる!まあ、そんなのたまにだけど。」
まるで経験者のように語る千賀。実際に経験しているのかはわからないが。
「次って綱引きだよね?」
「ああ、全校合同のだ。去年、俺たちもやったがかなりのものだぞ。」
「へぇ~。そうなんだ。全校ってことは一年から三年全部ってこと!?」
千賀は何当たり前のことを言っているのだ。ため息をつきながらうなずく。
「めちゃくちゃ暑いじゃん......それは嫌なんだけど。」
文句を言われても体育祭だからどうしようもない。
「とりあえず頑張ろう。これが終われば体育祭は終わるから。」
「そうだよね。こうやって振り返ってみるとあっという間だったよ。」
千賀はまるで何十年間の思い出のように言う。一日の出来事だと言うのに。
「なにおっさんくさいこと言っているの。さっさと戻るぞ。」
俺は席へ戻りながら声をかける。綱引きの競技開始時間まで残り数分だ。
【それでは体育祭最後の競技を行います。最後は、綱引きです。】
その放送とともに観客席にいる人たちから拍手がされる。
全校が参加する大型な綱引きだ。校長先生が台の上に乗り
「よーい、スタート!」と生徒に負けないくらいの声で合図を告げる。
そのとたん体が若干だが引っ張られるような気がした。綱が少しだけ向こうに
持ってかれてしまっている。力を合わせてこっちへ戻そうとするが
なかなか戻れない。そんな引っ張って引っ張られての戦いが数分続くと
体力がだいぶなくなってきた。楽かなと思っていたが案外大変だ。
両チームとも同じことが言えるわけだが向こう側が少しづつ綱を持っていく。
最後の力を振り絞りながらなんとか耐えてはいたが最終的に向こうへ
引っ張られていってしまった。俺たちのチームは負けてしまった。
校長先生から目に見えている結果発表はあり応援席へ戻る。
「お疲れ様、直君。悔しいよ~。」
「お疲れ。完全に負けだったな。終始ずっと向こう側が勝っていたからな。」
今まさに俺が言った通り完全に向こう側に綱が引っ張られていた。
「そうだったの。ずっとギリギリで負けたのかと思ってた。」
千賀は知らなかった様子だ。まあ無理もない。集中していたら知らないのは
当たり前だ。別に俺が集中していなかったわけではないが。
「これで後は閉会式終わったら帰れる~!」
そうはしゃいでいる千賀には悪いが俺から知らせがある。
「千賀、この後委員会の人は片付けがあるぞ。忘れたのか。」
「あっ......そうだった。変わりに直君がやっておいてくれない。」
さっきまでのテンションとは天と地の差があるほど変わっていた。
というか俺に任せるって俺が委員会に入っていなかったらまだしも同じ委員会は
無理だろ。そうツッコもうとしたがなんとなくやめておいた。
「無理だから。とりあえずは閉会式の場所へ行くぞ。」
他の人がトラックの中へ向かっているのを見て俺はそう千賀に促す。
「わかったよ。」
それだけ言って千賀はしぶしぶと動き出す。よっぽど早く帰りたかったようだ。
【これにて、第六十七回北中学校体育祭を終了します。一同、礼。】
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




